お休みが取れたので、長野へ。長野はぼちぼち行っていますが、今回はまだ行ったことのない善光寺と善光寺の宿坊に行ってきました。
消費税の値上げで、色んなところが便乗値上げして懐がますます寒くなったmariです、こんにちは!
さて。今回は善光寺をお参りするまでを取り上げています。
まずは、通過点の諏訪で諏訪大社にご挨拶。さすがに4社巡る余裕はないので、今回は上社本宮と下社春宮に行ってきました。
鳥居をくぐった先に手水があって、その奥に温泉が出ています。結構熱いですが、温泉パワーをいただきます。
時期が時期だったので、今回は七五三を見ることができました。
上社本宮と前宮は諏訪湖の下の方、上の方は下社春宮と秋宮があります。この間は車でも30分くらいかかります。
本宮から春宮までの間でお腹が空いていたので、諏訪湖の畔にある「キッチンマム」でお弁当を買ってイートイン。ここのお弁当美味しかったので、また来ちゃいました。
お茶なども用意されています。そして、友達たちは食後のソフトクリーム(350円)を楽しんでいましたが、そちらもなかなか美味しかったようです。
浮島社の神様かこの先にある万治の石仏かに、困っていたことを治していただいたので、この近くに来たときはできるだけお参りするようにしています。
その後一路北上して善光寺へ。長野は長野でも、善光寺はもう新潟の方に近い所にあります。
善光寺には39の宿坊があって、今回はその中の薬王院に宿を取りました。
宿坊は善光寺の下の方にまとまっています。薬王院はその中で、一番左の宿坊になります。善光寺からも遠くない場所にあり、お参りにも便利です。
この宿坊に泊まる人の車は、第四駐車場に泊めるんだそうです。
宿坊の方は親切で、色々と丁寧に説明してくれました。
この宿の部屋はリニューアルされているのですが、私たちの泊まった部屋だけは昔からの部屋でしたが、他の部屋より広かったみたいです。畳は綺麗だったし、テーブルまであったし良かったです。バストイレは共用です。
なぜか部屋に御神籤がありましたw
ただし、肝心のカシャカシャ振って番号が出てくるのがありませんでした。あったらやってたのにな~。
どんなこと書かれてるのかなー?と思って、一番の紙をちらっと見ましたが、この御神籤は一番が大吉でした。
お朝事に参加したかったのですが、特に申し込みとかはなくて、朝入り口に集まればいいようです。
お風呂は10時までなので、早めに入らないといけません。入れなかったら、朝またやってるので朝入れます。また、男女のお風呂場の間にシャワールームがあるので、そちらは24時間使うことができるようです。
アメニティは必要最低限があるという感じで、歯ブラシ、浴衣、フェイスタオルが用意されています。ただ、バスタオルがありませんのでそこは注意を。ドライヤーはお風呂場にありました。
夕飯前に、友達がどーしても行きたい和菓子屋さんがあるということで、夜道をてくてく歩いて善光寺より先の方にある「栄心堂」という和菓子屋さんに行って、和菓子を購入。(着いた時は営業時間内のはずだけどお店は閉まっていたのですが、一緒に行った人が電話をかけてお店を開けさせてました)
そば団子なるものを初めて食べましたが、周りに刻まれたそばの実のようなものがまぶされていて、風味があっておいしかったです。三角餅も分厚くて、食べ応えがあって懐かしい味だとのこと。お値段もお手頃でしたし、和菓子好きな人にはぜひ。でも、閉まるのが早い時もあるみたいですw
そして夕食。こちらは精進料理になります。
お酒もあるので、熱燗を頼んでちびちび飲みつつ。別料金500円でマツタケご飯も提供されてました。
翌朝。
お朝事に参加するべく、5時台に起きて身支度を整えます。
少し歩くと、左にお寺が見えてきます。
ちなみに、仁王門はあの正面に見える屋根のところです。遠い~。
まだ朝の6時過ぎですが、もう開いているお店もぼちぼちあります。お朝事で訪れる客がいるからです。その代わり閉まるのも早く、夕方4時とかに閉まってしまうお店もあるようです。
さすが善光寺!すごい大きな山門(重文)です。
善光寺は創建が644年と言われています。お寺なのに無宗派なのは珍しいな~と思っていたら、ここの住職は二つのお寺の人が務めているからなんですね。
