新潟のお洒落で贅沢な源泉掛け流しが楽しめる、目に効く秘湯の一軒宿【貝掛温泉】

新潟のお洒落で贅沢な源泉掛け流しが楽しめる、目に効く秘湯の一軒宿【貝掛温泉】

今回は、新潟に二泊三日で旅行してきたので、そのことを書いていきます。

新潟っていいところだよね~と行くたびに思うmariです、こんにちは。
新潟の温泉といえば、貝掛温泉が大好きなのですが、今回も行ってきました。
貝掛温泉といえばぬる湯なので(加温した浴槽もあります)、この季節だともう寒いかな~とも思ったのですが、やっぱりあの極上の源泉掛け流しは捨てがたいと、今回初日の宿泊先に選んだ次第です。

関越に乗って越後湯沢……なのですが、東京から湯沢ってそんなに遠くないので、宿のチェックイン前に、魚沼周辺を観光することにしました。
魚沼といえば八海山。

八海山尊神社があるので、行ってみることに。初訪問です。
あいにくの雨模様ですが、周囲の空気がひんやりとして気持ちいいです。

階段は88段あるそうで、こちらの階段の途中に、龍の石像が建っています。
山のふもとにあるこの神社はとても落ち着いた雰囲気で、歩いているだけで癒されるようです。

階段の先には大きな手水舎があって、口に含むとほんのり甘い感じがします。さすが魚沼の名水です。

金剛霊泉の水
甘さを感じる水

拝殿で手を合わせて、八海山の神様にご挨拶をしてると、ドーンドーンと祈祷の太鼓の音が聞こえてきました。

ご挨拶もしたし、おみくじをひかせてもらおうと社務所にいってみます。
社務所の入り口に、お札やおみくじなどがありました。

左手には、火渡り祭の米と塩を、無料で配ってました。

また、その横にはお清めの塩が置かれていて。自由に持ち帰れるようになってました。

普通お清めの塩って、有料なのですが、無料でいただくことができるとは、なんて親切な神社。

とはいってもただ持ち帰るのもですので、お賽銭を入れて、ありがたくいただいてきました。
ここも、素敵な神社でした。

次に向かったのは、魚沼の里。
八海酒造があるところですが、ここの「八海山みんなの社員食堂」というのが、評判良さそうなので、そちらに行ってみました。

みんなの社員食堂
開放的な店内

オープンしてすぐだったけど、店内にはもうお客さんがいました。
日替わり、肉、魚と三択になっているので、肉を注文。

甘酒は一人一杯無料でいただけます

1,450円と、新宿のランチ並みの値段ですが、どんなものが出てくるのかと期待して待つこと数分。
番号が呼ばれたので、取りに行くと……。
ポークソテーとご飯味噌汁、お漬物と小鉢二つが出てきました。なかなかのボリューム。

いただきまーす。
と、味の方は……。
……うーん、普通?というか、飲食店の味というよりは、確かに社食の味。
特別美味しいかって言われると……??
私にはここの評判の良さがイマイチ分かりませんでした。1,000円くらいだったら、まあそうかなと思うかもだけど。
1,450円出すなら、新宿でランチ食べた方がいいな~と思った私でした。

駐車場の横には、コスモスが咲いてました

あとはお土産を買いにショップに行って、雪室ボロン(プレーン)を購入。
後で友達に配ったのですが、おいしかったーって好評でした。

お腹も一杯になったので、魚沼の里を後にして、「雷電様の水」という場所に行って、お水を汲みました。

雷電様の水

この水を飲むことにより願望成就って書いてありますが…!?
これは汲んで帰るしかありませんね。
美味しいお水です。この辺りに住んでる人は、こんなおいしいお水をしょっちゅう飲むことができるんですね。

お次は、雲洞庵へ。こちらは、上杉景勝、直江兼続などが学んだという、越後でも有数のお寺なんだそうです。
拝観料を500円払って中に入ると、いきなり巨大な赤門がお出迎えしてくれます。

赤門
中央に石畳

赤門から続く石畳の下には、法華経が埋め込まれているんだそうで、この参道を通ると罪業消滅、万福多幸のご利益があるんだそうです。
何か色々悪いものがくっついてそうなので、これはしっかり歩かねばですね!
雨ですべりそうな石畳を、ゆっくり歩いていきます。

