大自然の絶景が目の前に!温かみのある宿で素敵なひと時を【槍見館】

大自然の絶景が目の前に!温かみのある宿で素敵なひと時を【槍見館】

年も明けて、いよいよ活動開始といったところでしょうか。
オリンピックもあったりして、賑やかな年になりそうですよね。今年一年が、皆様にとっても良い年になりますように!

新年最初にご紹介するのに相応しい宿はこちら!奥飛騨にある「槍見館」という旅館です。
この旅館、温泉からの景色がとても素晴らしくて、部屋も温かみがあって素敵、食事もおいしいと、何度でも行きたくなる温泉でした!
写真たくさん撮ってきたので、今回は写真多めで紹介いたします。

槍見館

積み上げられた薪が、いい雰囲気を出してますね。
入り口にかかっている提灯は、ご存じ日本秘湯を守る会のものです。
槍見館は奥飛騨温泉郷にある新穂高温泉で、東京から車の場合は、国道158号線から471号線に乗ります。途中までは上高地に行くルートと同じですが、奥飛騨に行く場合はそこを過ぎていくことになります。

槍見館は秘湯の一軒宿ということで、周囲には何~にもありません。
秘湯の一軒宿といえば、貝掛温泉や甲子温泉大黒屋なんかもそうですよね。どれも私が大~好きな温泉宿です。ということは、ここもかなり期待できるのでは!?
とテンションが上がり、私の中で勝手にハードルを上げていきます。

ロビー

見てください。この落ち着いていて、少しだけ賑やかな感じのするロビーを。
ここに来ただけで、いい感じの宿の予感がします。

写真の奥の部屋で、

ウェルカムドリンクをいただきました。

ウェルカムドリンク

湯飲みには、桜の花が開いています。訪れた季節が春だったからだと思いますが、季節感のあるおもてなしにほっこりします。

横には甲冑と大きな木の輪切りみたいなのが

それからお部屋に案内してもらいました。
今回泊まった部屋は、和モダンタイプのお部屋でした。

館内図

部屋数もそんなに多くないんですよね。
そして和モダンのお部屋がこちら。

お洒落です。
のんびりゆったりくつろげる椅子は、窓に向かっておかれていて、会話も弾みそうな感じです。
お布団箱上がりになっている畳の上に敷かれているので、足を伸ばしたい人は畳のスペースでのんびりすることもできます。
ちょっと贅沢な造りになっていますよね。

私がこの部屋の中で気に入ったのは、上の写真でもちょこっと見えていますが、

隠し部屋!?
この小ぢんまり感がたまらない!

このとても小さな部屋です。ここに引きこもって、のんびり過ごすのとか楽しそう。本を読んだりノートパソコンいじったりして、疲れたら外の景色をぼんやり眺めたり。
冬には炬燵になるのかな?

浴衣は好きなのを選べるようになっています
洗面所&トイレ
清潔です
トイレにはもちろんウォシュレット

お風呂はありません。部屋でお風呂に入りたい人には、露天風呂付き客室や、バリアフリーの内湯付き和洋室もあります。
でも、ここのお風呂はどれも素晴らしいので、お風呂がついている客室に泊まったとしても、外のお風呂を楽しんでみたらいいと思います。

さて、槍見館の温泉ですが……

お風呂の案内

こんなにたくさんのお風呂があります。
もちろんどれも、みんな大好き源泉かけ流しです。

露天風呂に行くは、1階のロビーの横にある階段を下りて外に出るのですが、外に出てからも石段を下りるので、足腰の悪い方にはちょっと大変だと思います。

少し降りたところにある、川沿いに面した露天風呂
貸切風呂の小屋がぽつぽつと建っています
足湯あるよ

貸切風呂は4つあり、予約は必要なくて空いていれば自由に入ることができます。

ほたるの湯

入る時は、入り口にある札をひっくり返してはいるのですが、なんとこの貸し切り温泉の小屋は、内側からカギがかかりません。というか、鍵がありません。
内鍵がないとか今時珍しいですが、それはそれでおおらかな感じで素敵です。

ほたるの湯は渋い石造り

石造りのお風呂で、このオーソドックスさがいいですね。
露天風呂はどこも洗い場はついておらず、身体を洗いたい時は館内のお風呂に行きましょう。

渓流の湯

4つの貸し切り風呂の内、この渓流の湯と播隆の湯が川に面しています。

渓流の湯で川のせせらぎに包まれて

そしてこちらが、播隆の湯。一番外れの川沿いにあります。

播隆の湯

そして特筆すべきなのが、この貸切風呂。

森の湯

この貸切風呂は、おそらく子供に絶大な人気を誇ると思われます。
なぜなら……

温泉にブランコ!
温泉に滑り台!