一つは本堂から近い所にある大勧進(天台宗)、もう一つは仁王門の近くにある大本願(浄土宗)。
お朝事も、最初は大勧進の住職が行い、次に大本願の住職が行うんだそうです。
宿坊の人が山門をくぐって少し先のところで、立ち止まり石畳を指差して、ここが通りの中央ですので、皆さんはそこより少し下がったこちらの石畳の線に並んでくださいと、指示を出します。
見れば、周囲でも同じように、石畳に沿って他の宿坊からの人たちが並んでいました。
お朝事がはじまる時、本堂まで偉いお坊さんが歩いてくるのですが、その時私たち一人一人の頭に数珠をコンコンと当ててくれるのです。それを「お数珠頂戴」といいます。
お朝事は、日の出とともに始まるのだそうで、一日も欠かさず行われるのだとか。お坊さんも大変です。夏は寒くないけど朝早い(5時台)、冬は時間は遅いけど寒い、ということでお朝事に参加するのも、少し気合が必要です。
時間になると本堂から鐘の音で合図があり、了解の意を伝える太鼓の音が大勧進から返ってきます。
そしてほどなく、大勧進の貫主のお出ましです。
首を垂れて待っていると、貫主が「なんまいだー」と唱えつつ、私の頭の上にもコンと数珠を落としてくれました。
そのご内陣に上がって、お朝事の見学です。本堂の中もすごく広いです。外陣からじゃ、おそらく内々陣の様子は良く見えないんじゃないかと思います。
内陣に入ると、お朝事は左寄りで行われていました。ご本尊は秘仏だし、ご開帳の時は秘仏の代わりの「前立本尊」を拝むことができますが、
護摩祈祷はぼちぼち見ていましたが、お朝事は初めてです。
ほの暗く広い空間に、お経というより歌のようなものが響き渡り、荘厳な雰囲気が漂います。
これはまた、いいものを体験させてもらったなぁ……と、しばらくはその響き渡る声に、ぼーっと耳を傾けていました。
祈願をお願いした人は、内々陣に上がることができます。が、私たちはお朝事の途中から戒壇巡りに参加したので、内々陣の真横を通る時に、もっと近くからお朝事の様子を見ることができます。
戒壇巡りとは、右手の感覚を頼りに壁を触りながら真っ暗な地下通路を歩き、そこにある錠前に触れてご利益をいただくことです。
ただ、入り口からしばらくは薄明かりがさしているし、混み合っていてすぐ前の人とぶつかるため、怖さはあまりありません。怖いなと思ったのは、途中に円柱が何本もあるため、曲がる場所なのか、単なる円柱なのかがわからなかったことです。
以前朝護孫子寺で体験した戒壇巡りは、本当ーーに真っ暗で、なおかつその時歩いていたのが誰もいなくて、私一人だったということで、そっちの時の方がずっと怖かったです。
善光寺は犬OKなんですねー。昔から女の人も受け入れてきた善光寺は、動物も受け入れているんですね。
そのあと本堂を出て、授与品所で御朱印を書いてもらい、お守りなどを見て歩きます。
お守り以外にも達磨なども売っていて、充実した品ぞろえでした。リラックマとコラボしたものもあって、友達が買っていました。
宿に戻ると朝食が用意されていました。
美味しくいただいた後、慌ただしく準備を整えてチェックアウト。
もっと善光寺をのんびりと歩いてみたかったです。仲見世とか全然見られなかったしね。
またその内来るんじゃないかなーと思います。
そうそう。善光寺と言えば思い出す「牛にひかれて善光寺」ってフレーズがありますよね。
善光寺参りでもしようか~ということで、牛車にでも乗ってのんびりと参拝することなんだろうと勝手に想像していたのですが、実際は
「信仰心の全然ない強欲婆さんが、ある日干していた布を牛が角に引っ掛けて走り去ったのを取り返すために、10里(40km)追いかけたところ、牛の姿は消え善光寺に着ていた。牛は観音様が化けたものだと気づいたお婆さんは、以後深く信仰するようになった」
という話だったというのが、驚きでした。
のんびりどころかエゲツナイ!?布一つのためにフルマラソンくらいを走りきるって、どんだけ強欲なんだよっていうか、体力化け物すぎ!
善光寺で一番衝撃だったといえば、その話でした。
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