骨太サービスが嬉しい、玉造温泉のレトロな宿【湯元 玉井館】

骨太サービスが嬉しい、玉造温泉のレトロな宿【湯元 玉井館】

玉造温泉は平安時代より名の知れた温泉であり、昔から美肌の湯として有名です。出雲国風土記によると「一度入れば肌が若返り、二度入ればどんな病も治る」と、その素晴らしい効能について書かれています。過大広告的な感がありますがw
今回泊まったのは、「湯元 玉井館」という宿の、庭園露天風呂付客室です。
玉造温泉で掛け流しの露天風呂付客室がある宿はあまり多くなく、しかも露天風呂付客室の割にリーズナブルなお値段なのが、ここ「湯元 玉井館」です。

この湯元玉井館は、今では建築が難しい木造三階建の宿ということで、他には大きな旅館の立ち並ぶ中にあって、控えめな佇まいを見せておりました。

「湯元 玉井館」

と、その前に玉造温泉街をふらりと散策。

湯薬師広場

玉造温泉街は、玉湯川をはさんで細長くのびており、端から端まで歩いてもそんなに広くありません。
お店もそんなに多くなく、コンビニもなかったような。お土産屋さんやケーキ屋さん、あとは食事やお茶ができるところなどがちらほらとある感じでした。

写真の湯薬師広場の横には小さなボトルが200円で売っていて、温泉水を入れて化粧水代わりに使うことができます。
熱いよと書いてありますが、本当に熱いです。

湯閼伽の井戸(恋来井戸)

100円で鯉の餌を売っていて、その餌を鯉が食べてくれたら恋が叶うんだそうです。
母と二人で餌を買ってチャレンジ。

私は結構上手く鯉に餌をあげることができました。ポイントは、鯉の目の前に餌が流れてくるように、少し鯉より上流に餌を投げ入れることです。

ま……鯉は寄ってきてくれても、恋は……どうですかね(´ω`)

東京の川にもいるんでしょうが、ヌートリア初めて見ました。どうみても小型のカピバラなので、ネズミの一種ですねこいつ。みためちょっと可愛いですが、ネズミみたいにどんどん増えるのに天敵がいないために駆除対象らしいです。

ヤマタノオロチとスサノオノミコト

川沿いには、神話の一場面が像になって並んでいます。横には説明文もあって、神話が分かりやすく解説されていました。

日も暮れてきたので、宿に戻ります。
宿の建物はいい感じに年季が入っており、どこも綺麗に掃除されています。

レトロな雰囲気が最高~!
二間あって広いです

この手前の部屋の右には、次の間もあります。

チェックインする時にカラフルな浴衣も選べますが、部屋にもオーソドックスな浴衣が用意されていました。そして、バスタオルもたくさん用意されていて、濡れたのを我慢して使わなくてもいい心配り。嬉しいですよね(*´∀`)
そして冷蔵庫の中には、お風呂に欠かせないアレが準備されていました。
風呂上りに腰に手を当ててグイッと……のアレです。
コーヒー牛乳が用意されていて、ご自由にどうぞとありましたが、飲むの忘れてました~。迂闊だった!

広縁もまた味があります
露天風呂!

源泉掛け流しの玉造温泉を独り占め!ここは「湯元」を謳っているだけあって、宿の庭の地下31mのところから湧き出ているんだそうです。自家源泉を持ってる温泉宿って魅力的ですよね~。最近は特に「湯元」がつく宿に弱い私です(*´Д`)
そんな玉造の源泉が溢れるお湯を、好きなだけ使える贅沢!!(*´Д`)
ご覧の通りお湯は無色透明で、泉質は低張性弱アルカリ高温泉の単純泉です。
お湯は、肌に滑らせると、普通のお湯より少し滑らかに感じるくらい。クセがないお湯です。


湯船には常時お湯がかけ流されているのですが、お風呂の右側にホースがあって、そこからも蛇口をひねれば熱い源泉が出ます。温かったらこれで調節すればいいようになってます。

風呂上りのコーヒー牛乳は美味しいですが、風呂上りに大人が大好きなものがもう一つありますよね?
なんとこの玉井館では、夕方6時まで生ビールが飲み放題なのです!

その時間までなら、何杯飲んでもいい!?玉井館さんってば、なんて太っ腹な!
ビール好きな人には垂涎のサービスですね。
ワインとか日本酒ならありましたが、生ビールが好きなだけ飲めるサービスって初めてかもしれません。

お風呂上りのビール

ビールを飲んでいい気分になっていると、ご飯が運ばれてきました。

夕ご飯

そしてやはり美味しいご飯には欠かせないお酒。

お刺身の中に、アワビが入ってました!コリコリしてて美味しいですよね。他のお刺身もおいしくて、日本酒がどんどん進みます。

この鮭のみぞれ煮ですが、少し甘めで出汁の味もきいていて、とっても私好みの味付けでした。

金目の煮つけ

ご飯の量もそこまですごい多くはなかったので、お腹いっぱい+αくらいでよかったです。
全体的に美味しかったな~ここのご飯。やっぱりご飯が美味しいと、幸せな気分が倍増しますしね。

そして玉井館のサービスはまだまだ続きます。
旅館の一角にアイスが自由に食べられるサービスがあります。22時くらいまでだったかな(うろ覚え)。

マンゴーアイスとチョコレートアイスだったのですが、これがなかなか美味しかったです。
アイスに特別興味を示さない私でも、これはもうちょっと食べてもいいなと思ったくらい(´∀`)
母はお代わりして、バクバク食べてましたw

↓こちらは、玉井館のお風呂。

部屋にお風呂があるから入りませんでしたが、男女時間で入れ替わるようでした。

翌朝、朝ごはん~。
朝は部屋だしではなく、お食事処でになります。

朝ご飯といえばアジの干物に納豆と海苔と温泉卵~を想像しますが、こちらの朝ご飯はもっと上品なものが出てきました。(*´∀`)

炊きたてごはんは正義!これとお漬物だけでも十分いけます。

お味噌汁は宍道湖産のシジミがどっさり入っていて、お椀を持つとずっしり重たかったです。
ブリ大根ですが、母が「うちだとブリ大根を作っても、こんなにブリがふわふわにならないのよね」と、その美味しさに舌鼓を打ってました。

宿をチェックアウトしてから、玉造温泉駅に。徒歩で20数分かかるのですが、朝ご飯をたくさん食べた腹ごなしに歩いていきました。バスも出ているんですけれど本数が少なくて、待ってる時間とか考えたら、歩いて行っても大差ないかなと。

安来駅で降りて、次は庭園で有名な足立美術館に行きます。
どんな見事な日本庭園なのか、行く前からとても楽しみです(´∀`)

そうそう、私が今回訪れたのは「湯元 玉井館」さんですが、姉妹館で「玉井別館」という宿もありますので、ご注意を。バスの運転手さんに行先を告げた時、どっちの玉井館?と聞かれたりしたので。
玉造温泉駅に近い方、町に入ってすぐにあるところに「玉井別館」はあり、「玉井館」は中ほどにあります。

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