恒例の興雲閣宿泊と、氷点下の中の眷属拝借【三峯神社】

恒例の興雲閣宿泊と、氷点下の中の眷属拝借【三峯神社】

毎年恒例の三峯参拝の時期がやってきました。
三峯神社から眷属を拝借しているので、一年経ったら返しに行ってまたお借りしてくる……というのを繰り返していて、私の場合だと毎年年明けに行くことになります。
ただ……三峯の冬ってかなーーり寒いので、一番最初は春とか季節のいい時期にお借りすればよかったかな~と、たまに思いますw

三峯の宿坊「興雲閣」に泊まる時は、朝一番のご祈祷に参加するのがおススメです。チェックインの時に朝のご祈祷(眷属拝借か、普通のご祈祷が選べます)には参加しますか?と聞かれるので、希望する人はその後に社務所に行って、お金を払って申し込みます。

宿泊した人のみが参加できるこの日供祭は、神様にお米やお酒などをお供えするもので、普段は見ることができない、宿泊者だけが参加することができる特典です。その後続いてご祈祷もあるので、普通のご祈祷よりも長く神様のお膝元にいることができます。

三峯の広~い駐車場
興雲閣のロビー

駐車場から興雲閣に電話をすると、駐車場まで送迎車が来てくれます。
といっても、駐車場から興雲閣までは普通の人なら余裕で歩けます。
電話してから送迎の車を待ってるのも面倒だし、それなら三峯の雰囲気を感じつつ歩いちゃおう~というのでもいいと思います。

歩いて興雲閣まで行く場合、途中三峯の三ツ鳥居(あんまりない珍しい形の鳥居)をくぐって、ものすごく立派な随身門を通り、壮麗な本殿を目の当たりにすることになるので、歩いていて楽しいと思います。

興雲閣でチェックインしてカギをもらい、上階へ。
宿泊客の少ない時期なので、泊まるのはいつも5階です。

5階の一室

トイレ洗面は共用になりますが、綺麗だし数も多いので安心です。

アメニティ

今回はドライヤーがないということで、ドライヤーを持参しました。
今まではお風呂場にあったんですが、コロナの影響か撤去されてました。

来る時は寳登山神社、秩父神社と回って三峯に来たのですが、途中でおみくじを引こうかな~と思っていたのですが、いやいや、やっぱり三峯で引こう!と思っていたのですが、おみくじは置いてないとのこと!Σ( ̄ロ ̄lll)
これもコロナ対策でしょうか。去年は確か引けたはずなのに~。
他にも、去年は干支の可愛い置物とか色々賑やかに売ってたのですが、今年はそういうのも見当たりませんでした。なんか悲しい……。

気を取り直して、まずは三峯の神様にご挨拶。

三峯本殿
龍が浮き出てる石

水をかける柄杓も撤去されてました。

随身門

いつ見てもため息が出るほど立派な随身門です。
神社でこれだけ大きな随身門って、そうそう見ないですよね。

続いては遥拝所から、奥宮がある妙法ヶ岳をお参りです。
たぶん、真ん中中央のぽっこりと高い所に、奥宮があると思います。
山開きになったら、また登りたいな~。

遥拝所より、妙法ヶ岳

ひとしきりお参りを終えて部屋に戻って、興雲閣の二階にあるお風呂へ。
ここは温泉です。温泉はタンクローリーで運ばれてくるようで、宿坊で秩父の温泉を楽しむことができます。

それから夕食。夕食は6階の大会場でいただきます。
冬季料金でお安くなっているとはいえ、食事はしっかりとこの内容です。

夕食

結構なボリューム。これで1泊2食¥7,850(12月後半~3月前半の料金※一部除外日あり)は格安です。それ以外の時期は、¥12,250です。
このオトクな期間中は、布団は自分で敷かねばなりませんが、この値段を考えればそのくらい問題ありません。

翌朝。
朝は7時半からご祈祷がはじまるので、それより少し前にフロントの横から拝殿へ向かいます。
コロナ前までは、申し込んだ人の関係者も拝殿に入れましたが、去年、今年と申し込んだ本人のみの昇殿になります。

朝の景色

始まる5分くらい前に拝殿に入ると、既に10名弱座っていてびっくりしました。去年は4人くらいだったのに。ここ最近、神社仏閣を巡る人が増えているみたいですね。

椅子が並べられていて、そこに座れるのは嬉しいです。一昨年は椅子がなくて畳の上だったのですが、足が痺れまくって玉串奉奠の時に立てるかどうかが不安過ぎて、祈祷に集中できませんでしたから。

拝殿は四方開け放たれていて、早朝の秩父の山の冷気がダイレクトに吹き込んできます。三峯は1,100mくらいのところにあるので、寒い!氷点下は当たり前。
今年はダウンや、タイツ+ズボンなど、防寒対策をバッチリしていきましたが、靴下だけが普段の靴下だったので、ものすごく足先が寒かったです。
結局ご祈祷中、持ってきたマフラーを巻いてました。厚手の靴下も必須でしたね。

寒さを防ぎつつ、ご祈祷を待ちます。
その間の時間が、とても静かです。早朝の三峯の森閑とした境内、拝殿。
凍えるような寒さに、凛と張り詰め冴えわたる空気。それはとても気持ちが良い空間です。

拝殿の天井に描かれている美しい植物の絵を見上げていると、廊下にある太鼓がドーンと鳴って、朝のご祈祷の開始を知らせます。
三名の神職さんが入ってきて、各ポジションに座ると、日供祭がはじまります。
私たちがこれでもか!というくらい着こんでいるのに、この神職さんたちは薄い着物姿。氷点下のなか、こんな薄着でいられることに毎年驚きます。私なら寒さでガタガタ手も声も震えそうですが、神職さんたちは涼しい顔をしています。

日供祭とご祈祷が済んで、最後は拝殿の前に進んで神前で玉串奉奠なのですが、コロナのために二礼二拍手一礼に代わっています。
それが済むと退出して、授与所で眷属様が入ったお札と3種のお札を受け取って終了です。コロナ前までは、お神酒も一口いただけたんですけどね。
お札はいつも家の棚に置きますが、それまでは床に置かないように気を付けて運んでいます。

ご祈祷後は、夕飯と同じ会場で朝ご飯。

朝ご飯

朝はそんなに食べないので、これでも十分すぎるくらいです。

朝食後に、御仮屋神社に行って、今までお借りしていたお礼とまた新たにお借りすることの報告を。
去年来てくれた眷属様は優しい感じがしたけれど、今年はなんとなく力強い眷属様のような気がします。

御仮屋
周囲にはこんな感じの像が
凛々しく可愛い

その後は日本武尊象の所へ。
去年ここを歩いていたら、鳥がたくさんいたので、今年も会えるかな~と。一眼レフを片手にいそいそと。

今年もやっぱり鳥さんたちがいました!
かわいい~。

コガラちゃん
真正面から

しばらく銅像の前に立っていたら、木の影から出てきたのが……。

ルリビタキ

ルリビタキ!
去年もいたから、今年ももしかしたら会えるかも、と淡い期待を抱いていたんですが、会えました。

幸せの青い鳥 ルリビタキ

ルリビタキのオスが綺麗な青になるのは3年かかるということなので、この子は……どうなんだろう?単に光の加減で青が薄めに見えているだけなのか。

どっちにしても、ルリビタキを見られてテンション爆上がりでした。
神域で幸せの青い鳥を見られるなんて、縁起が良いんじゃないかと思います。

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