中国の至宝が台湾に大集結!「国立故宮博物院」

中国の至宝が台湾に大集結!「国立故宮博物院」

台湾2日目の観光は、まずは故宮博物院に。

なぜ中国の至宝が台湾で見られるかというと、蒋介石が内戦で敗北して台湾に移動した際に、台湾に至宝を持ってきたからだそうです。

故宮博物院といえば、翡翠の白菜と瑪瑙の角煮が有名ですよね!ガイドさん曰く、別に白菜も豚の角煮も古いものではないですが、それでも故宮博物院というとまず真っ先にこの二つが挙がってくるとのこと。
昔はよく海外に貸し出していて、故宮博物院を訪れても、白菜がなかったり角煮がなかったりすることがあったのですが、今では二つ揃ってみることができるんだそうです。
どうも今海外に出しちゃうと、返却時に中国に取られる可能性があるからだとかなんだとか……。

滞在時間は一時間ほどなのでしたが、一時間で全部見て回れるほど故宮博物院は狭くありません……。
なにしろ、697,000個以上の美術品を所蔵しているという。ものすごい数ですよね( ゚д゚ )

ガイドさんが故宮博物院の中でも有名なものを、まず最初に説明してくれました。

まずは、象牙透彫雲龍文套球(ちょうぞうげとうかうんりゅうもんとうきゅう)。
清の時代に作られたもので、職人が親子3代100年かけて彫り上げたものです。

象牙透彫雲龍文套球

これ、中に球が24層あって全部回せるんだそうです!
外からの手彫りでこんな精緻な作品が作れるなんて、見事としか言いようがありません。

そしてこちらは、西周晩期 毛公鼎(宣王時代)。青銅器です。
2800年以上のも前のもので、中には文字が刻まれています。

それから故宮の名物二点!
白菜と豚の角煮!!

翡翠の白菜!よく見ると、葉の部分にキリギリスが止まっています。奥にはイナゴ。清の光緒帝の側室、温靖皇貴妃の寝宮から発見されたそうです。

見てわかるとおり、そんなに大きくはありません。
翡翠の色合いをうまく生かした作品になっております。

そして次に控えるのは、角煮!!

メノウで作られており、豚の皮の質感まで見事に再現した作品です!
故宮の一番の宝物が白菜と豚の角煮という……中国人はどれだけ食べ物が好きなのかしらという作品ですよねw

他にも、清の皇帝、乾隆帝のおもちゃなどもありました。

ミニチュア

小さな女の子がおままごとに使いそうなかわいらしさ。他にも文具のミニチュアとか、色んなものが展示されていました。

そこでガイドさんが驚くべきことを。こういったものを作った職人は、他にもこのようなものが作られないように、作ったのちに殺されてしまうんだそうです。皇帝のおもちゃは皇帝だけのもの。そういうことらしいです((((;゚Д゚))))

その後集合時刻まで解散ということになったので、適当に見て回ります。

翡翠の屏風

見事な屏風ですが、このグリーンの部分、なんと翡翠なのです。
昭和天皇のもとにあったのですが、終戦後返却されたそうです。

ちゅっ 「戦国中期 嵌孔雀石緑松石鳥獣尊 酒器

かわいい……犬……?じゃないですよね(;´Д`) バク? なんだろこれw
背中からお酒を入れて、口からお酒が出てくるみたいです。

東漢「玉辟邪」
右側のです

霊獣「辟邪(へきじゃ)」を高価な玉で作ったもの。邪悪を避けると言われ、陵墓前に置かれたそうです。こちら、乾隆帝が気に入っていた作品だとか。

私がこの付近をうろうろしていたら、中国人と思しき人が、館内の人に持っていた本を指さして、何かを訪ねていました。
係の人が先に立って歩いてこの場所に連れて行き、案内された中国人ぽい人は、感心しきりにそれ眺めておりました。その場に誰もいなくなってから私が、

「へー良くわからないけど、これ有名なやつなのかな」

と、写真を撮って後ろを振り返ったら、四重の人垣が後ろにできていたので、慌てて撤退してきました。(;・∀・)

「長楽」玉璧

こちらは後漢時代に作られたもの。上に龍、周囲に鳳凰などの4霊獣があり、円がものがちりばめられた玉壁です。

玉壁

こちらも同じ玉壁は玉壁ですが、なんとこちらは商の時代(紀元前1700~1046年)のものです!
玉壁って時代を経るにつれ装飾的な色合いを濃くしていくみたいなのですが、これは貨幣として使われていたりしたのでしょうか?これだけ大きいと、重くて持ち歩けなさそうだけど……。

西周晩期「散氏盤」(紀元前9世紀~紀元前771年)

こちら水器と書かれておりますが、中には文字が刻まれており、取り決めごとが書かれていたりするそうです。

西周晩期 頌壺(しょうこ)(紀元前9世紀~紀元前771年)

これはまた見事な青銅器です。お酒を貯蔵する盛酒器(せいしゅき)のようです。

「カッコいいなぁ~」

その他、こんなのも見てきました。

翡翠玉花鳥瓶は、第二次世界大戦中に皇后陛下(香淳皇后かな)に寄贈され、戦後戻ってきたみたいです。

この辺りまで見て、そろそろ集合時刻近くになったので戻りました。
磁器関係のところを全然見られませんでしたが、それでも少ない時間の中、下調べもしないままフラフラら歩いた割には、結構見るものは見られた感じです。

ただもちろん、もっと半日以上時間を取って音声ガイドを借りて、のんびり見て歩きたかったですね。細かくは全然見てられなかったから。
これはもう、次回フリープランのツアーで台湾に来て、リベンジするしかないですね(`・ω・´)シャキーン

そしてバスに乗って、「忠烈祠」に向かいました。
ここでの見どころは、「忠烈祠」を守る兵隊さんの交代の儀式です。バッキンガム宮殿の衛兵交替式みたいな感じですかね!?(イギリス行ったことないけど)

目の前で台湾のエリート兵隊さんを見ることができるということで、今から楽しみです(´∀`)

台湾観光カテゴリの最新記事