温泉宿に行く時の気分は様々。
お湯が良ければ、食事はあってもなくてもいい…温泉だけを心から楽しみたい!という時もあれば、今回は広い浴槽にとっぷり浸かって、食事も華やかにしっかり楽しみたい!という時もありますよね。
今回は、後者な気分の時におススメできる宿、大丸温泉旅館に泊まってきました。江戸時代には開業していたという、老舗の温泉宿です。
なんとこちらの宿、乃木大将も足繁く訪れた温泉なんだということで、ロビーには乃木大将の残した品などがいくつも展示されていました。
こんにちは!今シーズンは体調崩しまくりで散々な目にあったmariです。
風邪ひくと半月は棒に振るし、ホントいいことありませんよね。
と、まだその風邪も完治にはまだ遠い状態ながら、だいぶ治ってきたし行けるやろ~と、いざ大丸温泉旅館へ。東北自動車はあまり乗らないので、テンションが上がります。
道中、佐野SAへ。
リニューアルされて行ってみたいと思いながら、何度も横を素通りしていたのですが、ようやく来ることができました。
雲一つない、ぴっかぴかのいい天気!
ここに来たからには佐野ラーメン食べるでしょ!
と、意気込むmari。
リニューアル前にここの佐野ラーメン食べたことがあるのですが、美味しいと思えなかったのですが、今回はどうでしょうか。
いただきまーす!
まずは太めの麺をずずっとね。
うーん…まあまあ?SAの食事としては、まあこんなものかなーといった感じ。
チャーシューも柔らかいわけでもないし。
隣の席に座って食べていたファミリーは、シナチクを絶賛してました。
ぱっと見は、量は少なそうだなーと思っていたら、底の方に麺が隠れていて、結構お腹いっぱいになりました。
なかなかSAやPAで、これだ!という食べ物って少ないですよね。
これならこの間釈迦堂PA(上り)で食べた、エビ塩ラーメンの方が美味しかったな~なんて思いながら、車に乗り込みました。好みの問題でしょうけどね。
あんなにいい天気だったのに、那須に着くころには、右半分が晴れ、左は黒い雲がかかって虹が見える…みたいな謎の天気になってきて、殺生石の付近に差し掛かると、なんと空から雪が…!
宿は、さらにそこより山を登ったところにあります。
しまいには、道路に雪が積もっている場所を走らねばならず…。
数日前にスタッドレスに替えていて大正解でした。
坂道を登った先に県営の大丸駐車場があり、宿の宿泊者はそこに車を停めて、宿までの数百メートルの下りは徒歩になります。大きな荷物がある場合などは、宿に横づけできないのは、ちょっと不便ですね。
車を下りたら雪が横殴りに吹き付けてきて、「寒い寒い!!」と悲鳴を上げながら、宿に向かいました。
係の人が先にキャリーケースを部屋まで運んでくれて、チェックインを済ませると、部屋まで案内してくれました。
宿の人曰く、数時間前までは全然雪は積もってなかったとのことで…やっぱり山奥の天気は、なめちゃいけないってことですね。
今回泊まるのは503号室、別館になります。
結果的にこの503号室、貸切風呂や女風呂の入り口、食事処にすごい近くて、便利でした。あまりに部屋と温泉や食事する場所が近すぎたせいで、館内をまったく散策せずに終わってしまいましたが。
和室10畳ツインベッド(シャワーブース)の部屋になります。
ベッドもセミダブルくらあって、ゆったりくつろげそうです。
このきんつば、さつまいもかと思いきや、なんとカボチャなんだそうです。この時は気づかずに、てっきり美味しいさつまいものきんつばだと思って食べていました。上品な甘さがあって美味しかったです。
種無し梅も少し甘めに仕上げられていて、いい塩梅の酸っぱさになっていて、こちらも美味しかったです。
あんまりこういうお菓子で「美味しい」ってならないmariですが、今回は食べて「おっ!?」ってなりました。
テレビのリモコンにはyoutubeやネトフリ、Hulu、アマプラ、U-NEXTなんかの一発ボタンもついてました。自分のID/passを入れれば見られる…んだけど、youtubeは誰かが登録したのがそのままっぽかったですw
コーヒーメーカーに水を入れようと給水タンクを抜こうとしたら、何と水が入ってる!
