死んだらどうなるの?【桜井識子著】感想ほか、死んだ後の世界について

死んだらどうなるの?【桜井識子著】感想ほか、死んだ後の世界について

11/1に発売された桜井識子さん著の「死んだらどうなるの?」を読んだので、その感想などを書いていきたいと思います。
識子さんの本は神社仏閣関係の本が多いですが、今回この本は、神様仏様のことも少しは出てきますが、メインは死んだあと人はどうなるのか?ということについての話です。

死んだらどうなるか?興味ありますよね。
興味ありすぎて、私は昔からスピリチュアル系の本をいくつか読んでいて、大体なんとなくわかったつもりでおりましたが、ここの本でも私が知っていたことと大体同じようなことが書かれていたので、あ、やっぱり死んだらそうなんだなー、ということに更なる確信が持てました。

あまり事細かに書くとネタバレになりますので、以下私が興味を持った部分についてです。

スピリチュアルに関心のある人って、過去に何十回も転生したからそうなのだそうで、「へー、それは知らなかったなー」と思いました。中には、百回を超えている人もいるんだそうです。(識子さんは130回を超えてる)
ということは、私も結構興味がある方なので、何十回も転生しているんでしょうかね?以前自分でそのことを考えたことがあって、「どうも私は、まだまだ経験の浅い魂っぽいよなー」なんて思っていたわけですが、もしかしたらそうでもないのかもしれません。
でも、転生の回数が多いからその人の魂は成長していて、少ないからまだかといえばそうでもないようです。世の中どこにでも、理解の早い子と遅い子がいるのと同じですね。

この本の中では、法要の大切さについても書かれていて、49日や、3回忌、50回忌など節目の供養はできるだけしてあげた方がいいと書かれています。自分が独身で後を頼めない場合は、永代供養してもらったほうがいいとも。
あちらの世界でのステップアップの後押しをする力になるのだそうで、非常に喜ばれるのだそうです。
あと、仏壇もちゃんと用意してあげた方が、供養の貯金ができるし、亡くなった側も仏壇があった方が力を行使しやすいんだそうで。
……そういえばうちの実家は仏壇がなくて位牌丸出しだったなぁ……と。今度帰った時にミニ仏壇をすすめてみます。
でもこれ、キリスト教の人たちだと、どうなるんでしょうね?そちらはそちらの決まりごとに合わせた何かがあるのかな?

他には、死んだあとまた次のルートをを決めるまで人は何をしているかとか、死後の世界の楽しさについてや、迷わないで成仏する方法などなど書かれております。「死んだあとは、光の見える方に向かって進む」これが鉄則なんだそうです。

今まで読んできた本はキリスト教から見たスピリチュアルの本が多かったので、日本人の観点からみた死んだ後の話というのは、なかなかに興味深い内容でありました。
気になる方は、ぜひ読んでみてください。

というわけで、識子さんの本でした。

これから先は、さらにスピリチュアル系の「死んだ後の話」ですので、苦手な人は読み飛ばし下さい。

識子さんの本の話はここまでにして、私が今まで読んできた本から得た死後の世界は、ざっとこんな感じでした。
霊界の入り口である「幽界」を通り抜けた先の死後の世界というのは、各階層(7層とも、さらにそれを二つに分けて14層とも言われている)に分かれていて、自分の霊格にあった場所にしか住めないということです。ちなみに、この14層以外マイナス階層もあります。私利私欲をむさぼった人たちは、1層にすら行けずに、マイナススタートになります。
上に行くほど光り輝く世界になり、人々は自分自身の霊格の向上を一番の願いとして日々、様々な仕事に取り込み、霊格を上げていきます。苦労もありますが、地上の仕事よりも断然やりがいもあるものだそうです。霊格が上がるほどに、素晴らしい仕事、規模の大きな仕事に携われるようになり、自身の力も大きくなります。
最終的に14層まで行った先は、地球の影響から出た世界となり、更に広い規模で活躍していくことになるんだそうです。まあ、そこまで行くには地球時間で数千~万年はかかるんじゃないでしょうか。(ただしあちらの世界は時間の流れ方が違うので、地球にいる時ほど長く感じるわけではない様子)

