白山比咩神社や、金劔宮、氣多大社に行きたくて、はるばる石川へ。
中央道を途中で松本あたりで降りて、あとは一般道でとことこと。
長い車での道のり、お昼にふらりと立ち寄ったのは、高山の道の駅の中にある「いちすけ」というお店。
岩魚が売りみたいだったので、岩魚塩焼き定食（1,200円）を注文。
今から焼くので少し時間がかかります。と言われて、出てきたのがこちら。
んっ！？なにこのボリューム！
白米の横に味噌汁じゃなくて、うどんがそこそこの量入っていて、岩魚の塩焼きのおまけみたいにして、岩魚の天ぷらまでついてきているっ。なんというサービス精神。
肝心の岩魚の塩焼きはとってもふわっふわで、これはおいしい～。今まで食べた岩魚の塩焼きの中でも、トップクラスのふわふわさ！
岩魚ってこんなにおいしかったんだ～。
そして天ぷらは天丼のタレみたいなものがかかっていたので、こちらはまた白ご飯がすすみます。もちろんこちらも、ふわっとしています。
こまごまとした付け合わせも、箸休めになっていい感じ。
頑張って完食しましたが、これはかなりお腹を減らしてから挑んだ方がいいです。
これで1,200円はかなり良心的。都会では無理だろうな～。
久しぶりに幸せになれるランチを食べました。
さて、この日泊まるのは石川の和倉温泉。
和倉温泉といえば真っ先に思いつくのが「加賀屋」ですが、もちろんそんな高級旅館に泊まるはずがありません。
我々が向かったのは「ゆけむりの宿 美湾荘」。なんとこちら、一泊二食付きで一名11,000円と、かなりお値打ちなプランがあったからです。
入口には係の人が立っていて、どこに駐車すればいいか教えてもらい、荷物を預かってもらいました。
チェックインは、目の前に広がる能登の海を眺めながら優雅に。
中で対応してくれたのは外国の人でしたが、もちろんきちんと接客してくれます。
ウェルカムドリンクには、お抹茶と和菓子を出してくれました。
チェックインを済ませて、案内されたお部屋がこちら。
畳は一見畳に見えますが、本物の畳ではなかったです。
もちろん冷蔵庫やTVもしっかりあります。
そして窓を開けると見えてくるのは。
海を見ることができました。
目の前が海！というお部屋もあるのですが、何せ安いプランです。ぜいたくを言っちゃダメです。
一階のロビーから外に出ることができて、そこからだと本当に海が目の前です。
釣り竿を垂れている人たちが何人かいました。どうやら、宿で釣竿を貸し出してくれるようです。ここだと、何が釣れるのかな。
館内は広いです。
お風呂は大浴場があって、一階は男性、二階は女性となっていました。時間で交代とかはなく、ずっとそのままです。
お風呂は広い内湯と、６人くらいは入れそうな露天がありました。目の前が海だからか露天風呂と外を隔てる壁が高くないので、お風呂に腰かけて外の海を眺めることができます。
浴場の入り口に、数種類のメーカーのシャンプー＆リンスがあるので、好きなものを持って行って使うことができます。
お風呂は湯口からは掛け流されていますが、湯舟の中はところどころから噴き出していたので、循環のようでした。
お湯は無色で、触った感じもふうっのお湯っぽいです。
泉質はナトリウム・マグネシウム－塩化物泉のようです。冬場にポカポカ温まる感じの温泉ですね。
湯口からのお湯は飲めるようでしたので、一口飲んでみましたが、しょっぱくてなかなか強烈な味がしますｗ 良薬口に苦し、じゃないけど、少し飲む分には身体にいいのかもしれませんね。
食事は、お食事処を通過して、さらにさらに奥へ進んで宴会場みたいなところへ。
お食事処でも食事をしている人たちはいましたので、そちらはたぶん、普通のプランの人たちだと思います。
私たちのリーズナブルなプランは、もちろんリーズナブルなのですから食事にそんなに期待をしていませんでしたが、予想以上に十分なものでした。
まずはお酒を注文。日本酒の飲み比べがあったので、そちらをチョイス！
加賀鳶と天狗舞は飲んだことある～。地元のお酒をそれぞれちょこちょこ飲み比べるのは楽しいです。
お酒を飲みつつ、出てきたものをつつく幸せ。
写真の真ん中上の、あられの乗った濃い緑色をした一品。美湾荘特性のわさびのりなんだそうですが、これがまた結構な辛さで美味しい。
これをちびちびなめつつ、日本酒を飲むのが最高！お酒がすすみます。
全体的に、味もなかなか良かったです。
正直、かなりお安い値段だし、まさかここまでしっかりしたご飯が出てくるとは思ってませんてした。
翌朝の朝ごはんはこちら。
安心安定の旅館の朝ごはんです。
卵とお味噌汁の間にある、白いやつ。名前を忘れちゃいましたが、もちっとしていて、左の黒く見えるちょっと甘いタレにつけて食べます。初めて食べたけど、なんか不思議な味でした。
旅行に行くと、その地ならではの、食べたことのないものが出てきて、楽しいですよね。
その後も予定がてんこ盛りだったので、食事を食べてささっと部屋を片付けて、チェックアウトしました。
安くても、できるだけ食事にもサービスにも手を抜かない、企業努力を感じられる宿でした。
和倉温泉という立地上、周囲にライバル宿が多いだけあって、頑張ってるんでしょうね。
一緒に行った友人は、このコスパは素晴らしい！と、普段辛口なのに、珍しく大絶賛してました。
食事内容はもちろん、チェックイン時に抹茶と和菓子を出してくれたこと、紙おしぼりを一切使ってないところがまた、加点ポイントのようでした。（どんなにいい宿でいいご飯でも、紙おしぼりが出てきたらそれだけで大幅減点になる模様）
これからも、頑張ってもらいたい宿でした。
