見どころ一杯!世界最古の木造建築と、風吹く丘に立つ薬師如来様【法隆寺】

見どころ一杯!世界最古の木造建築と、風吹く丘に立つ薬師如来様【法隆寺】

朝護孫子寺は聖徳太子によって建てられたお寺ですが、聖徳太子が建てたお寺で超有名なのは、この法隆寺です。斑鳩宮に隣接するこの地に、日本書紀によると607年に建てられたと伝えられています。一度670年に火災で焼失しましたが、その後まもなく立て直され、現存する世界最古の木造建物となっています。

朝護孫子寺からバスで王寺駅に戻り、そこからまたバスで法隆寺まで行きました。法隆寺行きのバスの方は、まあまあ本数があります。ちなみに帰りは、JR法隆寺駅まで歩きました。法隆寺駅という割には、歩いて20分ほどかかりますw

さて、バスで法隆寺に到着です。

普通、こういったお寺の名が刻まれた石があると、すぐ近くに仁王門が建ってたりとか、そんな気がするじゃないですか。だがしかし、法隆寺では……。

見えなーーーい

どこに法隆寺あるんですか?!ってくらい先が見えないです。
この左右にはお土産屋さんとか食べ物屋さんとか並んでいましたが、道幅が広すぎているのと、この真ん中の歩道が左右を分断しているので、右から左に移動するのはちょっと大変そうでした。

ずーーっと歩いて行くと、南大門が見えてきます。

南大門

ここをくぐると、また度肝を抜かれます。

広い!!!

何この広さ!
平地にあってこの広さです。さすが宮殿の横に作られたお寺だけあります。

正面に見えるのは中門で、その先に世界最古の木造建築の金堂などがありますが、まずは少し他を見て歩きました。
ここは別世界のように広くて、建物が広い境内のあちこちに建っています。

この日はとてもいい天気で、少し歩くと汗が出てくる陽気でした。
暑いーと思いながら歩いていると、ふっと小高い場所にある建物が目に入りました。

なんとなく、誘われるようにそちらに歩いて行きます。

西円堂
西円堂の「峯の薬師」

ここまで結構登ってくるので、着いた頃には更に汗が噴き出していましたが、ここに立つと爽やかな風が吹きつけてきて、とても気持ちよかったです。

中を覗くと、薬師如来がいらっしゃいました。
この間会いに行った興福寺の薬師如来様は目から癒しビームでしたが、こちらの薬師如来様は手からビームを出してそうな雰囲気でした。(実際はどこから出ているかわかりません)

お薬師様ということで、今度は自分の健康についてお願いしようかな~と、悩みというほどではないですが、少し気になっていたことをお願いしました。

ここは歩いてくるのが少し大変なせいか、境内の外れにあるせいか、訪れる人は少ないです。
小高くて眺めはいいし、吹いてくる風は大変気持ちがいいし、あ~癒されるなぁ……と、しばらくそこでぼんやりとしていました。

それからまた中門まで戻ってきました。

中門
お手水

なんだろこのお手水の生き物……。トカゲ?と思ったら、龍だったようです。

「日本最初の世界文化遺産 法隆寺」は、平山郁夫氏の文字
それでは入ります~

ここから中に入るのは、入館料が1,500円かかります。大宝蔵院と夢殿の拝観もセットになっています。
チケットを切ってもらう時、係のおじさんが色々と建物について教えてくれました。
あと、建物の写真は撮っていいけど、中の仏様は撮らないでね、と言ってました。法隆寺の境内には「撮影禁止」の立て看板があるのですが、実際は中にいらっしゃる仏様を撮らなければ、建物は撮っても大丈夫なようです。

大講堂を背にしての、金堂と五重塔

すごいですね、飛鳥時代の建物が今でもこうして残ってるなんて。

世界最古の木造建築の金堂
世界で二番目に古い木造建築の五重塔

もちろん、五重塔としては世界最古です。
この世界最古には異論を唱える人もいて、法隆寺のサイトでは世界最古を謳っていないようですが、でもちゃんとした建物として世界最古なのはやはり法隆寺の金堂でいいんじゃないかと思います。私的には。

各建物の中に仏様がいらっしゃるのですが、金堂の中にいる仏様は、すごい装飾が施されたりしているわけではなく、すごい大きいわけでもなく、簡素な感じがします。仏教伝来当時の仏像って、こういう感じだったんですかね。

大講堂

仕切っている几帳が風にはためていて、涼やかです。実際中も涼しかったです。

大宝蔵院に行く途中で、御朱印をもらいました。
この時書いている方は一人しかいらっしゃらず(横にいたもう一人の方も書けるようなので、忙しかったら二人で書くのかもしれませんが)、さっきまでは御朱印をもらうのに行列ができていたみたいです。
私が行った時は先の二人しかいなかったので、少ない待ち時間でいただくことができました。

私の御朱印帳の右に書かれている朝護孫子寺の御朱印を見て、「いい所に行かれましたね」みたいなことを言われました。確かにいいところで、法隆寺とはまた違った面白さがありました。
御朱印を書いてくれた人の横にいた係の人が、今日は先生に書いていただいてラッキーですよ、みたいなことを冗談めかして言っていました。確かにさらさらと、とてもきれいな字で書いてもらいました。
お寺の名前が中央に大きく書かれているのかと思ったら、真ん中には「以和為貴」と書かれていました。
一瞬見た時「?」と思いましたが、すぐ次に「なるほど!」と。
聖徳太子縁の地ですものね。十七条の憲法の第一文。素敵な言葉です、和を以て貴しとなす。

大宝蔵院には、有名な百済観音像をはじめ法隆寺の貴重な仏像など数々が展示されています。
飛鳥時代とか……当たり前ですが平安よりも前、奈良よりも前の時代のものが、よくもまあ残っているものです。素晴らしいですね。
初めて百済観音像を肉眼で見ましたが……めっっちゃ細いです。細くて高いです。
この像だけ隔離されて立っていて、周りを多くの人が取り囲んでいました。

最後は夢殿へ。

夢殿

名前がいいですよね、夢殿って。
こちらのご本尊は救世観音で、期間限定で夢殿本尊特別開帳が行われており、春と秋に見ることができるんだそうです。
私が訪れた時はたまたまその期間中で、見ることができました。
というか、期間限定だったんですね。もう少ししっかり見ればよかった……。

そうそう。こちらの西円堂で、お薬師様にお願いしたことですが……。
お願いして以来、以前のような不調がなくなりました。
薬師如来様すごい!お願いして、本当に身体の調子がよくなったりするんですね。(なんて不信心なことを……)
また奈良に行った時には、お礼に伺わなければと思っています。

ものすごい古くからあるお寺だけあって、やはり法隆寺は別格ですね。
広い道を歩いている時は、自分が飛鳥時代にタイムスリップしているような気分になって、楽しかったです。

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