和の雰囲気がいい施設【東京染井温泉sakura】

sakura

桜のシーズンになりました。
私の住んでる中目黒は、今やすっかり桜の名所になってしまいました。
中目黒に住んでいる人には、憂鬱な時期でもあります。
6、7年くらい前は、あんな風じゃありませんでした。今みたいな人の多さもありませんでしたし、その頃はゆっくり桜を見ることができました。
小さな目黒川を両岸から覆うように、桜の枝が被さって咲き乱れ、橋の真ん中からそれを眺めると、まるで自分が桜の中にいるみたいです。朝ウォーキングしているときなどは、つい立ち止まり、
「あの満開の桜の中に、桜の精が見えそうだなぁ」(人´∀｀)．☆．。．:*･ﾟ
と、暫しうっとりとしてしまったものですが……。
いつしか人が増え始めごった返し、出店が激増し、今では地元の人が避けるエリアになってしまっています。
綺麗な目黒川の桜の下、ある年からあたり一帯ひどく食べ物のにおいが充満していることに気づいて、目黒川沿いの桜の風情が台無しになったように感じ、残念な気持ちになりました。
もう、静かにあの美しさを楽しめることはないんだろうなぁ。地元の人が楽しめる桜じゃなくなっちゃった。
まあ、遠方からやってきて、綺麗な桜を楽しみたい気持ちはわかるのですが、でもあんなに屋台が並んでてお祭り騒ぎじゃなくて、もう少し静かに見られる場所ならよかったのになぁ、という思いはあります。

大体中目黒がお洒落な街とか……。最近中目黒とうと、枕詞のように「お洒落な街」とか言う言葉がついてきますが。本当にそうでしょうかね？
この間どこかのTVで中目黒特集をしていて、そこでも散々お洒落な街だと持ち上げておきながら、お洒落な街中目黒でおススメの店の中にドン・キ○ーテが入ってたのは笑いました。
散々お洒落だお洒落だ言っておきながら、結局ドンキｗとかｗｗ
まあ、実際そんな感じですよ中目黒って。
メディアに騙されないようにしましょうね。お洒落な店を望むなら、隣の代官山のほうが絶対にお洒落です。

前置きがつい長くなってしまいました。
さて、今日は中目の桜の喧騒から逃れるように、他の桜の下を訪れることにしました。
山手線の巣鴨から、徒歩8分という近場に、東京染井温泉「sakura」はあります。
駅から現地までのルートは簡単なのですが、施設自体が通りから奥まったところにあるので、どこから入ったらいいのかがちょっと分かりづらいです。隣にはプールの施設があって、そっちの方が広く通りに面しているので、見落としやすいです。
細い路地を通って、お店の入り口に。
和風ないい感じの建物が迎えてくれます。
折しもちょうど、一本の桜の花が綺麗に咲いておりました。

ここは施設内は写真撮影×ということだったので、文章での紹介になります。
玄関で靴を脱ぐと、左手にある靴置き場に入れます。カギは自分で管理します。
受付は3つ。今回はお風呂と岩盤浴を利用しました。
フェイスタオル、バスタオル、館内着は全部別料金です。岩盤浴は予約制で、1クール25分。受付で頼むと空いている時間を教えてくれます。初めての人は、岩盤浴まで案内してもらうため、予約時間5分前に脱衣所で岩盤浴着に着替えて待っていてくださいとのこと。
長々とお姉さんに説明してもらい、ふと後ろを振り返ったら、ずらりと受付を待つ人が増えていてびっくりしました。送迎バスが出ているようなので、そのバスが到着したのかもしれません。

受付からエントランスに入ってすぐのところに男性の脱衣所、その左の女性の脱衣所の暖簾がかかっています。
施設自体は全体的にさほどさほど広くはありません。いい感じでこぢんまりとまとまっています。
ホールにはイスとテーブル。その奥に行くと、お酒を出すバーのカウンターのようなところがあり、そこではアルコール類などを売っています。ホールのTVを見ながら、ビールジョッキを傾けている人もいました。
その奥にはお食事処、右にはリフレクソロジーのスペースと、2Fへの階段があります。
ホールにはそこそこの椅子やソファーが置かれていましたが、ほぼ人で埋まっていました。
2Fは、数は多くありませんがリクライニングのソファーがある休憩スペース、エステスペース、談話室にはテーブル2つと椅子8個、その横には大きな和室があり、すだれで4つに区切られてごろごろ休憩できるようになっています。
さらりと文章で書いてしまうとこれだけなのですが、木の階段、談話室の木のテーブルとイスなど、温かみがあって雰囲気がいいです。

