バターコーヒーで有名になった「グラスフェッドバター」がすごい理由

バターコーヒーで有名になった「グラスフェッドバター」がすごい理由

いろんなダイエットを試しては「うーん?いまいち??」と途中でやらなくなることが多い私ですが、バターコーヒーは今までと違う気がするのでご紹介!

「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」を読んで、カルチャーショックを受けたmariです、こんにちは!
この本すごい売れているらしいのですが、確かに今までのダイエットの常識を覆すものが多いのです。
「油摂取」=よくない、みたいな風潮でしたが、体にいい油を摂取することはとても大切なのだとか。

この本の中で紹介されているのが、バターコーヒーといって、ブラックコーヒーにバター又はギー(澄ましバター)を大匙1~2、MCTオイルを大匙1(おなかが緩くなりやすいので、最初は小さじ1程度)入れて、ブレンダーなどで撹拌したものです。

グラスフェッドバターで作ってみた「ギー」

なのですが、これだと単なるバターコーヒー。普通より、ちょっと体にいいかもしれない飲み物にすぎません。
バターコーヒーを、完璧なコーヒー(完全無欠コーヒーとか、防弾コーヒーとか言われている)にするための条件があります。
まず、
コーヒーは「スペシャリティ」コーヒーなど、豆にカビがついてない状態のものを使っていることが保証されるものであり、
使用するバターはグラスフェッドの無塩バターであること、
です。

スペシャリティコーヒー以外でも、日本だと有機JASマークのあるコーヒーを選べば大丈夫だと思いますが、もともと日本はアメリカと違って豆の安全面に関する規制があるようなので、そこまで神経質にならなくてもいいような気がします。もちろん、完璧を目指すならカビがほとんどない、スペシャリティコーヒー豆のようなものを使いましょう。

バターについてですが、グラスフェッドのバターを使うことがとてもとても大事になるようです。
普段私たちが食べているバターは、グレインフェッド(穀物飼育)の牛のお乳から作られるもので、グラスフェッドというのは放牧飼育されて無農薬の牧草を食べた牛のお乳から作られるものです。

バターには、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸が含まれています。簡単に言うと、安定しているのが飽和脂肪酸で、不安定な構成をしているのが不飽和脂肪酸のようです。不安定ゆえに、不飽和脂肪酸は酸化しやすいという欠点があります。
その中でもポイントとなるのが、不飽和脂肪酸のオメガ3とオメガ6です。
この2つは必須脂肪酸と呼ばれ、体内で作ることができません。

以下に違いを挙げてみます。

オメガ3 オメガ6

中性脂肪、LDL(悪玉コレステロール)↓
HDL(善玉コレステロール)↑

LDL、HDL共に↓
アレルギー抑制、炎症抑制、血栓抑制、血管拡張 ←の逆
亜麻仁油、えごま油、チアシードオイル、青魚 べにばな油、コーン油、ごま油、サラダ油、マヨネーズ

どちらの油が身体によさそうかは、一目瞭然ですね!
そして自分が、どちらの油を普段よく取っているかも分かることでしょう。

とはいえ、オメガ6も必要なものではあり、要はそのバランスです。
オメガ3:オメガ6=1:1~1:4が良いといわれています。
ですが現代ではその比率が1:10という惨憺たる状況です。アトピーが増えてるのも、このあたりが原因の一つではないかと言われています。

その比率をバターで見てみましょう。
通常のバターは、オメガ3:オメガ6=1:7であるのに対し、グラスフェッドバターはなんと1:1.5とのこと!(2:1なんて記事もありました)
グラスフェッドのバターには、普通のバターには少ないビタミンや抗酸化成分も豊富に含まれています。だから酸化しやすいオメガ3も豊富に含まれているわけですね。
またオメガ3に含まれる「共役リノール酸」は資質の燃焼を助けたり、アンチエイジングなどの効果もあるそうです。

こちらに、グレインフェッドの特徴のデータがあったので、ご覧ください。
http://souchi.lin.gr.jp/ninsho/pdf/kinou001.pdf

更に、バターに含まれる飽和脂肪酸の酪酸は、短鎖脂肪酸の一つで、炎症を抑制したり、脂肪の分解を促進する作用が強いといわれています(もちろん、普通のバターよりグラスフェッドのほうが多く含有されています)。さらに、腸内環境も改善してくれるとか。

すごい!グラスフェッドバターすごい!!
これはもう、普通のバターを使うメリットなんてどこにもありませんね。
そしてこのグラスフェッドのバターを元にして作るギーは、最高の油です。
バターとギーの違いは、バターに含まれる乳タンパクや乳糖を取り除くので、バターよりもさらに有害物質が少なくなり、バターより長鎖脂肪酸の含有量が少なくなるので、太りにくい油になります。
またギーは、他の油より煙点が高く活性酸素が生まれづらいので、料理に使うのもおすすめです。

さすが、アーユルヴェーダ(5000年の歴史を持つというインドの伝統医学)で最高の油と称されるだけあります。
ギーは傷を治したりする働きもあるそうなので、スキンケアに使うのもいいそうです。

問題は、グラスフェッドバターのお値段が……ということですね。
私は5kg9で,000円ちょっとのバターを購入しました。塊で届くので、切り分けるのに1時間かかった&冷凍庫が2/3埋まってほとんど冷凍庫が使えないということになりましたが、それでもこれだけ安心安全なものであるならば、それだけの価値があるというものです(´∀`)

と、いろいろと素晴らしい効用があるらしいグラスフェッドバター&ギー。
皆様も、グラスフェッドのバター&ギーを試されてみてはいかがでしょうか。

【余談】
穀物飼育のことを少し調べていたのですが、日本国内の穀物飼育の飼料って、海外から輸入していることが多いんだそうです。
つまり、遺伝子組み換えの作物が与えられていると。高いお肉はともかく、安いのはほぼこれなんだそうで。
遺伝子組み換えの飼料をあげていたら、突然バタバタ病気になって、あわてて飼料を元に戻したらそういった現象が起こらなくなったとか、そういった海外の事例があったりとか。

また、以下のサイトの用語解説の「慣行牛」の記述が怖い。
http://kusaushi.com/story/14/
こういうの食べてたんだ……。
知ってたら、食べる気なくしますよね。(幸い私は、ほとんどお肉は食べないようにしていますが)

また日本は、スーパーに並ぶ食べ物に「遺伝子組み換えではない」とかよく書かれているので、まさかとは思いましたが、遺伝子組み換え作物の輸入が世界一なんだそうです。
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/4fcc0a6069b1330af67ada5d0792e26a

……何を食べていいのかわからなくなりますね。
ちなみに、肉のハナマサなどで意外と安価にニュージーランド産のグラスフェッドの肉が手に入ったりすることもあるそうです。

モンサントの闇は深すぎ。

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