雨に濡れた緑がしっとり

建物の中に入ると、順路に沿って歩いて館内を見て回ります。

長生きの水(レプリカ)

ご本尊はお釈迦様ですが、途中にある千手観音様も有名なんだそうです。

この先にお釈迦様かな
千手観音
休憩できるスペース 広々してる

資料館には歴史好きな人には興味深いものが展示されていて、上杉謙信が被った頭巾なんてものも展示されていました。
源のなにがしとか、古い時代からの手紙も公開されていて、こちらもなかなか興味深いものでした。

時間もちょうどいい頃合いなので、貝掛温泉に向かいます。

貝掛温泉
落ち着いた佇まい

貝掛温泉のチェックインは午後二時からなので、たっぷり温泉を楽しみたい人は、直後にチェックインするのをお勧めします。

フロント
おなじみ、日本秘湯を守る会の提灯が

今回案内されたのは、離れになります。
ヤフートラベルから予約して、二人で55,000円(内、即時ポイント使用で-5,500円)で、差し引き一人24,750円とになります。
本館とか新館とかのほうが移動が楽なのでそっちが良かったのですが、予約時は離れしか空いてなかったんですよね。
とはいっても、離れはまだ泊まったことがなかったので、ちょっと楽しみにしていました。
離れは入り口から出て、駐車場の横、川沿いにある二棟になります。
私たちは「川辺」の部屋でした。

離れと横には、離れ宿泊者専用の駐車場

晴れの日ならまだいいのですが、この日は雨だったので、移動がやっぱりちょっと面倒ですね。
でも、中は広くてきれいで快適!です。
宿の人が部屋の説明をしてくれたのですが、ここのお湯はタンクで温めているため、30分洗面のお湯を流しっぱなしにすると、水になっちゃうとのことです。ま、30分も洗面台で流し続けたりはしないですが。
あと、季節柄カメムシがどこからともなく忍び込んできているので、ガムテープ使ってくださいと。
確かに実際既にいたし、その後も部屋に三匹くらい出てきました。蚊や蜂に比べれば、全然平気ですが。
何せここは山奥の一軒宿。自然いっぱいの秘湯の中の離れですからね。

係の人が戻ってから、部屋を探検。

とっても綺麗な部屋

テラスがあって、ハンモックまであります。

目の前は川がさらさら

洗面台の他にミニ流しもあるし、トイレに入ると便座のフタはこんにちは!するし(自動でフタが開く)、最新の設備になっています。

ティーカップ、湯飲み、グラス色々揃ってます
洗面台
拡大鏡まであるのは嬉しい
アメニティもしっかりしたものが
こんにちは!するトイレ
草履だけではなく長靴や傘も
寒いからか、どてらみたいなものまで用意されてます
浴衣と足袋靴下
空気清浄機もあるし、バスタオル掛けとタオル掛けもある

貝掛の部屋はどこもそうですが、こちらもお風呂はついてないです。軽くシャワーが浴びたくなったとしても、歩いて温泉まで行かないといけないのがちょっと面倒かな~。
一息ついたら、さっそく温泉に行ってきます。

湯殿は時間で男女入れ替え制

大浴場右(最初女性タイム)は、内湯は大きなぬる湯の浴槽と小さめの加温した浴槽、露天は小さめで加温した温泉になります。
大浴場左(最初男性タイム)は、内湯は大きなぬる湯の浴槽と小さめの加温した浴槽、露天は大き~なぬる湯と、奥に小さな加温したエリアがあります。

温泉は時間で交代になり、広い露天がある方は前半男性、後半(夕食後)女性になります。
とはいえ、夏ではないから、広い露天の方にはあまり入らないと思いますが。夏はこの広い露天が最高に気持ちいいです。

というわけで、いざ温泉。
身体を洗って、加温の浴槽で身体を温め、熱くなってきたら隣の広い浴槽に移動して、ゆっくりクールダウン。
これはヤバい。エンドレスに繰り返して入れます。極楽~。

