生息株数日本一!果てない黄色の絨毯、雄国沼のニッコウキスゲと、白虎隊を巡る

生息株数日本一!果てない黄色の絨毯、雄国沼のニッコウキスゲと、白虎隊を巡る

夏の高山植物と言えば、まず真っ先に思いつくのがニッコウキスゲ。黄色い小ぶりな百合のような形をした、可愛らしい花です。
ニッコウキスゲ自体は長野の霧ヶ峰や車山高原など、色んな場所で見たことがありますが、今回はニッコウキスゲの大群生があることで有名な雄国沼に行ってきました!
目の前いっぱいに広がるニッコウキスゲは圧巻としか言いようがありません(*´∀`*)

まずは、行き方なのですが……。
ニッコウキスゲの開花期間はマイカー規制がかかるため、雄国萩平駐車場からシャトルバスに乗り換えることになります。電車で来る方は、喜多方駅~雄国萩平駐車場~金沢峠雄国沼入口で行くことができます。

この雄国萩平駐車場をナビで探すのが一苦労(もっと楽に出てくるナビもあると思います)。
そして、ナビ通りに運転していったら……なんか畑の中の車がぎりぎり通れるような道なき道を指定してきた挙句、

道が切れてる!

あぶなっ。危なく草むらに落ちるとこだった。なんだよこのユ○テルのナビは……。
引き返して途中からgoogle mapに案内してもらいました。
google mapだとちゃんと、雄国萩平駐車場で検索したら出てきます。

バスの本数は一時間に2本くらいです。着いた時、にちょうど出る直前でした。
片道大人一人500円、往復1,000円です。雄国沼では入園料とかありませんので、かかるお金はこれだけです。

出発~!

結構乗客がいたので、あぶれたら次のバスまで待つのかなぁ……と思ったら、乗客の数に合わせてバスが増えるみたい。(もちろん上限はあるでしょうが)

運転手さんが
「みなさん、本日ニッコウキスゲは満開です」
というと、一同「おおおっ」と歓喜の声。
「私は運転するので前を見てないといけませんが、みなさんはね、ぜひ景色を見てくださいね。ちょっとガスがかかっちゃってますが、喜多方の町を下に眺めることができますよ」
と教えてくれました。

バスが発車すると、林道をどんどん上っていきます。
道幅は狭いです。バスは絶対無理だけど、普通の車でもこれは、すれ違えないんじゃないかなぁ……というくらいの道です。

唯一バスがすれ違えるスポットがあるので、そこで行きと帰りの車がすれ違います。

バスは更に上る。カーブをいくつも曲がって、上る上る上る。
もっと近いのかと思ったら、予想外に高いところまで連れていかれました。

シャトルバスは25分ほど走り続け、ようやく金沢峠雄国沼入口に到着しました。

「着いたよー」

大分上まで来たから涼しいのかと思ったら……全然涼しくない。というか、むしろ暑い!
運転手さんが今日はここ、平地より暑いみたいと言ってました。
何か飲み物持ってくれば良かった……。近くに自販機とかは、もちろん見当たりません。

すぐ近くに見晴らし台と、案内の看板があります。

クリックで拡大できます
「後ろに見えるのが雄国沼だぜ」

さて、そのニッコウキスゲがある場所なんですが……下の写真で、その位置わかりますでしょうか?

「群生地見えるかな?」

写真の中央よりやや右のあたりの草原(というか湿原)、白い歩道でぐるっと囲まれているあたり、遠目からでも黄色く見えます。

あそこまで行きます。
どうやって?
もちろん自分の足で、です。

ビルにしたら何階分あるんですかね、この高さ……。
一緒に来ていた人は尻込みしてましたが、そこはお尻を蹴飛ばしてでも無理矢理でも連れて行きます!ここまで来て下に行かなきゃ、来た意味が全然ないじゃないですか。

「れっつごー!」熊注意

この細い道を通って下に降りていきます。
しかし、下りても下りても続く階段……。
これ、帰りは地獄ではないか……?という恐ろしい確信に満ち溢れます。
すれ違いざまに、私がぶらんぶらんさせていたぬいぐるみを見た若い女の子たちが、
「あ、ハシビロコウだ、カワイイ~」
と言ってくれたのが、唯一の心の清涼剤でした。
分かるんだ、これがハシビロコウって(*´Д`)

