大宰府天満宮と双璧をなす、京都で親しまれる天神さん【北野天満宮】

大宰府天満宮と双璧をなす、京都で親しまれる天神さん【北野天満宮】

北野天満宮は、北野天満宮のホームページによると、全国1万2千宮の天満宮、天神社の総本社なのだそうです。創建は天暦元年(947年)と、こちらも古くからある神社です。
毎月25日が縁日で、その日は「天神市」が開かれて大変賑わうのだとか。
京都の人が「天神さん」「北野さん」と呼ぶこの神社のご祭神は、菅原道真公と言われています。

北野天満宮の一の鳥居

言われていますというのは、掲げられているご祭神と中にいらっしゃる神様は実際違うことが多いからです。識子さんによると、こちらにいらっしゃるメインの神様は大宰府から派遣された3柱だということですので、私は識子さんの説を取らせてもらっています。たまに道真公もいらっしゃるそうです。たまに……ということは、いつもは大宰府の方なのですかね。

ちなみに太宰府天満宮のホームページを見ると、こちらも1万2千社の総本宮と書かれていますw
どっちが総本宮なのかはお互い意見があるところなのでしょうが、道真公が普段いるのはこちらではないようなので、大宰府がメインなのかな……という気はしますが、大宰府天満宮と北野天満宮は神様の数を半分こしているとのことで、どちらも大事な総本社といったところなのでしょう。

大宰府天満宮には昔行ったことがありますが、同じ天満宮でも、北野天満宮とは雰囲気が違いますね。上手く言えないのですが、北野天満宮の方がちょっとハードな印象というか。

参道

長い参道を歩いていくと、左右色んな所に牛の像があります。

菅原道真と牛に関する逸話は色々あり(生まれたのが丑年だったとか、道真の亡骸を運んでいた牛が突然座り込んで動かなくなったので、そこに社殿を立てたとか)、天満宮の神使は「牛」ですから、あちこちに牛がいて可愛いです。

牛の親子

そういえば、牛さんたち。みんな座っていました。立っている牛はいないのかなーと思っていたら、拝殿の鈴の上、中央あたりにいる牛だけが、立っているんだそうです。(見落としました……)

参道の左手には、たくさんの梅の木が見えました。春になったら、梅の香りが一面に漂ってきそうで素敵ですね。

楼門

この楼門の左の立札に、道真が詠んだ「東風(こち)ふかば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春を忘るな」の歌が書いてありました。
春な忘れそ、じゃないんですね。「春を忘るな」の方が今の人にはわかりやすいですけど、それだとちょっと強い感じがしますよね。「春な忘れそ」の方が「どうか春を忘れないでね」と梅に優しく語りかけている感じと、それと同時に都を去らねばならない寂しさを表しているような気がして好きです。

手水舎

こちらの手水舎の真ん中にも、牛が座ってます。
この神社ちょっと変わっているのが、普通参道をまっすぐ進み、楼門をくぐったらまっすぐ先に本殿があったりするものなのですが、ありません。

あれ……?どこにお参りすればいいの?と一瞬思いますが、一本隣の道が本殿へと続いています。

三光門

この三光門、かつて朝廷があった大極殿から望むと、ちょうどこの門の上に北極星が輝いたんだそうです。
この三光門をくぐると、いよいよ本殿です。

こちらから見て拝殿の左に梅、右に松があります。左の梅は「飛梅」といって御神木の紅梅です。道真を慕って京都から九州まで飛んで行った梅の花と同じ種類の「紅和魂梅(べにわこんばい)」だとか。

ところで……。
今までの写真をご覧になればわかるように、こちらは日本人の参拝者ばかりでした。(*´Д`)
静かでいいです~。こちらではゆっくりお参りができました。

本殿のこんなところにも牛がいます

御朱印をもらう時に、隣でかわいいものが売ってました。

各干支の形をしたおみくじです。カワイイのがいっぱいで、自分の干支以外を選びたく……。
御朱印の数がすごい。刀の御朱印なんてあるんですね

ここは落ち着いてのんびり見られるな~、ということで、本殿を出て周りをぐるりと歩いてみました。

絵馬掛所

絵馬が鈴なりになっています。きっとこの大半が受験関係なんでしょうね。
私がここを通りかかった時も、何人かの人がここで熱心にお参りしてました。毎年10万枚の絵馬が掛けられるんだそうです。

この絵馬の左側と右側には、たくさんの摂末社がありました。

ずらーーーっと並ぶさまは、神様の長屋ですね。
しかもこの北野天満宮のすごいところは、摂末社のすべてに神様が入っていらっしゃることなんだそうです。(他では、摂末社があっても、そこに神様が入ってないこともあるみたいです)

ということは、私のように神様を感じる能力が皆無な人間でも、どれをお参りしても決して空振りはしないということですね(´∀`)
神様がいないところに向かって、必死に必死にお願い事をしてるかも……という心配をしなくていいわけです。やった!まあ、いない所に向かって一生懸命お願い事をしていたとしても、その神社の他の神様が一応聞いてはくれそうですけどね。

試しに、色々な神様がいらっしゃるなら、一つ一つご挨拶してみて、何か神様の違いを感じ取れたりするかなぁ?と、回ってみましたが……やっぱりよく分からなかったです(∀`*ゞ)
死ぬまでには、何となくでいいですから、そのくらい感じ取れるようにならないものですかねw

文子天満宮

摂末社からも少し離れた境内の端に、この文子(あやこ)天満宮はありました。北野天満宮のベースを建てたのが、この文子さんという方なんだそうです。
ここだ!識子さんが言っていた、文子さんという天真爛漫な神様がいるってところ。

お参りして、「識子さんの本を見てきました~」と、文子さんにお話ししました。(心の中で一方的に)
話しかけている間、鳥たちが社の横の木の中から、ずっと元気に鳴いていました。

さて、そろそろ帰ろうかな~と思った時に、すぐ横、左にふっと気配を感じました。
感じたのはその一瞬だけで、「?」と思って横を見ても、誰もいません。まじまじーっと、目を凝らしても、何も見えません。
自慢じゃないけど、あんまり気配を感じたりすることないんですけどね。
単なる気のせいかもしれないし、もしかしたら文子さんが隣にいてくれたのかもしれないです(*´∀`)

北野天満宮を後にして、お次はこの近くにある「大将軍八神社」に行きました。
名前からして、なんかもう強そうですよね。
こちらの神社、他ではあまりお目にかかることがないご祭神とのことで、楽しみに向かいました。

京都観光カテゴリの最新記事