神仏を巡る旅、出雲奈良熊野伊勢旅行④ 熊野三山

神仏を巡る旅、出雲奈良熊野伊勢旅行④ 熊野三山

この日は、熊野三山(ここでいう熊野三山は、櫻井識子の言う「熊野本宮大社」「飛瀧神社」「玉置神社」を指します)に行き、ぐるっと志摩まで向かう日程です。今回は、玉置神社から20分ほどで山頂に出られるということなので、ついでに軽く登ってきました。

まずは、朝ご飯。夕飯の時と同じで、ドライブイン長谷川でいただきます。

朝ご飯~

その後バタバタと身支度を整えて、玉置神社へと向かいます。

8:40 玉置神社

玉置神社は、宿から車で20分ちょっとのところにあります。
ずーっと山を登っていくと、玉置神社の駐車場です。ところどころに玉置神社への看板が出てますから、迷うことはないと思います。

玉置神社の駐車場からの眺め
玉置神社

久しぶりに来られました。ここから本殿まで、20分くらい歩きます。
といっても、左右の景色を見たりしながら行くので、楽しいです。

木漏れ日が綺麗です

しばらく進むと、右と左に道が分かれます。
足腰に自信のない人は左を、普通に階段の上り下りができる人は右側を進みます。
出来たら右側を進むのがおススメです。
その先には、ものすごーーーく大きな、ご神木の杉の木があります。

右?それとも左?
ぶっっとい大杉の木があります

幹囲8.7m!こんなに太い杉には、なかなかお目にかかれません。周りの木々だって小さくはないのですが、この大杉に比べれば子供に見えるほど。

この先に少し行くと、本殿があります。

玉置神社の本殿
本殿

まだ朝早めだったので、参拝客も少なくて、ゆっくりと玉置の神様にご挨拶することができました。
他の有名な神社なら建て替えられてそうな古さを感じるのですが、これがそのまま建っているのが、すごく素朴でそれがまた素敵だなぁ……と。

本殿の左から先に行くと、歴史を感じる杉があります。

夫婦杉
神代杉

神代杉は樹齢三千年と言われています。
もはや杉っぽくないというか……歩き出しても不思議じゃない感じがします。いや、不思議だけど。

道端に綺麗な花が咲いてました

社務所で御朱印をいただきお札を買い求めたりして、それから社務所の先にあるお稲荷様の方に行きます。

玉置神社の案内図
玉置神社のお稲荷様

このお稲荷さんの右側を抜けて、玉置山の山頂に行くことができます。

ここから山頂へ
道は登りやすいです

20分ほどで山頂に着くので、それほど大変ではありません……が、すごく楽ではありません、もちろん。

途中にある玉石社
分岐には親切な看板が

この看板が見えたら、頂上はすぐです。

山頂に到着~

ちなみに、山頂の近くに駐車場がありますw
が、ここはやっぱり、少しは自分の足で上ってくるのもいいかと。

山頂からの眺め

山頂で神様にご挨拶して、下ります。

気持ちいい参道

また、来年も来られますように。

11:15 熊野本宮大社

玉置神社から熊野本宮大社に。玉置神社から山を下りる途中、結構な数の車とすれ違いました。
玉置神社は近年人気急上昇中の神社らしいですが、なるほどそのようです。
十津川村に宿泊すると、他の観光客より早めに玉置神社に行けるので、玉置神社に行く時は、いつも十津川村に泊まってたりします。

さて、熊野本宮大社に到着です。
識子さん曰く、日本列島に一番最初(もちろんまだ人間がいない頃)に降り立った神様が、熊野の神様なんだそうです。
ということはおそらく、日本の中でも屈指の力のある神様なんでしょうね。

熊野本宮大社
参道

鳥居をくぐって歩いていると、参道からまっすぐ、黒い蝶が鳥居に向かってひらひらと私の頭上を通り過ぎていきました。
こんな時期に、まだ蝶がいたんですね。とはいえなんとなく、最期の力を振り絞って飛んでいるように見えました。

ちょっと頑張って一登り
拝殿

拝殿の右には大きなヤタガラスがあります。

ヤタガラス
この先が御社殿

中は広々としていて、第1~4殿まであります。

こちらで参拝を済ませて、社務所でおみくじを引いたところ……。
玉置神社で、神様に色々話しかけていたことの答えみたいな内容でした。
そういえば、熊野本宮大社と玉置神社と飛瀧神社の神様ってツーカーの仲なんだとか聞いたけど、確かにそうなのかも。

