高評価の北の宿「湯宿だいいち」に泊まってきた

高評価の北の宿「湯宿だいいち」に泊まってきた

やってきました、北海道!
今回は僅かな晴れの隙間を縫って、父と摩周湖方面へ行ってきました。

北海道はでっかいどう~

北海道は道内の移動で車で6時間とか、割と普通にあります。
この日は、北見神社や羅臼神社を参拝した後、中標津にある養老牛温泉「湯宿だいいち」に泊まりました。
とても評判のいい宿のようでしたが、忖度なしのレビューをしていきたいと思います。

湯宿だいいち

駐車場に車を泊めると、少し離れていたところに泊めたにもかかわらず、係の人が出迎えて荷物を運んでくれました。

養老牛の一軒宿と聞いていたので、こぢんまりしているのかなと思っていたら、意外に大きめな宿でした。
入口の横の裏に、泊まる人の靴入れがあるのですが、ずらりとその日の宿泊者の名前が書かれた紙が貼られていました。賑やかな合宿所みたいな雰囲気です。

こちらがフロント
広いロビー

チェックインは、こちら↓のお食事処で。
今回はじゃらんからの予約で、
◇野鳥さえずる大自然の大露天風呂で"癒しのだいいち時間"を大満喫♪♪【せせらぎ御膳/夕朝食付】、二人で一泊約43,000円のプランを利用しました。

お食事処

チェックインの手続き時に、おしぼりを出してくれました。
あれ?ウェルカムドリンクないんだ~。一人一泊2万以上する宿なら、ウェルカムドリンクはもちろん、お菓子、場所によってはお酒一杯、なんてところも結構あるのに。

窓の外には、こんな景色が。

鳥が来る?

どうもこの宿は、シマフクロウが訪れるらしく、餌付けのポイントがここのようでした。ロビーには大きなカレンダーがあって、シマフクロウが日時が記録されていましたが、それを見る限りだと、ほぼ毎日訪れているみたいです。

チェックイン時に夕食の釜めしの種類と焼き物の種類が選べます。
釜めしは白飯、鳥、花咲ガニの三択です。もちろん私と父は迷わずカニを選択しました。焼き物は、豚かヤマメかサンマということで、私はヤマメ、父は豚にしました。

お部屋にチェックイン。荷物は運んでくれます。
今回は本館にしました。新館はエレベーターがなく、移動にちょっと不便そうだったので。

211号室

お部屋は広く二間あります。

小上がりの和室には、布団が敷かれていました。
寝ながら見られるテレビ
水やお茶、金庫、ストーブなどなど

小さな引き出しの中には、お薬も入っていて、いざという時にありがたいですね。

女性はチェックインの時カラフルな浴衣と帯を選べますが(色々ありすぎて迷いました)、男性はこちらの浴衣になります。

浴衣と羽織
女性には岩盤浴セットも

女湯だけ岩盤浴があるので、この浴衣を大浴場に持っていて、岩盤浴をするときに着ます。

窓からビュー

もちろん部屋の中はキレイそのもの。
部屋って広くて大きくても、結局お風呂行ったりご飯食べたりと部屋の中だけで落ち着くわけじゃないから、まあそんなに広くなくてもいいかなー、と思う今日この頃。もちろん、最初に案内されて部屋に入る時は、大きいほうが「わぁ、広い~」と嬉しいものなんだけど、途中からあんまり気にしなくなるという。

陶器の洗面台がおしゃれ

洗面台の下には、しっかりと風量のある(女の人にはここ大事)、ドライヤーが備え付けられてました。

ウォシュレット

館内図もありました。広いですね。

全館平面図

温泉は、本館の端と、別館のほうにあって、別館の温泉は宿泊客専用になっています。とはいえ、本館の温泉のほうが圧倒的に広いし、色々とお風呂の種類があるので、新館の温泉は空いてました。

温泉分析書
温泉分析書

泉質は「ナトリウム・カルシウム-塩化物硫酸塩泉」という塩化物泉と、硫酸塩泉のミックスです。お風呂は全部、源泉かけ流しのようで、素晴らしです。

お風呂は、内湯の中に、寝湯、打たせ湯、ぬる湯があり、露天にも、寝湯やぬる湯、岩盤浴、サウナなどがありました。露天の一番下、川に面した露天風呂は混浴となっていて、女湯の露天から身を乗り出すと、眺め下すことができますw

種類は沢山あったのですが、ちょっとぬるかったです。この日はまあまあ冷えたので、もう少し温かいお湯でしっかりホカホカになりたかったな。
露天のかけ流し口の傍にいれば、まあまあ温まることはできたのですが、他のところはぬるくて、しっかり温まるのが難しかったです。

岩盤浴もあったので入ってみましたが、こちらは熱い…。
背中が火傷しそう~。長時間いられない熱さでした。今まで入った岩盤浴の中で、一番の熱さかも。
せっかくの岩盤浴なのに、残念。

お風呂自体も、これだけの部屋数があるんだから、もうちょっと露天とか広くてもいいんじゃないかな。狭いわけではないんだけども。

そんなこんなで、夕食時。
食事は一階のお食事処で。
夕食は大分奥の方に通されました。多分手前が小さい子連れで、奥がそうじゃない客だったのかも。

お品書き

いくらご飯とか、そそられますね。
んー…でも、ここは料理長とかいないのかな。お品書きの最後に料理長の名前が入ってないです。

今日はいつもの、料理にうるさい友人との旅行ではありませんが、私なりに思ったところを…。

最初のセッティングはこんな感じ

まずは日本酒で乾杯~!