ハッとしてポットの蓋を開けたら、そちらもお湯がなみなみと入ってました。
水は自分で入れて使ってね~的な宿が多いから、てっきりそうなんだと思ってたので、軽く不意打ちを食らいました。
氷水が入った魔法瓶が用意されている宿はありますが、なぜかここは魔法瓶が2本用意されてました。2つも用意されてるところって、初めてかも。
コップのほかにTVの棚の中に、コーヒーカップと湯飲み茶わん、緑茶、玄米茶が用意されていました。
冷蔵庫の中にビールが入ってるところとか、最近見ないですよね。
懐かしいものを見たような気分になりました。
あとこの写真の左にちらっと写っているのが、大丸温泉オリジナルの美容液ですが、これがいい匂いで、気に入って何度か使いました。裏をひっくり返してみたら、ダマスクローズ水を使っている模様。どうりでふんわりといい香りがするわけね。
3,000円もしなかったし、買って帰ればよかったかな~。
このトイレ、自動で流れるやつでした。ここで自動洗浄トイレを持ってくるなんて…なかなかやりおるな、この宿。
一休みした後、温泉へ。
ここの温泉は5つの源泉をブレンドし、適温にしてかけ流しています。
単純泉5つの内、1つは硫黄泉です。
加水加温なしの掛け流し温泉。温泉好きにはたまらない響きです。
露天風呂は5つあって、3つは混浴、2つは女性用になっています。
混浴の露天風呂は、温泉が川のように注がれていて、3段の3つの温泉になっています。
混浴ですが湯あみ着を着用して入るので、女性にはワニ(異性の裸が見たくで待ち伏せする人)の心配もなく安心です。
湯あみ着は部屋か、お風呂場に用意されています。
しかし、そんなに見たいものですかねー、裸。
日帰り温泉とかでお風呂入ってて、湯船に浸かりながらぼんやり周囲を眺めていると、たまにスタイルいいな~と思う女性が通り過ぎたりするけれど、それって結構少なくて、大体は色んなところに貫録をつけた人たちです。
混浴でグラビアアイドルみたいな、スタイル抜群の人が現れる確率なんてないに等しいのに、そこまで頑張って何を見たいんだろう、と思っちゃいますけどね。
ともかく、ここでは湯あみ着着用ですので、不快な思いをしなくて済むというのは大変ありがたいです。
撮影NGなので、ざっと説明すると。
この白樺の湯は、一番下流にある露天風呂で、一番広いです。上にある、あじさいの湯とあざみの湯は、ここまで広くないです。
この写真は広角で撮られているからすごく広く見えますが、実際はここまで奥行きは感じませんが、広いですw
上流の露天風呂からお湯が流れてくるだけではなく、露天の左右からもお湯がどんどん注がれているので、その周辺は熱めになっています。
女性用の露天は、一つは天井があるので、天気の悪い日でも入りやすくなっています。とはいえ、女性用の露天より、混浴露天に入っている人の方が多かったです。
内湯はかなり広くて、深さもあるので、段差のあるところに腰かけるような形になります。
湯船にドバドバと遠慮なく注がれて溢れているのをみると、とても贅沢な気分になります。シャンプーやリンスなど、こちらは部屋とは違って、ポーラではなかったような。DHCだったかな。
内湯の温度も適温で、しばらく入っているとじんわり温まってくる感じです。
あとは、貸切風呂があって、空いていればいつでも入ることができます。
貸切風呂は奥の湯(硫黄泉)と書かれていて、こちらは5つの源泉のうち、硫黄泉を使った温泉です。
扉を開けて浴室に入ると、ほんのりとした硫黄の香り、湯船に浸かって水を掬って匂いを嗅いでみると、金属っぽい匂いがします。
こちらも適温ですが、すこし温めだったので、ゆっくり硫黄泉を堪能することができて良かったです。
とはいえ、こういった温泉は温度管理が難しいとのことなので、別の日に入ったら少し温度が違っていたりするかもしれません。
湯船自体も「これが貸切風呂?」と思うほど広く、6人くらい余裕で入れる広さ。
誰もいない風呂に、サバザバと、もったいないと思うくらいの量が注がれ続けていました。
そしてただでさえドバドバなのに、たまに思い出したかのようにドドドドっとさらに勢いを増して注がれるお湯。その音にびっくりする私。
贅沢だな~ホント。
ちょろちょろっと湯船に注がれていて「掛け流しです」と謳ってる宿も多い中、豪快な音を立てて湯船から流れ落ちる温泉。湯量の圧倒的暴力。まさに掛け流し温泉の強者の姿。大丸温泉、カッコイイ。
今回は2時のチェックインと同時に宿に突入したので、存分に温泉を楽しむことができました。
お風呂の後は、お楽しみの食事。
別館のお食事処でいただきました。
旅館に来る楽しみといえばやはり、華やかな食事。
目にも美しい食事に、テンションもup!