まずはお風呂～♪
脱衣所もさほど広くはなく、誰かが着替えていると、ぎりぎりすれ違えるくらいの通路幅。、ロッカーサイズも正方形であまり大きくはないです。ロッカーは好きなところを選んで、渡された電子キーでロックすればいいだけです。
お風呂に入ると、右に掛け湯、その奥に38度のぬる湯の温泉、その奥はジェットバス。左には洗い場が30席ほどとシャワースペース3つ。
特筆すべきは、ここの洗面器はケロちゃんじゃありません。
なんて、ケロちゃんこそ見なくなったわけで、ここの洗面器と椅子は木製です。いいですね～。各スペースもある程度のゆとりがあります。
そこまでが一つのスペースで、続いてその奥のスペースにはミストサウナ、サウナ、水風呂、シャワーがあります。ミスとサウナは8席ほどで、温かい霧雨に打たれているようで気持ちよかったです。
そのエリアから外に出られて、そこには左右に温泉、真ん中にシルキーバス。今は桜祭りということで、シルキーバスがピンク色になっていて、桜餅？みたいな、いい香りが漂ってました。
温泉は41度、シルキーバスはそれより少し熱くて42度でした。
温泉は2つに分かれていて、まあまあの広さがあったので、混みこみではありませんでしたが、シルキーバスが小さくて、肩まで浸かれるのは3人までですね。シルキーバスは、入りたい人も多くていつも混んでました。もう少し広くしてくれてもいいのになー。

お風呂で身体を温めてから、岩盤浴着に着替えてスタンバイ。
指定の時間まで少し時間があったので、飲み物でも売ってないかホールに出てみようとしたら……
「お客さまっっ！！」
と、お店の人に全力で阻止されました。
ここは岩盤浴着でホールに出ちゃいけないんだって。(´・ω・｀)
今まで行ったところは、館内着や岩盤浴着で施設内を歩き回れるところばかりだったから、まさかダメだなんて夢にも思っておらず……。そういえば、ホールには館内着を着ている人もいなかったような……。ってことは、脱衣所の中でしか館内着も使えないなら、裸で歩き回れる場所で館内着なんてほぼ意味がないわけで。借りてなくてよかった。
幸い、脱衣所の横に温泉施設定番の瓶詰コーヒー牛乳やジュースが売っていたので、スポーツ飲料を買って飲みながら、ちょっとぼんやり。
岩盤浴着で、外に出ちゃいけないなら、岩盤浴ってどこにあるんだろ……？(;´･ω･)

私が早めにスタンバイしているのに気づいたお店の人が、時間より早いですけど清掃が終わったので、と岩盤浴に案内してくれました。
お風呂場を抜けて露天エリアに出て、シルキーバスの奥に岩盤浴がありました。
岩盤浴の方法や終わった後のことを教えてもらい、ごろりとうつ伏せに。
岩盤浴は3床あって、ここでは天照石なるものを使っているのだそう。
天照石は初めてかも。っていうか、聞いたことないなぁ……と思ったら、別名の一つにテラヘルツ鉱石ともいうそうで。そっちの呼び名でなら、聞いたことがあるかも。健康オタクな人が喜びそうな名前だなぁ……くらいの認識ですが。
室温は42、3度くらいで、岩盤の温度もさほど高くなかったですが、20分も入っていると、いい感じで汗が噴き出してきます。岩盤浴って、どうしてこう気持ちいいんだろう～。好きなだけは入れれば、もっと幸せなんだけどな(*´ω｀*)
ちなみに、延長したい場合はフロントに電話して、その後の予約が入っていけなけば延長できるそうです。

その後はごはん。週末で混んでいたせいで、結構待たされました。
お食事処は掘りごたつとテーブルの2種類があり、庭の景色を楽しみながらご飯を食べることができます。
席に着くと、係の人が三つ指をついて丁寧に挨拶をしてくれました。今時そんな風に挨拶をされると、こちらがドキッとしてしまいます。(；´∀｀)
ビールとマグロ尽くし丼を注文。びんちょうと、メバチあたりかなぁ……が、竜田揚げになったり、漬けになったり、普通に刺身で乗っかってきたりしておりました。
味は普通なんですが、値段が割高。都内の施設だから仕方ないのかもしれないですが。
本マグロの中トロあたりが3枚くらい乗っかって来たら、まあこんなものかなーって思いますけど。

ご飯を食べてたら少し身体が冷えたので、もう一度お風呂に入りなおしてから帰宅の途につきました。
休憩スペースとかもありますが、お客さんが多いので、1日のんびりできるところではありませんが、館内やお風呂は清潔で、全体的な雰囲気は良いです。半日も時間は作れないけど、3,4時間ほど時間があるという時に、うってつけの場所だと思います。