源泉掛け流しの温泉と、地元の食材を多く使った、こだわりが光るビジネスホテル【湯村ホテルB&B】

源泉掛け流しの温泉と、地元の食材を多く使った、こだわりが光るビジネスホテル【湯村ホテルB&B】

甲府から車で10分くらいの位置にある湯村温泉は、新興温泉地の石和などとは違い、地味で控えめな印象はありますが、そのお湯の歴史は古く、古くは弘法大師が開湯したと言われており、現在もなお1分間に1トンという豊富な湧出量がある、素晴らしい温泉地です。

以前はこちらの弘法湯に泊まらせていただきましたが、今回は湯村温泉の入り口にある、湯村ホテルB&Bに泊まってきました。
こちらはビジネスホテルなのですが、お風呂がなんと加温加水なしの源泉かけ流しで、本物の温泉を楽しめるだけではなく、その他サービスもビジネスホテルにしては素晴らしかったので、ご紹介していきたいと思います。

湯村ホテルB&B

まずはフロントでチェックインし、宿泊料を前払いします。荷物は自分でもって、部屋に向かいます。
今回宿泊したのは、和風ついんという部屋で、広めの和室にベッドが二つ置かれています。ホテルには9階建ての本館と2階建ての別館があり、この和風ついんは別館の2階にありました。
この宿は一人用の部屋はたくさんあるのですが、ツインやファミリールームはそんなに多くないようです。

和風ついん
広縁にはエキストラベッドが
たぶんこれが広縁に

3人だったのでエキストラベッドが出ていましたが、本来ならこの椅子が広縁に、広縁にあるソファーがこちらにあるのだと思います。

ベッド

畳も安い宿にありがちな、ビニールの畳とかじゃないです。しかも編み方がお洒落。でもいぐさじゃないんだそうで、天然素材の別の物を使っているとのことでした。

陶器の洗面器がお洒落
お茶菓子とフロアマップ

普通のホテルと遜色ない備品類です。
別館2階には、氷のサーバーなどがあり、すぐ氷をもらいに行くことができます。

2階共用スペース

温泉は本館にありますが、別館の1階にもあります。本館は立ち寄り湯の客も入りますが、別館は宿泊客専用となっています。

脱衣所
露天風呂

このように、ただ小さな露天風呂があるだけですが、それだけにあまり入る人もおらず、のんびり入ることができました。お湯は透明で、肌につるりさらりとした感じ。本館より温めで、長く入っていられる温度です。

温泉成分表(クリックで拡大できます)

そしてこの別館1階には、読書スペースやマッサージマシンルーム、自炊場などがあります。

読書スペース 湯あみギャラリー
本も充実していました
無料マッサージマシンが2台

自炊どころが結構ちゃんとしてました

これだけ揃っていたら、簡単なものなら作れそうですよね。
湯治目的の長期滞在の人などには、よさそうです。

本館の2階にはかけ流しの大浴場があって、その横にはマッサージチェアなども並んでいます。

マッサージチェア
暖簾をくぐると……
温泉を飲むことができます

少し飲んでみましたが、そんなに飲みづらくはなかったです。
その奥には、洗濯機や自販機などありました。先ほどの自炊処といい、長期滞在にもいいビジネスホテルです。

本館の温泉は、洗い場と内湯、露天、サウナがありました。露天の半分は、電気風呂になっていて近づくとビリビリします。温泉で電気風呂!マッサージ好きな人にはたまらないですね。
温度は42度弱くらい。ちょうどよい湯加減です。加水加温なしでこの湯加減というのは、素晴らしいです。

食事は朝夕ともに一回のビュッフェで。
節約したい人は、このビュッフェの中身を詰めてお弁当にしてくれたりするみたいなので、それを利用するのもよし、すぐ目の前にセブンイレブンがあるので、そこでお弁当を買うのもいいです。

まずはワインで乾杯

レストランの横に売店があって、売店でワインを買って持ち込むのもOKで、レストランで同じものを頼むのより少し安いんだそうです。とはいえ……ほとんど変わらなかったような気が。誤差レベルなので、買いに行くのが面倒だったら普通にレストランで頼んじゃってもいいと思います。

久しぶりのバイキング。バイキングというと何となくテンションが上がり、全部制覇したくなります。
幸いにも品数は多すぎず少なすぎず、制覇できそうな品数です。

カルパッチョ祭り
山梨名物ほうとう
やっぱりカレーも食べなきゃね!