家じゃ、手間暇かけて作れないですからねー。(そもそも作る気が)
そして合わせて頼むのはもちろん日本酒。今回は飲み比べセットを頼みました。
上の3セットの方がさらりと飲みやすく、下の3セットの方は上のに比べると少しクセがあって、通好みのお酒といった感じでした。久しぶりに飲んだ鳳凰美田は、やっぱり美味しいかったです。四季桜や旭興も、すいすい飲めていい感じでした。
色どりが綺麗です。しかもまぐろってこれ、大トロだ。
やしおますは、栃木の名物なんだそうで。
日本酒と一緒に美味しくいただきました。
和食が続いたところで、趣向を変えて洋風な感じのものがでてきました。
グラタンみたいな感じで、皮まで平らげました。
鍋の左は胡麻ダレ、右は源泉を使ったしゃぶしゃぶです。
牛肉はさっと茹でていただきましたが、柔らか。いい感じに脂身もそこまで多くなくて、食べやすいものでした。
肉の下に隠れている青菜は「おかわかめ」と言って、スーパーフードなんだそうです。
なんでおかわかめって言われるんだろ?と思いながら、しゃぶしゃぶして口の中に放り込んだところ、青菜に下はしっかりとした歯ごたえを残しながらも、ぬめっとしてます。確かにこれは、わかめっぽいかも!
さっくりとした揚げ出しで、しっかり味のついた餡と絡めて食べます。
熱々でおいし~。もう少し食べたいくらいです。
お漬物もたくさん。とろろまでついてました。
栃木も実は米どころですから、ご飯もおいしいですね。
デザートのさつまいもプリンは、一口食べただけで、
「これはさつまいも!」
と分かるくらい、口いっぱいにさつまいもの風味が広がります。
さつまいもプリンとか、かぼちゃプリンとか、正直私はそこまで好きではないのですが、これは気に入りました。
全体の食事の量としては、多すぎもせず少なくもなく、私にはちょうどいい感じでした。お腹が一杯といえば一杯、でも何か食べようと思えば、まだ少し食べられるかな…、といった絶妙な塩梅でした。
若い男の人には、少し足りないかもしれないですね。
その日、寝るまで全力でお風呂を楽しみました。
お腹がはちきれそうになると、動くのもお風呂に入るのもしんどくなっちゃいますが、今回はそんなこともなく、露天風呂や内風呂、貸切風呂を、はしごして満喫しました。
翌朝。朝食は7:30~9:00で、夜と同じ席でいただきます。
具沢山のお味噌汁やあれこれで、お腹いっぱい。
ごちそうさまでした。
チェックアウトギリギリまでお風呂を味わいたいのは私だけではなく、他の宿泊客も最後まで温泉を楽しんでいました。
お風呂を出てから、ふらっと館内をお散歩。
ロビーには、乃木大将ゆかりの品や、ドリンクサービスがありました。
このドリンクサービス、am8:00~10:00までやってたみたいで、コーヒーやフルーツウォーターなど飲めたみたいです。
あーこんなのあったんだ、知らなかったな~と思っていたら、あとから来たおばさま方も「あら!こんなところにあっのね。知らなかったわ」と言っていたので、アナウンスされていない模様。
そういえばこの宿って、大体は宿の机の上に置いてある、宿の説明書きみたいなものとかなかったみたいだし(単に気づかなかっただけかもだけど)、その辺りはもう少し親切でもいいのかも。
ふらふら館内を見物してたら時間が押してきて、10時ちょっと過ぎにチェックアウト。
総合的に、いい宿でした。
温泉は言うことないし、ご飯もおいしかったし~。
チェックイン直後に来て、力いっぱい温泉を楽しむことをおススメします。
値段は少しお高目ですが、昨今の宿の値段ときたら爆上がりしていて、そう考えたらまあ、そんなに高くないのかなーという気もします。はい、決して安くないですが。
本当だったらチェックインの後は那須岳ロープウェイに乗って、茶臼岳~朝日岳あたりを軽く登山しようと思っていたのですが、まさかこんなに雪が降るなんて思ってなかったので、チェーンスパイクを持ってくるのを忘れた&体調がいまいちだったせいもあり、大人しく家に帰ることにしました。
帰りは、もりもり寿司でおいしいお寿しにありつきました!
金沢で行くことができなかったもりもり寿し。まさかここで、念願のもりもり寿しに行くことができるとは!
もっと混んでるかと思ったら、平日ということもあってすんなり店内に入れました。
のどぐろ、めちゃめちゃおいしいー!!思わず、顔がほころびます。
炙ったのどぐろ、ふんわりとしていて炙りの香ばしさもあって、口の中で溶けてく~!これは高くても食べたくなるお魚です。
今回の旅はこれでおしまい。
特に観光もなく、食べて温泉に入るだけの旅でしたが、それはそれで、たまにはよかったかもしれないです。
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