神泉苑は二条城のすぐ横にあって、元々は天皇のための庭園として造営されたそうです。
創建は天長元年(824年)。こちらも創建が三ケタというのが、さすが京都の歴史を物語っていますよね。
神泉苑では、弘法大師が善女竜王を勧請し雨乞いを行ったという話があります。
御本尊は聖観音、不動明王、弘法大師です。
さて。この神泉苑を訪れるのを楽しみにしていました。
何故なら、今まで紹介している桜井識子さんの「京都でひっそりスピリチュアル」の文庫本の最終章でこの神泉苑が紹介されているのですが(文庫用に加筆した章のようで、単行本には載ってないみたいです)、それによると、ここでどれだけの動物に会えるかで、吉凶占いができるんだそうです。つまり、ここでいろんな動物に会えれば会えるほど、あなたはラッキー!ということになります。
楽しみだなーとは思いつつ、とはいえ、自分がどれほどの動物に会えるかとかは何も考えずに行ったわけですが。
着きました~。
さて、正面の写真でも撮ろうかな~と……。
ん……?
なにか、います……。
参道のど真ん中、橋を渡った先に仁王立ちし、こちらを向いて待ち構えている大きな鳥の姿があります。
アオサギです。
これは……
つまり……。
ってことですよね!?
普段水辺にいるアオサギが、わざわざ参道の中央まで出張ってきて仁王立ちしているなんて、あんまり見られる景色ではありません。
すごい!めっちゃ露骨……もとい分かりやすい、神様からの歓迎の印ですw
すみません……。途中、上りと下りのバスを乗り間違えて、反対方向に行きました……。
アオサギの後ろは、アヒル三匹と鳩の集団で、アオサギを中心として鳥類トライアングルを形成しています。
ちょこっと近づいても、アオサギは逃げる気配もなく、しかしどちらか横を通らないと先に進めないわけで……。
どーしよ~、もうちょっと近づいてもいいのかな?でも、驚かしちゃうのもかわいそうだし……どちらかに寄ってくれませんか?と、少し離れたところで右を通ろうか左を通ろうかとうろうろしていたら、後ろから来た常連の参拝客のような人が、軽く蹴散らしていきましたw
サギのいる所は池の真ん中にある小島みたいになっているのですが、そこにサギと鳩とアヒル三匹が密集していたので、「ここはお寺じゃなくて動物園かな?」と思ったくらい。
色々な生き物がいるので、見ているこちらも楽しい気分になってきます。
この神泉苑は、面積の大半が池で占められているので、水と縁のある生き物たちが多くいます。
オレンジの鯉や錦鯉、茶色の鳩、亀や蛇を見るのもラッキーなんだそうです。
写真には撮らなかったですが、確かに茶色の鳩も見ました。へー、茶色いのがいる、白はいないのかな。と思いながら見ていたのですが、白い鳩はいなかったです。
追記:よく見たら、アヒルの後ろの鳩たちの中に、茶色い鳩が映り込んでましたw
まずは、中央の島の右にある「歳徳神」にご挨拶です。
恵方(その年の幸運の方角)を礼拝する社で、日本唯一のお社だそうです。
恵方にむけて毎年向きを変えるんですね。晴明井もそうでした。
こちらは小島の中央にあるお社。雨乞いの神様です。
入ってきて目の前にあるので、これが本殿なのかな?と思いますが、左の橋を渡った先に本殿はあります。
本殿で弘法大師に、面白い歓迎をしていただいてありがとうございますとお礼を言ってから、ぐるりと境内というか庭園を一周します。
お寺のほとんどが池です。
池の周りを一周できるわけではなく、実際歩けるのは池の周り2/3くらいでしょうか。
社務所に行って御朱印をもらってきましたが、こちらの御朱印も非常に種類が多くて何をもらえばいいのか悩みます。
中央の島に戻ってきたら、善女竜王社の奥に先ほどのアオサギが長い首をピンと伸ばして立っていて、社をお参りする人たちがどんなお願い事をしているのを、じーーーーっとチェックしているように見えました。
今回はこのアオサギが、神様のお使いになっているのかもしれません。
色々な動物を見せてもらって楽しくて長居してしまったですが、まだ行きたい場所があります。
オレンジの鯉は見られたけど、錦鯉はいなかったなぁ……と思って帰ろうとしたら、お見送りに錦鯉が姿を見せてくれました。
オレンジと錦鯉、両方見られてラッキーです!
あとは亀と蛇を見られたらよかったのですが……折しも今は冬。
冬眠中なのか、姿を見ることはできませんでした。
門を出たところに、こんな看板がありました。
びっくりです。神泉苑とサギって、深い関係あったんですね。
神様はもちろんそれを知ってて、お出迎えにサギを選んでくれたのだと思います。
動物が好きな方は特におすすめできる、行くと楽しいお寺です。
あなたが行ったときは、どんな生き物が出迎えてくれるでしょうか。
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