三十三間堂は、京都でもめちゃくちゃ有名な仏堂です。内陣の柱と柱の間が三十三あるから、三十三間堂というのだそうです。柱と柱の間が三十三もある!?……めっちゃ長い建物ですよね。江戸時代には弓の名手が三十三間堂の端から、天井に当たらないようにして端まで矢を射って競う「通し矢」というものがあったそうです。
三十三間堂の創建は長寛2年(1165年)で、一回火事で焼け落ちて、現在のもの堂は文永3年(1266年)に作られたものです。すごい古い木造建築物です。
今は渋い建物になっていますが、建てた当時は朱塗りの外装で大変派手だったようです。
三十三間堂の横には庭があって、周囲を歩くことができます。
中だけではもったいないので、こちらも見てみるといいと思います。外は外で見るものがあって、癒されます(*´∀`*)
この庭を散歩するだけでも、気持ちが落ち着きます(´∀`)
ここに来た時は雨は上がっていたのですが、ちょっと前まで雨が降っていて、枝に雨の雫がたくさんついていました。綺麗だなぁ……と思ってみていたら、隣を歩いていたおじさんたちも同じように思ったようで、しげしげと光る雫を眺めていました。
ぐるりと一巡したので、いよいよ三十三間堂の中に入ります。
お堂の中には、1,001体の千手観音様がいらっしゃいます。
道順にしたがって角を曲がった先、視界が開け、ずらりと観音様がいらっしゃいます。
もうその姿が圧巻、壮観です。
視界の端まで埋め尽くされる千手観音像に、言葉を失います。ずーーーーーっと千手観音様が整然と並んでいるのです。正直、端まで見えませんw
その手前には、間隔を置いて二十八部衆がいらっしゃいます。
よくこれだけのものが現代まで残っていますよね。本当に素晴らしいです。
一つ一つじっくり見て歩いていたわけではありませんが(多すぎてそこまで見られません……)、それでもなかなか中央に辿り着かないのですw
真ん中には、中尊と言われる木造千手観音坐像があって、高さは7mと大きいです。
この観音様が、またとても素敵でした。
背後に小さな仏様たちがたくさん控えていて、その精緻さに、彫刻的にも「すごいなぁ」と思うし、仏様の優しげな表情に思わずひきつけられます。
中尊や立っている観音様、二十八部衆などを見ていたら、幾度か涙が出てきて困りました。
部屋はそんなに明るくないし、そろそろ閉館も近かったのでそこまで混んでなかったので、助かりましたが……一人でお参りしていると急に涙が出てくることって、たまにあるんですよね。周囲に誰もいなければ、まだいいのですが……。
中央辺りにお坊さんがいて、お守りの販売とか、御朱印の受付などもありました。
識子さん曰く、ずらりといる千手観音様の中から、手を借りることができるんだそうです。
料理がうまくなる手とか、文章がうまく書けるようになる手とか、ピアノがうまく弾けるようになる手とか。
色んな手があるのなら、人を癒すことができる手とかもあるんでしょうかね?
私も中尊様に、貸してくださるようにお願いしてみました。これは、死ぬ前に借りた人が返しに来ないといけないとのことですので、お忘れなく。
千一体が並ぶ千手観音様たちを見終わると、裏側にもいろんな展示物がありました。
退館の時間も迫ってきていたので、こちら側はあんまりじっくり見ることができ間なかったのですが、中には実際に触れる千手観音様もあったので、せっかくですから触らせていただきました。
この三十三間堂に来る前に、近江神宮でお御籤三連続「末吉」が出て、かなり心が凹んでいたのですが、見終わって出た時には、すっかり元気になっていました。
凹んでいたのには他にも要因も重ねあわせてのことだったと思いますが、帰る頃には
「あ、そーいえばそんなこと思ってたなぁ」
というくらい、軽くなっていた(というか忘れていた!?)のにはびっくりです。
仏様の癒しのパワーって、本当にすごいなぁ……と改めて感じました。(*´∀`)
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