伊勢神宮内宮の早朝参拝に参加して、帰りに外宮を見てきました

伊勢神宮内宮の早朝参拝に参加して、帰りに外宮を見てきました

神宮会館に宿泊した人で希望者は、伊勢神宮内宮の早朝参拝に参加することができます。
早朝参拝は会館の係の人が伊勢神宮を案内してくれて、道中色んな説明をしてくれます。神様の話をするのかな?と思ったら、そういった話もありましたが、建物に関した説明が多かったです。

書くまでもないでしょうが一応。伊勢神宮内宮は、日本国民の総氏神である天照大御神を祀っています。創建は垂仁天皇26年(BC4くらい)とされています。下宮はご祭神が豊受大御神(とようけのおおみかみ)で、創建は雄略天皇22年(478年)となっています。

朝の6:30。朝早いにもかかわらず、神宮会館のフロント前は早朝参拝の出発者でいっぱいです。
数班に分けて出発し、指定された時間の数分前に一階に降りた私たちは、最後発の班でした。みんな早起ですね!
神宮会館を出て右に5分くらいずーっと歩いて行くと、内宮に着きます。

宇治橋

6:30過ぎでも、私たち以外にもちらほら参拝客がいたのは、さすが伊勢神宮です。
伊勢神宮内宮といえば、この橋ですよね。

この背広の人が、私たちを案内してくれた会館の方です。
この橋ですが、多くの人が渡るために建て替える20年で6cmくらいすり減るんだそうです。
6cm!?結構すり減るんですね。聞いて驚きました。

橋を渡って右方向に広い道を歩きます。
伊勢神宮って、この広さに圧倒されます。
写真に写っている右の団体は、早朝参拝の先発部隊の人たちでした。

道を進んで手水舎に。

ずらりとならぶ柄杓が参拝客の量を物語っています。
こちらで手を清めて、五十鈴川へ。

五十鈴川

この五十鈴川で禊をしたりするんだそうです。
私たちも手を付けて、清めてもらいました。

次は滝祭神のもとへ。

横からですが

正宮に行く前に、まずはこちらでお参りするんだそうです。
正しいお参りの仕方を教えてもらい、それから正宮に。
正しいお参りの仕方……といっても、二礼二拍手一礼です。ただ、柏手を打つ時、右手を指の関節一つ分下にずらすんだそうです。

授与所

途中にあった授与所ですが、もうお客さんがいるようです。この時間からもう御朱印を受け付けてるなんて、さすが伊勢神宮です。普通9時くらいとかのところが多いですよね。

左は内宮神楽殿

この先に、正宮の皇大神宮があります。

皇大神宮

こうやってみると人が少なそうですが、人が少ないチャンスを見計らって撮っただけで、実際は結構参拝客がおりました。
この階段から先は撮影禁止ですが、下からならとっても良いということなので、遠慮なく撮らせていただきます。
会館の方も色んな人のカメラを預かって、写真を撮ってあげてました。

この階段の先に、天照大神を祀っているのですが、遠くに何か建物があるな~程度の見え方です。ほかの神社のように鏡が置かれているのが見えたりとか、そういうのはありません。
そして建物ですが、他の神社と違って20年ごとに建て替えますから、簡素な造りです。
三峯のような豪華な拝殿と比べると「えっ?これが日本で一番の神社の本宮??」と、思うシンプルさ。ですが、伊勢神宮はそういった豪華さはなんとなく似合わない気がします。これでいい、これがいい、みたいな。

そのあとは、御稲御倉に。
こういった建物も、あれを立て替えたら次はこれ、といったふうに20年ごとに建て替えるんだそうで、この倉の横にも建て替えように同じスペースの空き地があります。
建て替えて古くなった木はそのまま捨てるのではなく、たとえば内宮で使われていた柱が鳥居になったりなど、有効活用されるんだそうです。