熊野本宮大社の後は、もちろん隣にある大斎原(おおゆのはら)に行きます。
ここの鳥居の圧倒的存在感!もちろん、鳥居の先の雰囲気も大好きです。

大斎原の大鳥居

鳥居の先は原っぱで、その先には熊野川があります。

熊野川

折角だし、ブレスレットを洗って行こう。と、水に浸していたら、その間ずっと白い蝶が周りをまとわりついてました。

13:20 飛瀧神社

熊野三山のラストは飛瀧神社です。
離れたところからも、那智の滝が見えます。

飛瀧神社の鳥居

鳥居をくぐると、下りの参道です。滝の近くだからか、すっきりしてとても気持ちいいです。

遥拝石

この石、1回撫でると縁結び・心願成就、2回は金運隆盛・家庭安全、3回は厄除け・身体健勝なんだそうです。
私もしっかり撫でされていただきました。もちろん2回です。

しめ縄のついた岩の向こうに、那智の滝

折角ですから、300円を払って中に入り、舞台まで行きます。
お金を入ってすぐのところに、お水をいただける場所があるので、盃を買って水をいただきます。

階段を上っていくと
舞台から見た那智の滝

水量もあって、迫力があります。
舞台に立ってこの見事な滝を眺めていると、時折、水しぶきが飛んできます。

滝の迫力に圧倒されていて、最初気づかなかったのですが、滝を見ていると……

虹が見えました

うっすらとですが、真ん中下のあたり、岩の部分に虹が見えます。
視力テストみたいですが、真ん中少し左上の滝の部分にも、よーーーく見ると虹がかかっています。滝の白色に、ほのかに虹の色が浮かんでいます。
虹だ!しかも二重にかかっているなんてすごい。

下に動画をUPするので、こちらの方がわかりやすいかも。
二つ目の虹が見えたあなたは、かなり目がいいです。

那智の滝の虹

まさか虹が見られるなんて。
他には以前、榛名神社の滝で虹を見せてもらいましたが、まさか飛瀧神社の神様に歓迎してもらえるとは思ってもなかったので、嬉しかったです。

17:30 賢島宝生苑

飛瀧神社を後にして、一路志摩へ。
本日の宿は「賢島宝生苑」です。
今回泊まった宿の中では一番大型で、近鉄グループの宿なんだそうです。

賢島宝生苑

車寄せに車を停めると、着物を着た係の女性がすっと来て、(コロナ下なので)荷物は運ばないので、各自持って行くようにと言われました。
なんかその言い方が高圧的で「お運びいたしません(キッパリ)!」みたいなニュアンスだったので、正直この宿の第一印象はあまりよくなかったですw
もう少し「申し訳ありませんが……」と言われれば、こちらも「あ、いいですよー」となるんですけどね。

うーん……。一昨日泊まった奈良のホテルの丁寧さとは月とスッポン、雲泥の差。ドアマンの印象って、そのホテルや宿の第一印象を決定づけますよね。

フロントは3階 めっちゃ広い

フロントで受付をして、その横のカウンターで、Gotoクーポンの発見をしてもらいました。こちらの方々は、みんなにこやかに対応してくれました。

ロビーは吹き抜けになっていています
お部屋に向かいます

部屋からは、賢島からの絶景が。

十畳和室+広縁
窓からの眺め

部屋の横には小さなバルコニーもついていて、そこから外に出て、この絶景を眺めることができます。

夕闇に包まれる賢島
贅沢オーシャンビュー
お茶菓子は三種類も

部屋は古めな部分もありますが、お掃除は完璧です。

洗面台は二つ
タオルやアメニティ
必要なものは一通りそろってます
トイレ
お風呂(使わないけど)

大体、温泉がある宿の部屋のお風呂って使いません。
温泉は一階にあって、少し遠くまで歩いて行く、露天風呂(真珠が豊富に使われている)+寝湯と、普通の大浴場があります。といっても、大浴場の方にも小さめながら露天風呂があります。(そして大浴場の露天風呂の方が長めがいいです)

大浴場のロビー
海を眺めながら一休み

温泉はお肌にまとわりつくと、つるりとした感覚。
これだけ大きな宿なので、源泉掛け流しではなく循環です。
熱すぎず適度に加温されていて、気持ちよく入ることができます。

食事はお食事処で。

お食事どころ
おしながき

まずは日本酒を頼みます。もちろん、頼むのは地元のお酒です。

みんな大好き 作

三重と言ったらこれですかねー。やっぱり。伊勢志摩ではなく、鈴鹿ですが。

前菜
土瓶蒸し
お造りは伊勢エビ

伊勢といえば伊勢エビ。贅沢~。

ここで次のお酒「伊勢物語」
牛肉低温焼き
鮑の陶板焼き
天麩羅
そして次のお酒「義左衛門」
季節の蒸し物
ご飯とお味噌汁と香の物
デザート

感想としては、食材は高そうだけど、それだけというか……。
まず前菜がいただけないかなー。ある程度のお金を払って(今回の宿の中で一番いいお値段でした)食べる宿のコース料理なのに、最初に出てくる食事にしては残念な感じですね。いい宿だと、季節感を感じるような食材や葉っぱなどを使い、見た目もテンションが上がるようなものを出してくれたりするのですが。

職人さんが腕によりをかけたという感じもなく、丁寧な仕事っぷりで感心するとかそういうこともなく。味も普通でした。
大きな宿だと、手間暇かかる和食って難しいのかもしれないですね。
やっぱり宿は大きすぎず、中規模あたりの宿の方が、食事サービスともいい宿に出会える確率が多いような気がします。

その後は温泉に入ったり、みんなでゲームをしたりして、就寝。
いよいよ明日は東京に戻ります。

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