もっと死んだ後どうなるか具体的に知りたい人には、以下の本をお勧めします。

「ブルーアイランド」エステル・ステッド著

著者の父ウィリアム・ステッドはタイタニックに乗って死亡した後、ウィリアムという霊能者を通して通信が送られてくるようになった。その中で、タイタニックが沈没していく様子、死亡してからパニックになっている乗客(既に死亡して幽霊になってる)を助け、その後連れていかれた場所のこと、その後の生活のことなどが細かく書かれています。
死んでからすぐに連れていかれる世界が、ほんのりと全体的に青いから「ブルーアイランド」なんだそうで、それが本のタイトルにもなっています。所謂霊界の入り口の「幽界」です。

ブルーアイランドは非常に地上とよく似ている世界で、亡くなって間もない人が、次の世界へと行くために調整する場所です。
ここでは様々なことが自由にできます。人々は地上の時にできなかった欲求などを満たしていけます。お金に苦労した人は、お金に囲まれて暮らすこともできます。お腹いっぱい食べられなかった人は、いつまでも食べ続けることができます。ただ、お金をどんなに持っていても、この世界で使い道はありません。死ぬほど食べても(もともとこの世界では眠らなくても食べなくても平気なので)、やがてこの世界ではそれが必要ないものだ、意味のないものだと悟るようになり、物的欲求というものは必要ないものだと気づき、精神的なものを求め始めるようになります。
そうするとブルーアイランドは卒業ということになり、次の世界へと旅立ちます。

ちょっと検索したら、こちらにブルーアイランドの中身がありましたので、興味がある方は読んでみると面白いと思います。

そして、その先の世界のことを鮮やかに描いているのがこちら。
「ベールの彼方の生活」G.V.オーウェン著

今、売ってないんですね。この本。
全4巻で、後半に行けば行くほどスケールが広大になっていきます。
死後の世界の楽しさ素晴らしさが存分に描かれていて、しかもそれがものすごいファンタジーなのです。そこでの生活の様子も描かれているのですが……、
死んだらこんなことできるんだ!?すごいーー!面白そうっっ!!
早くそっちの世界に行きたい!!
と、思ってしまうような内容です。早く死にたいっていうのも不謹慎な感じですが、でも、これを読むと死んだあとも楽しそうだと思うようになります。

ちなみに、そっちの世界に少しでも早くいきたいからと言っも、自殺をすると違う世界に放り込まれます。本来地上で果たすべき役目を果たさずして帰ってきた代償を、これから払うことになります。
ものすごーーーく、どんな地上の闇よりも暗く、地上の闇よりも実体感のあるその闇の中で、地上で感じたことのないような、ものすごいものすごい恐怖を感じながら長い時を過ごさなければならないそうです。
こちらも余談ですが、切腹をして死んでも自殺なので、一時はそういうところに放り込まれるのですが、切腹は社会的慣習の面もあるのでそこは考慮されて、普通の自殺した人よりも早くそこから出してもらえるんだそうです。

読んでいてワクワクする本です。
綺麗な世界の話だけではなく、巻の途中では、地獄(正確には地獄じゃないけど、悪いことをした人たちが行く世界。普通の人が一階層から死後の世界をスタートするとしたら、マイナス階層のこと)で、暮らしていて悔い改めた人たちを救出する話なども書かれていて、興味深いです。
たぶん、普通の人は信じられないんじゃないかと思います。
ファンタジー小説を読むみたいな感じで(しかもそこらのファンタジー小説より遥かにファンタジーだという)、へー本当にこんな世界があったらすごいな~くらいで読んでみるといいと思います。

スピリチュアル系で一番ファンタジー系で面白い本なのに、絶版になってるのは残念です。

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