荒祭宮

こちらは天照大神の荒魂が祀られていると言われているところです。
こちらも丁寧にお参りさせてもらいました。

その後は自由時間で好きに見て回っていいと解散。会館に帰ったら朝食が待ってますとのことでした。

内宮の池

池には綺麗な鯉がたくさん泳いでいました。

鯉だけではなく、道の端からカエルの声が聞こえてきたりして、楽しかったです。
その後はおもかげ横丁を散策。といっても、まだ時間が早すぎて、どこも開店準備中でした。
おいしそうな食べ物も看板もたくさん出ていて、食べ歩きとかしたら楽しそうな場所でした。

その後神宮会館に戻って、朝ごはんを食べ、チェックアウト。
外宮は内宮から結構離れているので、車で向かいます。
駐車場から表参道へ。こちらの表参道火除橋は、内宮の宇治橋に比べるとコンパクトです。

外宮 表参道火除橋

こちらの橋を渡って、手水舎で手を清め、先に進みます。
道になりに歩いていくと、右手に正宮が見えてきます。

こちらも鳥居の手前までは写真撮影ができます。

正宮

鳥居をくぐって、正面は白い布がかかっていますが、左右からは正宮をもっと見ることができます。
こちらも簡素なデザインです。中を覗いていると、神主さんに連れられたスーツ姿の男性が、清宮の白い砂利のエリアに入っていきました。
私たちは行くことができないところに入っているので、みんな興味津々といった感じで見ておりました。御祈祷を申し込むと、中に入れるんですかね?
その横では団体で来た白い装束をまとった人たちが、手を合わせて大きな声で一心に何かを唱えておりました。
やっぱり伊勢神宮は、特別な思いで来る人が多いんだろうなぁ……と、思った瞬間です。

この正宮の横には、清宮と同じ広さの空き地があります。

古殿地

遷宮の建て替えの時には、こちらの土地に建てるわけです。まっ平らな状態で見ると、これまた広いです。

正宮から少し離れたところに、石段があって、その先には多賀野宮があります。豊受大神の荒魂が、祀られていると言われています。
お賽銭を入れて、他にお参りしている人をよけつつ、端っこに寄って祝詞を上げてお願い事をして……終わって顔を上げたら……。
自分の周囲に誰もいなくなっていました。
あれ?
振り返ったら後ろには幾人もの参拝客がいましたが、何故かみんなお参りしておらず。かといって、私のお参りが終わるのを待っていたという雰囲気でもなく。みんなお参りするためにここにいるのに、誰もしてないというちょっとした不思議。しばらくしたら、数人がお賽銭を入れ始めました。
なんとなく神様にプチ人払いをしてもらったようで、ちょっと嬉しかったです。

帰りにみかけた、表参道火除橋の横にあった清盛楠です。

清盛楠

樹齢は1,000年くらいと言われていて、平清盛がここを訪れた時にこの枝に冠が振れたことに由来するんだそうです。
大きくて存在感のある木のため、観光客が周囲を取り囲んでしげしげと眺めていました。

伊勢神宮の外宮内宮で御朱印をいただきましたが、伊勢神宮の御朱印って神社名の判子と日付だけで驚くほどシンプルでびっくりしました。多分これ以上簡素な御朱印って、なかなかないんじゃないでしょうかw
他の神社のような御朱印を書いていたら、長蛇の列ができちゃうからなんだろうなーと。
御朱印はスタンプラリーじゃないし、綺麗さ云々が大事なものではない。ということは承知していますが、神社名は墨で書いてもらうのが好きだなぁ……。贅沢ですかね。
知らないで御朱印をもらうと、ちょっとびっくり(がっかり?)するかもしれませんので、ちょっと書いておきました。

朝早くからくる参拝客にも対応している、いい神社であることは言うまでもありません。
なんといっても日本の神社of神社。日本人ならば一度は行ってみることをお勧めします。外宮も素敵な空間ですので、内宮だけではなく、やはり外宮も一緒に行くといいですよ。

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