去年は三峯の奥宮に登りそびれたので、今年こそは!と意気込んでいたのですが、コロナで6月まで三峯も閉まってしまうという事態に。二年ぶりに登る事ができました。
関東も梅雨入りで、いよいよ夏になるんだなーと。春はどこもかしこも閉まっていて、楽しみが激減していたので、夏こそは思いっきり楽しもうと思っているmariです、こんにちは!
さて。定番の三峯ですが、いい所ですよね~。年々、参拝客が増えているような気がします。
いいのですが、東京からだと、埼玉だからそんな遠くないかと思いきや、そうでもないところが……。車で三時間くらいかかります(外環使いたくないし)。何せ山の奥にありますからね。そして関越道!時間のかかる一番の原因はお前だ~!
朝早めに出て、お腹もすいたから寄ってく~?と、途中にある道の駅「あしがくぼ」に。
この道の駅、関越の「花園IC」で降りると、通らないんですよね。前それで、あの道の駅がないっ!?と探しているうちに三峯に着きました。秩父の駅から東に行ったところにあります。
ここの食堂のお蕎麦がなかなか美味しかったので、食べたいなーと思っていたら……11時からの営業で、まだ開いてませんでした。
わらじカツが名物らしいですが、そっちは食べたことがないので分りません。
この道の駅あしがくぼから一時間ちょっとで三峯神社に到着。
いい天気です!
本当は興雲閣に泊まって登るのが楽なんですが、興雲閣はまだ再開していないです。
鳥居から奥宮までは大体45分くらい。ゆっくり行っても1時間くらいで着くと思います。
まずは鳥居を目指します。
奥宮まで3つ鳥居があります。これはまず1つ目です。3つ目が見えたからすぐでもなく、そこから少し歩きます。
基本的に迷うことはないです。木にネットみたいなものが巻かれているので、それを目印にしていけば大丈夫。
2年前に登れたから、今回もそんなに苦労せずに登れるはず……です。
前回登った時は、山には何にも音がなくてシーーーンと静まり返っていましたが、今回は虫の声や鳥の鳴き声が賑やかでした。
時折、アゲハ蝶もひらひらと舞っていました。
横を見れば、こんな景色が。
緑が本当に綺麗で、空気は爽やかで、とっっても気持ちいい登山です。登山というほど大変ではないので、軽装で登ってきている人も結構います。(もちろん、動きやすい格好である必要はありますが)
こういう尾根を歩くのって、楽しいですよね。近くを歩いていた男性二人組の登山者が、大声でトトロの「さんぽ」を歌っていましたが、その気分もわかります。ちょっとうるさかったけどw
三つ目の鳥居も過ぎて、工事現場のような階段を渡りしばらく行くと、奥宮です。最後の最後でちょっとした鎖場があります。
鎖場を降りてきたお姉さんが、
「この先(奥の宮)に、大きなヘビがいたので気を付けてくださいね」
と、教えてくれました。
「え……」と、鼻白む知人。
「ヘビ!?」目を輝かせる私。
神域でヘビって、絶対神様のお使いじゃん!
これは会いたい!と急いで登りました。
ヘビ!蛇はどこ~!?
と探すも、残念ながら見当たらず。あっという間に姿を消してしまったようです。
どうやら、その人に向けての神様の歓迎の印だったみたいです。
ヘビに会えなかったなーと、がっかりしている私の横を、ひらりひらりと黒いアゲハ蝶が通り過ぎていきました。見れば二匹います。
そういえば……二年前に登った時も、クロアゲハがいたなぁ。
黒い蝶も、神様の歓迎です。私たちも歓迎してくれているようです。
まずは上の写真の左手の奥にある木の下に行って(ここはパワースポットなんだそうです)、素晴らしい眺望を楽しみます。
胸がすっとする景色です。
奥宮の絶景ポイントです。足元は断崖絶壁です。木の根っこに腰を下ろして、しばらく眺めていました。
吹く風は気持ちいいし、パワースポットだというし、いつまでもここに座っていたいのですが、後に来た人たちもここに来たいはずなので、戻ってお弁当を食べることに。
鎖場を登り切った横に木で作られた見晴らし台があるので、そこで持ってきたお弁当を頬張ります。
山の上で食べるおにぎりは美味しいです。本当はおにぎりだけじゃなく、タンパク質もしっかり摂っておくといいですよね。
お腹が一杯になったし、他の人もいなくなったので、持ってきたお酒のふたを開けて神様にお供えして、祝詞を唱えてきちんとご挨拶しました。
奥宮は狭いですが、気持ちのいい場所です。
帰りには、登山する気がなかったけど、お参りついでにちょっと登ってきたっぽい人も、二組ほど見かけました。
たまに思い出したように、山登り中は護衛してくれているという、見えない狼さんたちに話しかけながら、下山します。
そして下りてから、本殿の方にも行きました。
やっぱり三峯に来たからには、見ておきたいですからね。この立派な隋神門を。
これを見ると「三峯に来た~!」とテンションが上がります。
本殿の横にある日本のご神木。前回までは木の傍まで行って触れるようになってましたが、足場と手すりが設けられていて、直接触れないようになっていました。その方が、ご神木的にはいいかもしれませんね。
本殿でのお参りも終えて、駐車場に向かう道すがら。
「あー……ヘビ見たかったなぁ」
と、私は今日何度目かのつぶやきを発しました。山を下りる時も何度か言ってました。神社でアゲハ蝶やトカゲは何度も見てきましたが、ヘビは見たことがなかったので、ぜひ見てみたかったという無念がにじんでいます。
前を歩いていた知人が、道の脇の側溝にふと目を止めて「なんだあれ」と言ってそっちの方に歩いて行き、U字の側溝を覗き込んでいました。
「でかいミミ……」
「ヘビ!?」
私も側溝にすっ飛んで行くと、確かにヘビがいました。
まだ赤ちゃんヘビのようで、小さいです。が、ヘビはヘビです。
大喜びしている私の横で、知人はU字の側溝から這い上がれずに苦労しているヘビを上に出してあげようと、持っていたストックを駆使していましたが(触りたくはなかったらしい)、ヘビはびっくりして逃げて行ってしまいました。
無事にどこかから上れてればいいのですが。
しかし一緒にいた知人は、よく側道にいた小さなヘビに気づいたものだなと思います。私なら絶対見逃して歩いてそうです。
きっとあまりに私が「ヘビに会いたかった~」と残念がっていたので、神様が仕方ないなぁと見せてくれたのかもしれません。
三峯神社の楽しい思い出がまた一つ増えた今回の参拝でした。
通りすがりでございます。武田の赤備えと申します。最初に三峯神社に行ったとき、「八王子から自転車で
お参りするのが、自分の流儀」と訳の分からない理屈でロードバイクで行きました。夏で熱くダムを超えてから
湧水を水筒に入れようとしたとき、そこに大きな蛇が居ました。その時は御眷属とも解らなかったのですが、
そののち、奥宮で大空に漂う龍を見たとき、「あの蛇は御眷属であったか」と納得いたしました。
追記、三峯神社でお御籤(今は復活したか判りませんが)がありました。恐ろしく未来が当たるくじでした。