ようやく下まで到着。

たくさんのおたまじゃくしがお出迎え

どんなカエルになるんでしょうね。このおたまじゃくし。

顔を上げると、こんな景色が飛び込んできました。

さわやかな夏の高原

とっても暑かったんですけどね、実際は。

歩道を歩いていくと、段々と黄色い絨毯が見えてきました。

終わりかけのワタスゲもちらほら

ぽわぽわしていて可愛いですよね、ワタスゲ。
またしばらく歩くと、一面のニッコウキスゲが広がる場所に出ました。

この大群生!見渡す限りのニッコウキスゲ。
こんなにいっぱい咲いていますが、なんとニッコウキスゲって、一日しか咲かないんだそうです。今ここで見たこれだけのお花は、明日にはもうしぼんでしまっているんです。
そう思うと、今日咲いてくれてありがとうって、お花に感謝したくなりますね(´∀`)

「これはなかなかお目にかかれない見事な景色だな!」
「頑張って階段下りてきたかいがあったな」(訳:帰り頑張れよ)

「どんな匂いがするのかな」

途中、休憩できるように歩道が広めに作られている場所がいくつかあって、ツアーで来た人たちはそこに座って、お弁当を食べていました。

雄国沼をバックに

この遊歩道はあちこち写真を撮りながらのんびり見ても、30分くらいあれば回ることができます。
あまりに綺麗なので、2周する人とかもいるみたいです。
今しか見られない景色ですものね、これは(・∀・)

ちょっと一休み
「しばらくここで、ぼんやり景色を眺めていたいなぁ」

そして帰り。
あれだけ長く下りてきた階段を、今度は逆に上っていきます。
途中休めるような場所もないので、ひたすら頑張って上っていくしかありません。ι(´Д`υ)
私より年配の方が多いのに、みんな頑張って上っています!
すごいなぁ……私も頑張って上り切りましたが、翌日はものの見事にひどい筋肉痛になりました。これだけひどい筋肉痛になったのは久しぶりです。

「また来られるといいな~」

雄国沼のニッコウキスゲは今年はもう終わりの方ですが、長野の車山や霧ヶ峰は見頃のようですので、ニッコウキスゲを観たい方はぜひ行かれてみてはいかがでしょう。
高原の夏は、気持ちいいですしね(´∀`)

その後会津に向かい、白虎隊の最期の地、飯盛山に行ってきました。
途中でお腹が空いたので、ラーメン屋さんに。

「麺屋ごんちゃん」の「ごんちゃんセット(ランチ)」

この麺屋ごんちゃんですが、ランチの時間は少し過ぎていたのに、お客さんは結構いました。
こちらはこの担担麺が名物みたいで、美味しかった!
程よい辛さと、美味しいスープ。炒飯もシンプルだけど胡椒がピリリと効いています。
また食べたいなと思う味でした。

そして、飯盛山に。周囲にはお土産屋さんがいっぱいあって、無料で駐車できる場所も多いので、そこに車を止めて観光に行きました。

そこの洞穴から、めちゃめちゃ涼しい風が吹いてきます
有名な「さざえ堂」。上りと下りが別で、途中すれ違わないんです
白虎隊が祀られている「宇賀神堂」
お金を入れると、巫女さんがお御籤を運んできてくれます

こちらの年季の入ったお御籤マシーン、左側に注意書きがあって
「巫女様ご高齢につき、おみくじを運びきれない場合がございます」
とのこと。
ちょっと、くすっとなってしまいました(´∀`)
無理せず運んでくださいね、巫女様。

飯盛山では三種の御朱印がもらえるとのことで、一つはこの横の売店、一つは有料エスカレーターの下の案内所みたいなところで、もう一つはエスカレーターの途中だったか上った先にある売店でもらえます。
ただ、最後の上の売店に行ったら「本日は御朱印はやっていません」の張り紙が。
エスカレーター下で御朱印をもらった時にその話をしたら、飯盛山の御朱印三種がメルカリだかなにか転売に出されていて、それでうんざりしてあまりやらなくなってしまったんだそうです。

白虎隊自刃の地。会津若松城が遠くに見えます
白虎隊十九士の墓

当時は一応大人と言える年齢であったかもしれないけど、今時代じゃまだ16、17歳と言ったら子どもです。
その人たちが生きていたら、どんな未来があったんだろうな、と、ふと思ってしまいます。
今の時代に生きてる人たちは、ある程度自由に生きられるようになって幸せですよね。

以上、福島2泊3日の旅でした。
福島は他にもいい温泉がたくさんあるので、また色々な温泉に行ってみたいです(´∀`)

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