打たせ湯っぽくもなってますね。
まだこの時期少し寒かったので、打たせ湯とブランコはちょっとしか試せませんでしたが、何事も体験ですので、いい年をした大の大人が、滑り台を滑ってみました。

ドッボーーーーン!!!と豪快なしぶきを上げて温泉に突っ込みました。
ああ……これは体重の軽い子供がやるものなんだな、と、水が入ってツーンとした鼻を抑えながら学習しました。

子供と一緒にここに入ったら、しばらく子供はこの温泉から離れないんじゃないかと思います。

ここの温泉の泉質は、単純泉の炭酸水素塩泉で、さらさらと心地よい湯ざわりです。
温度も絶妙で、極楽気分を味わえました。

温泉成分表(拡大できます)
小屋の横には、水芭蕉が咲いていました

貸切風呂を堪能していると、夕食の時間になったので、お食事処に。
入り口では岩魚が焼かれていました。

岩魚
お品書き

席に通されて、まずはお酒を注文します。

飛騨のお酒「翠翔」の中取り純米

すっと飲める、飲みやすいお酒でした。お刺身とかによく合います。

前菜
前菜

こういった前菜をちびちびつまみながらお酒を飲むのって、本当に幸せな気分になります。

岩魚のお刺身

最近は旅館に行くと岩魚のお刺身は結構出てくるのですが……。
ここで出された岩魚は捌きたてのようで、ぴくぴくしてました!

上品な椀物
霜降りの飛騨牛!
私代わりにホタルイカのしゃぶしゃぶ

味もおいしかったし、量もあって、お腹いっぱい。ごちそうさまでした。
美味しいご飯を食べた後の幸福感、そしてしばらくしてから入るお風呂。どれもたまりません。

翌朝。貸切露天風呂のほかに、槍見の湯と満天の湯という大きな露天風呂があって、ともに混浴なのですが、槍見の湯は朝の7時~9時まで女性専用になります。

それならばと、朝の露天風呂にレッツゴー。

槍見の湯
槍見の湯

5月の朝の太陽がさんさんと降り注ぐ中の朝風呂は最高です。
しかもここからの眺望がとてもいいです。

穂高の山と川が目の前に

いい眺め~。大自然に囲まれて入るお風呂は最高です。ちょっとまぶしすぎるけどw
こんな素敵なところで温泉に入れるなんて、本当に運営している人たちに感謝ですね。

岩見の湯(女性専用)
女性専用です

こちらは槍見の湯のとなりにあった、女性専用の露天風呂。女性用ということで、こちらからは眺望は望めません。

まんてんの湯

まんてんの湯は槍見の湯ほど解放感はなくて、岩の間からちょこっと渓流を眺めることができます。
解放感という点では、槍見の湯が一番です。

ひとっ風呂浴びてからの朝ごはん。

朝ごはん

サラダたっぷりが女性には嬉しいところです。
昨日に引き続き、味も量も申し分なし。

最後に、もう一度館内の大浴場に入りました。

綺麗な館内

手前には自由に飲める湧水があります。

脱衣所も清潔
大浴場(女性)

大小の浴槽には、それぞれ名前がついていました。この宿は二本の温泉を引いているそうですので、もしかしたら湯船ごとに違ったのかも?

こちらは小さめ

そして窓から見える穂高の眺望がまた爽快でした。

窓から見た景色

温泉に入りながら、こんなに清々しい景色が見られるなんてなんて贅沢。
内湯もかなり気に入りました。他に誰もいなかったので、極楽極楽~、と、のぼせそうになるまで入ってました。

長居注意

力の限り温泉に浸かってからのチェックアウト。
いいお湯でしたと、フロント人に話したら「天然のものですから、温度の管理が大変なんです」と言ってました。
本当に頭が下がります。こういう方々の苦労のおかげで、私たちはいい温泉に入れるのですから、とてもありがたく思います。

ここも、また訪れたい宿の一つになりました。
行くのは少し遠いかもしれませんが、訪れる甲斐のある、趣ある素敵な宿です。

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