また、貝掛温泉は目の温泉とも言われているので、掛け流されているお湯で目を洗うのもおススメです。湯口に両手を差し出して、そこにためたお湯の中で、目を洗うのです。
ただし湯量が豊富なので、勢いがすごくて目を洗うというより、激流に目を突っ込んでいる感じになります。それでも、不思議と個々の温泉で目を洗っても、あまり沁みないのが不思議なんです。

そんなこんなで、ぬる湯と加温した浴槽を行き来し、目を洗い、たまに編み笠を被って、外の露天にも行ってみたり。
早速一時間弱くらい、貝掛のお湯を堪能していました。
他の宿泊客たちも、みんな同じ感じで、長い間お風呂を楽しんでいました。
熱いと長湯できないから、温泉をたっぷり楽しめていいですよね。

お薬師様が祀られています
休憩スペース

夕食は、お食事処に移動していただきます。
ま……貝掛温泉の食事は、そんなに豪華じゃありません。
折角いい宿、いい温泉なんだから、食事ももう少し頑張ってくれたら最強になれるんじゃないかと思います、ホントに。
お品書きの最後に料理長の名前もないし、あまり食事には力を入れてない様子。

お食事処(朝撮影)

テーブルに案内されると、テーブルセットされてます。

お品書き
湊屋藤助おいしい~
前菜色々
お刺身 美雪マスとカンパチ
田舎煮
貝掛名物 薬膳玄米粥
岩魚の塩焼き
舞茸の土瓶蒸し

土瓶蒸し!まさか松茸!?と思ったら舞茸でしたw(お品書きをよく見てない)

鶴齢

新潟のお酒ってどれもおいしいですよね~。スルスルと飲めてしまう。
さすが米どころ、新潟最高!

もち豚のしゃぶしゃぶだけど、鯛に変更

以前肉を食べると体調を崩すことがあったので(今は牛肉を食べ過ぎなければ多分平気)、その当時予約した肉NGの記録がまだ残ってるようで、何も言わずにチェンジしてくれていたのでした。ありがたや~。

最後はご飯とお味噌汁
柿の種が耳になってる、うさちゃんアイス

これも見慣れたうさちゃんアイスが出て、夕食は終了です。
ごちそうさまでした。

部屋で少し休んで、また温泉。

温泉横には、メグスリの木のお茶が
お風呂から出た所に、夜は氷のサービスもありました

翌朝。
まずは朝風呂。

本館の赴きある廊下
この時間は女性が大露天風呂側

広ーいぬる湯の露天にも入ってみましたが、やっぱりちょっと寒いな~。
この宿を楽しむには、もう少し暑い季節がベストなのは間違いないです。今も時期でもいいけどね。

朝食は夕食と同じ場所で。
私の記憶だと、小さいのどくろと、栃尾揚げが出るはず……!

ヘルシー朝ごはん
貝掛温泉の朝食と言えば、の、のどぐろと栃尾揚げ

朝はこのくらいの量でいいですね。
ビュッフェだと、食べ過ぎちゃうし。
朝ご飯を食べおわって食事処を出たら、コーヒーメーカーがありました。

ドリップコーヒーが飲めるように!

前はコレ、なかったはず。
色んなところで少しずつ進化している貝掛温泉なのでした。

いつもなら食事の後も、時間ギリギリまで貝掛のお湯を楽しむのですが、今回は次に大本命が控えているので、早めにチェックアウト。
期待に胸躍らせて、次の目的地に向かいました。

貝掛温泉ですが、温泉は加温加水なし(加温浴槽もあります)、消毒なし、更にドバドバ掛け流していて鮮度もいい、という文句なしの温泉です。
今回泊まったのは築浅の離れでしたが、本館の方も綺麗にリフォームされていて、とても快適に過ごすことができます。
食事は値段に割に質素です。よく言えばヘルシーな量と内容です。
離れについては、やっぱり移動が面倒です。
とはいえ、離れなので周囲に誰もいないため、静かに過ごすことができます。(実際は川のせせらぎが、うるさくない程度にずっと聞こえてます)
壁一枚挟んで他の存在を感じることがないため、めっちゃ落ち着くことができるのはいいと思います。離れの絶対的な静けさっていいですよね~。
本館でも別館でも、ここの客層からして、隣がうるさい、ということはまずないと思いますが。
ちょっと良い温泉宿で極上の温泉を堪能したい人には、特におすすめな宿になります。

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