日本酒はこちら

なんだけど、八寸的なものがなかった~。
前菜ででてきた行者ニンニクなどをかじりちまちまと日本酒…なんですが、一際前菜の中で異彩を放っていたのが、ゴーダチーズの塊。そしてでかい。
チーズ好きなんでいいですが…。

花咲ガニ
ボタンエビといくらご飯

ボタンエビ美味しいですよね。
ミソの部分を吸って、日本酒を飲む。これ最高。

いくらご飯
キノコのおろし和えと、山菜の炊き合わせ
ホタテ
キンキが唐揚げになっているのを初めて見ました

父がお腹一杯だというので、私が全部食べる羽目に。
揚げてあるから、ほぼ丸かじりできるみたいなことを言われたけど(そんなに大きくなかったし)、頭や骨は外しました。

ヤマメの塩焼き

焼き物で選択したヤマメ。豚は串焼きみたいな形で出てきて、冷めるとかたくなるので、温かいうちに食べてくださいとのことでした。

花咲ガニの釜めし

花咲ガニの釜めし。あんまり身は入ってなかったけど、だしは出てました。
後日例の割烹経験者の友人に聞いたところ、
「花咲ガニは安いからね~」と言ってました。

デザートのアイス

デザートのアイスを食べていると、宿の人がやってきて
「今、シマフクロウが来ました」と教えてくれました。
とたんにざわつく館内。
食事もほっぼり出して、みんな宿のロビーにダッシュです。

シマフクロウいた!

一目シマフクロウを見ようと、黒山の人だかりです。
数名は、一眼レフを片手に駆け付けるツワモノも。
野生のシマフクロウを見るのは初めてですが、大きいんですね。
予想の倍のサイズで「でかっ!」と声が漏れました。
シマフクロウは十分くらいそのカッコイイ姿を見せてくれた後、どこかに飛んでいきました。

翌朝は、同じ食事会場でのビュッフェです。
普通だと入口に人が立っていて、先に席を自分で取るのかなどどうすればいいのか教えてくれますが、一切説明がなかったので、よく分からなくてしばらくうろうろしてました…。
朝食ビュッフェに関しては、かなり豪華なものでした。

サラダや果物

最近バイキングでパイナップルを何故か見なくなったのですが、ここではありますね。パンやごはん、和食洋食、いろんなものがありました。

いただきまーす

出来立ての天ぷらやお汁粉などを、係りの人が各席に持ってきてくれるのが、ポイント高いです。美味しかったです。

食後はコーヒー
お土産屋さん

最後チェックアウトをして、靴を出してもらっていたら、宿の人が
「シカに注意してね。車にぶつかっても、シカには持ち主がいないから修理の請求ができないよ」と言ってました。
昼でもシカが頻繁に道路に出てくるようです。
幸い道中、シカとの事故はありませんでしたが。

というわけで、チェックアウト。
感想ですが、これで一人17,000円くらいだったら、いい宿だと思います。
一人22,000円弱という値段だと、夕食が弱かったなと。このくらいの値段だと、牛肉が出てくる所が多いのに出てこなかったし、手の込んだ前菜のようなものもなかったし。宿代の割に、食材や料理の手間をそんなにかけてない感じです。
この値段出したら、もっといい食事を提供してくれる宿はいろいろあるわけで。

本館の部屋に関しては、んー…まあ、もう少し新しいほうがいいけど、こんなものかなと。サービスも、普通…?そんなに悪くもないけど。

例の友人に話したら、「そりゃ競争がすごい、箱根とか関東近郊の宿と比べるからだ」と言ってたけど、確かにそうかもしれないです。

この宿で唯一プライスレスなところは、「シマフクロウを高確率で、この目で見られるかもしれない」ということですね。
これが最強の売りだと思います。
シマフクロウに興味がある人ならば、訪れる価値のある宿です。
私もその点に関しては、見られてよかったと思います。

チェックアウト後は行きたかった「神の子池」に行きました。
幸運なことに、宿からさほど離れてない場所にありました。(宿取ってから気づいた)
コバルトブルーで美しいと書いてあったけど、午前中はまだ日が上から射してなかったからちょっと暗くて、あんまり綺麗に見えなかったな~。
折角行くのであれば、日の光が上から当たる時間帯がいいんじゃないかと思います。

北海道カテゴリの最新記事