日本有数の聖地、日本最古の神社 諏訪大社

日本有数の聖地、日本最古の神社 諏訪大社
諏訪大社本宮の拝殿

正確には、日本最古の神社の一つになります。最古と言い切れないのは、ご鎮座の年代、起源等の詳細は知るすべもないと公式HPに書かれているほど、古い時代からあったので正確な年代が把握できないからです。
諏訪大社は信濃国一宮で、国内にある神社の中でも最も古い一つとされています。

諏訪大社とは

諏訪大社は諏訪湖の周辺に4箇所あります。その中でも上社と下社があって、
上社には「本宮(ほんみや)」と「前宮(まえみや)」、
下社には「春宮(はるみや)」と「秋宮(秋宮)」があります。
上社は諏訪湖の南、下社は北と諏訪湖をはさむような形であるので、車でも移動で20分ちょっとかかります。

御祭神はwikiでは建御名方神 (たけみなかたのかみ)と八坂刀売神 (やさかとめのかみ)であると書かれていますが、これは下社の御祭神で、上社はどうも昔からの信仰の色々を祀っているようです。
そして諏訪大社には本殿がなく、上社の御神体は守屋山、春宮は杉の木、秋宮はイチイの木だそうです。だから、多くの神社である「本殿」がないのだそうです。神様が宿るもの自体が、建物に入れられる大きさではありませんからね。

公式HPでは諏訪大社は、古くからの風と水にまつわる農業や漁業の信仰の対象であり、戦の神としても尊ばれてきたということで……幅広くご利益が望めるパワフルな神様なのですね。

下社では2月1日と8月1日に御神体の御霊代(みたましろ)が秋宮と春宮の間を移動します。この遷座祭にも多くの観光客が訪れます。
下社はその時期によって神様のいる場所が変わるので、四社全部回れない方は、神様のおられるほうの場所に行くといいと思います。
また諏訪大社といえば、あの7年に一度行われる御柱祭が有名ですよね。
命知らずの男たちが、もみの大木にまたがって急な斜面を滑り降りたりする、勇壮な祭りです。
各社では、御柱が祀られているので見ることができます。

諏訪大社 上社本宮

と、いうことで、行ってまいりました諏訪大社。
今までも諏訪大社に行ったことがあって、一度はすぐ目の前の旅館に泊まって、ぷらぷらと散歩をしたりもしました。
今回は時間の都合で四社は回れないけれど、上社と下社両方に行きましょうということで、上社本宮と下社春宮をお参りすることに。

本宮の駐車場に止めて、本宮の前まで来たのですが。
あれ……本宮ってこんな感じだったっけ?
鳥居こんなのだった?神社の前の参道のお店とか、こんなだったっけ?

本宮前の参道のお店
北参道から境内に入ってすぐのところ

境内に入るとやっぱり違うので、ここでようやく、以前本宮だと思ってきたところが、下社だったことが判明/(^o^)\

気を取り直して。
手水の横に、温泉が出ている手水があります。さすが温泉地だけあります。

明神湯

右手に進めば石段があってすぐにお参りできますが、ここは案内図の通り左に行きます。

諏訪大社本宮境内案内図(クリックで拡大表示できます)

明神湯の横には 雷電為右衛門(らいでん・ためえもん)という、長野出身の力士の石像があります。江戸時代の力士で、勝率.962という信じられない驚異的な記録で、相撲史上最強の力士といわれているのです。

雷電


もう少し左に進むと、土俵もあります。こちらはでは毎年9月15日に「十五夜祭奉納相撲」という相撲踊りが奉納されます。

その先には、神楽のところに、大きな大きな太鼓があります。


でも太鼓って、こんな野ざらしにしていいんでしょうか……?この太鼓、新年にだけ鳴らされるそうです。

そしてこちらが入口御門。そして続くのが布橋です。布?木じゃん?と思ったわけですが、昔偉い人がここを歩く時に布を敷いたから布橋なんだそうな。

入口門
布橋
途中には、大国主社が

布橋を抜けて門をくぐると、左手に拝所があります。ちょうど参拝するときに、赤ちゃんを抱えた家族が、祈祷してもらうために庭に入って行きました。

拝所の近くにある龍の手水。苔が綺麗

無事にお参りも済ませて、御朱印をいただきます。

面白い絵馬。サワラの木言葉「?」に、私たちも「??」

平日なので混んでいるわけでありませんが、落ち着いた賑わいを見せる諏訪大社本宮でした。

神社のすぐ近くにある、おせんべいやさん。ぬれしみせんが人気

諏訪大社 下社春宮

車で今度は春宮に向かいます。


春宮や秋宮は、なぜか鳥居の外に手水舎があります。
本宮と比べて、こちらは訪れる人も少なくて、静かで落ち着いた雰囲気です。
緩やかな静寂に包み込まれるような雰囲気、心が落ち着く感じがして私は大好きです。

春宮は、鳥居をくぐった先にどーーんと神楽があります。メインの幣拝殿をふさぐように立ちはだかっています。

目の前に神楽殿。拝殿の左右に、御柱が見えます
結びの杉。縁結びにいいそう
天和年間(1681年-1684年)頃造営の神楽殿

神楽をぐるっと回って幣拝殿に。

拝殿

見上げると、彫刻が見事です。
春宮と秋宮の幣拝殿は同じ図面を基に作られているのですが、秋宮は立川流という当時人気があった流派の大工たちが請け負います。
これを聞いて悔しく思ったのは、藩の御用大工の大隈流。秋宮の半値以下の値段で引き受け、足りないところは自分たちで何とか工面しながら見事に仕上げたそうです。
大工たちの意地のぶつかった春宮と秋宮を、そういった面から見て楽しむのも面白いですよね。

万治の石仏

春宮の左手に200mほど行くと、万治の石仏があります。

赤い橋を渡って川に沿って進みます
お参りの仕方(クリックで拡大できます)
万治の石仏

この石仏、もともと諏訪高島藩の藩主が春宮に石の鳥居を寄進しようとして、仕事を請け負った石工がこの石を加工しようとノミを入れたら、石から血が流れ出してきたので、驚いた石工は阿弥陀如来仏を刻み、建立したそうです。

その後この石仏は「よろず(万)のことが治まる」ということで、人々の信仰を広く集めることになりました。
このユーモラスな像を見るために、岡本太郎も何度もここを訪れたそうです。

下社近辺でのお食事とお土産

食事する場所は春宮より秋宮周辺のほうが、お蕎麦屋さんなどいろいろありますが、今回は春宮のすぐ目の前にある小さなお蕎麦屋さんに。

山菜そば 500円

東京で頼む山菜そばをあざ笑うかのような、山菜の山。山盛りの山菜!
食べても食べても山菜がなくならない山菜そばなんて初めて食べました。しかもこれで500円とか。
他の天ぷらそばなどもワンコイン価格という、お財布にはやさしくお腹はいっぱいになったお蕎麦屋さんでした。

お土産には、下社から少し離れたところにある、福田屋本店と、秋宮目の前にある大社煎餅に寄りました。

福田屋本店。こちらは緑色の安倍川餅など、おいしいものがたくさんあります。
大社煎餅
ピーナッツ煎餅など人気商品がたくさん

そろそろ時間も押してきたので、残念ながら二社参拝で切り上げて、本日の宿に向かいます。
朝から晩まで、じっくり時間が取れる方は、諏訪大社の4社めぐりなどされるといいと思います。
私は今回本宮と春宮しか行けませんでしたが、前宮は一番パワーが強いとも言われる場所なので、今度はそちらもぜひ行ってみたいと思っています。

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