ここの紹介したのは一部で、他にもデザートや点心などもあったりして、和洋中ありました。
私は十分だったのですが、一緒に行っていた人たちが「メイン料理が少ない」と言ってました。確かにがっつり肉!といった料理はなかったかも……。私は肉をそんなに食べないので、特に物足りなさは感じませんでしたが、肉の塊を食べたい人には、その点についてはちょっと物足りなかったのかもしれません。

土日限定ですが、食事中は、ピアノの生演奏が付きます。贅沢~。
料理の味も悪くなかったし、のんびり楽しむことができました。

部屋に戻って一息ついていたわけですが、ここで問題発生。
なんと、一緒に行った人がトイレを詰まらせました。確かにトイレに入って流した時、ちょっと水流が弱いなぁ……とは、私も思いました。しかしまさか、つまるとは。
頑張ってみたものの溢れてきたので、フロントに電話したところ、ワンランク上のファミリールームに変えてもらえました。どうも別館は、全体的に水流が弱いんだそうです。
ホテルの人に謝られ、こちらこそすみませんと思いながら、本館9階のファミリールームに移動しました。

ファミリールームは52㎡、最大7人泊まれるという、このホテルで一番大きな部屋です。
部屋に入るとすぐ左右に通路が分かれ、右側は土足でそのままベッドルームに、左側は靴を脱いで和室につながっているという、ちょっと変わった造りになっています。

ファミリールーム
ベッドルーム(既にベッドに飛び乗った人がいるので、へこんでいます……)

ファミリールームだけあって、広々しています。トイレも順調に流れました。
ベッドは2つなので、大勢で泊まる時は和室に布団を敷くことになります。私は布団を敷いて、ぐっすり朝まで熟睡です。

翌朝。朝風呂を堪能してから、朝ごはん~。

お粥もご飯もパンもあって、一緒に行っていた人は、パンを気に入ったようであれこれ食べていました。
朝食らしいメニューが並び、品数的には夜のバイキングよりは少ないですが、それでも朝には十分です。
デザートやコーヒー等もありますので、朝食も完璧です。

朝食を食べたのち、その日も色々予定があったのでバタバタとチェックアウト。
施設はすごい新しいわけではありませんが、館内は掃除もされていて、綺麗でした。
レストランの醤油さしなどがピカピカで、ビジネスホテルなのに、ここまできちんと掃除しているんだなぁ~と、感心しました。逆に、ファミリールームのテレビのすぐ後ろは、掃除した部分としてない部分で埃でくっきり色が変わっていて、他は綺麗なのに惜しい~と思ったところもありますが、温泉なども清潔でしたし問題ないと思います。

何よりコスパがいいです。1泊2食でかけ流しの温泉も楽しめて、一人一万円くらいです。
このホテルは、団体旅行客を取らないということで、館内は騒がしくありません。
インバウンドなしでこれだけ頑張っているというのも、好感が持てます。
こういうホテルには、いつまでも頑張ってほしいと思います。

ちなみに、朝と夜のバイキングだけ利用することもできて、しかも利用した人はここの温泉にも入れるんだそうです。ということは、朝のバイキング1,200円(税別)で、なんと掛け流しの温泉にも入れてしまいます。これはお得ですね。
チャンスがあったら、ぜひ湯村のいい温泉と、地元の野菜を使ったバイキングを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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