薬師寺の力の強い薬師三尊と、仏様の粋な計らいの話

薬師寺の力の強い薬師三尊と、仏様の粋な計らいの話

薬師寺の薬師三尊が非常に強力だと、桜井識子さんの「人生が楽になるコツ」という本に書いてあったので、そういうことならぜひ伺わねば!と、東京へ戻る最終日に行ってみました。
薬師寺の創建は680年で、天武天皇が持統天皇の病気平癒を祈願して建てたそうです。

薬師寺

薬師寺はまっ平らな敷地に、金堂や五重塔などがぽつぽつと建っています。
本当にこの金堂がメインなんだなー、とわかりやすい造りです。

金堂

建物自体は戦国時代に焼け落ちてしまい、きちんと復興されたのは昭和51年だそうです。
金堂の中には、ご本尊の薬師如来様と、左右に日光菩薩と月光菩薩がいらっしゃいます。金堂は焼け落ちましたが、この三体は火災にも耐え、ほぼ当時のお姿のままだそうです。
それだけ昔からあって、人々の信仰を集め続けてきたのであれば、その仏様のパワーも相当なものなんだろうなと思います。

こちらの薬師三尊はまとめてではなく、個別にご挨拶するいいよと識子さんが書いていたので、個別にご挨拶。
私はパワーがあるとか全くわからないので「ほー、このお薬師様がすごいんだ」と、まじまじと見させてもらいました。ある……と言われれば、なんだかあるような気がしてきますよね。(適当)

私が行った時は国宝の東塔は工事中で、西塔は見ることができました。東塔は唯一創建当初から現存する建物なんだそうで、来年には修理が終わるみたいです。

西塔の三重塔
境内の外れの木々が青々と綺麗でした

金堂の後ろに大講堂があって、そちらには弥勒如来様がいらしゃったのですが、そちらもなかなか心惹かれる素敵な仏様でした。弥勒「菩薩」ではなく、こちらでは「如来」なんですね。(ランク的には如来>菩薩となってます)識子さんがおすすめしていた写経セットも購入しました。郵送できるようになっていて、お堂に納めていただけます。

道路を挟んだ先に、玄奘三蔵院伽藍があって、そちらを見終わって出てきた時、母からラインが届いてました。
「キャッツのミュージカルを見たいから、これから前日予約のチケットを取るけど、見に行く?」
といった内容でした。
明日か。なんてピンポイントなんだろう、と。
実はこの日奈良から東京に戻り、明日一日は東京ですが、またその翌日からは数日旅行に出てしまうという、忙しめの日程だったのです。(母はそんなことは知りません)
そして劇団四季の前日予約って、運が良ければ取れるけど、取れない確率も高いのです。このあたりは電話の繋がり具合などによります。普通に考えて、土曜昼間の人気ミュージカルチケットのキャンセル狙いは、なかなかな競争率が高そうです。
ただこの時私は何となく、たぶんチケットはうまく取れて、母と明日会うんだろうな、という確信に近い予感がありました。
今回の奈良の旅行で、私は両親の健康のことを仏様にお願いしていました。(薬師寺より前に行ったお寺での話ですが)
識子さん曰く、たとえば自分以外の病気平癒をお願いすると、仏様から発せられた癒し光線は祈願した人の体の中に蓄えられて、祈願者が対象の人に会った時にその光線がその人の体に移るんだそうです。
すぐには親と会う予定がなかったのですが、そうやって予定と予定の間ピンポイントで会おうという知らせが来るということは、仏様の計らいなんじゃないかなと。

果たして、前日予約で首尾よくチケットは取れ、母と会うことになりました。しかもそのチケットは、普通でもなかなか取るのは難しい前の方の列だったというおまけつき!仏様パワーはすごいです。
もしかしたら、たまたまそういった偶然が重なっただけかもしれませんが、私はきっと仏様の思し召しであったんじゃないかなと思います。

そして帰り。帰りは京都から新幹線です。
ホテルもその間のご飯も節約してきたから、最後くらいは少し奮発して、新幹線の中で豪華なお弁当を食べよう!と、京都伊勢丹のデパ地下で紫野和久傳の鯛ちらしを購入しました。このお弁当、普段は絶対買わない値段ですw

紫野和久傳の鯛ちらし

お品書きが入っていて、みるからに高級料亭のお弁当!みたいな。

この鯛の輝き具合

いただきまーす。
鯛ですが、美味しかったですが、東京者にはちょっと薄味かなあ。すみません、上品な味付けが理解できなくて……。竹葉亭の鯛茶食べたいとか思ってしまった。。。お弁当じゃなくて実際お店で食べたら、もっとおいしいのかなとは思います。
上のお惣菜はどれも美味しかったです。

 

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