著名人も訪れる、ほんわり温かい源九郎稲荷神社と、大事な教訓を教わったかもしれない話

著名人も訪れる、ほんわり温かい源九郎稲荷神社と、大事な教訓を教わったかもしれない話

さて、いよいよこの神社を書くことができます。源九郎稲荷神社です。
桜井識子さんがとってもおススメするこの神社、見た目は小さくてかわいい神社なのですが、眷属の数はものすごく多くて、源九郎お稲荷様も伏見稲荷にあと一歩くらいの神格をお持ちなんだそうです。

やっと源九郎稲荷神社を書くことができる!ヤッタネ!

JR法隆寺前からJR大和路線に乗ってほどなく。郡山駅で下車します。そこから歩いて8分くらいで着くのですが……、表通りからは入れず、一本中に入った道から神社に行くことに気づかず、しばらく迷いましたw

源九郎稲荷神社

なんとなく、ほんわかとしています。
近くにこんなお稲荷さんあったら、しょっちゅう行きたくなるだろうなーという雰囲気です。

桜とお社

この神社については、桜井識子が「神社仏閣パワースポットで神様とコンタクトしてきました」の一番最初で取り上げています。(一番最初に持ってきた理由がまた面白いです)
私は神様を見ることができないので、
「ほー。これが例の厳しい一の眷属がいる神社なんだ~。でもお稲荷様は優しいんだよね」
とか、思いながら、祝詞を上げてご挨拶。

お稲荷さんではやっぱり金銭面のお願い事をしたくなるのですが、なかなか金銭面だけは叶わないんですよねー。今ので十分だろ贅沢言うな、と、神様から思われているのかもしれません……。
或いは、今その願いを叶えたら、こいつはこれ以上前に進まなくなるから叶えるのやめとこう、とか思われているのかもしれません。それは確かにその通りかもしれないです。
叶わないのには、きっと訳がある。と思うことにしています。

ご挨拶など終えて、ぐるりと境内を見渡します。
傾きかけた日差しの下、境内には神社の方が手をかけた色々な鉢植えが置かれていて、それがまた境内のかわいらしさを出しています。ほんのり風がそよげば、枝垂桜がふわりと揺れます。

御朱印を書いてもらっている時、先ほど紹介した桜井識子さんの本が、置かれているのが目に入りました。

「私も識子さんの本でここを知ってきたんです」というと、御朱印をかいてくれた男性の方が、とても嬉しそうに
「そう言ってこの神社に来てくれる方が多くて、本当に識子さんには足を向けて寝られません」
と言ってました。

その後もこの男性から色々なお話を聞かせていただきました。
この方が朝神社に来たら、キャリーケースを持った女性がいて、朝一で北海道から来たそうで、丁寧にロイズをくれたこと。昔は北関東や北陸から来る人は稀だったけど、最近は金沢や石川、栃木、群馬などから来る人もいるのだとか。そして、参拝客が増えたおかげで、お礼参りに来る人も増えたこと。

ここのお稲荷さんはすごいんですよ、と、男性がニコニコと話を続けます。
受験のお願いに来た人が、国立大学に受かって大喜びしていたこと、60歳になってもうこの歳だと誰ともお付き合いできないだろうと思いつつも、源九郎稲荷様にお願いしたら、なんとお付き合いすることができたようで、スキップしながら神社にやってきたこと。
(この時期話題だった)ピエール瀧もここにお参りにきたことがあって、それで運気が上向いたみたいだったのに、あんなことしちゃってねぇ……とか。

他には、帰りに鳥居のところで立ち止まって、手を振る人がいるんだよ。どうやらあれは、お見送りに来てくれている子ぎつねたち(普通の人は見えません)にお礼を言っているみたいなんだ。素敵だね、その人たちには見えるのかな、と、おっしゃってました。識子さんの本の力はすごいですね。かくいう私も、それでこの神社を知ったわけですから。

と、だいぶだいぶ長くお話しさせていただきました。
また、こちらの神社は歌舞伎や文楽の「義経千本桜」に出てくる「源九郎狐」が由来となっていると言われているため、歌舞伎の人も良くお参りに来るそうです。
確かに、写真とか飾ってありました。

私と話している時、一度ではなくその男性は、信じることの大切さを説いていました。
私はその時はふーん、と軽い感じで聞いてしまいましたが、もしかしたらお稲荷様は男性を通して、私にその言葉を言いたかったのかな、とちょっと思いました。
源九郎稲荷様にお願い事をしながらも、まあ……私の今の状況じゃ、無理だろうなぁ……。なんて、心のどこかで思っていたのです。だからお稲荷様は、もっと自分を信じて行動しないと叶うものも叶わない、と言いたかったのかもしれないと、今更ながら思います。なかなか難しいですけどね、自分を信じるのって。

小さいけれど、著名人が訪れる神社です。力の強いお稲荷様ですから、ご利益もかなりのものだと思います。
そして加えて、ここで働いている方々がとても気持ちのいい人たちばかりだからか、居心地の良い神社になっています。
私も是非お願い事を自分でも叶えられるように頑張って、こちらの神社にお礼参りに伺いたいです。

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