陰陽道のスーパースター、安倍晴明を祀る晴明神社

陰陽道のスーパースター、安倍晴明を祀る晴明神社

晴明神社のご祭神は当然!の、安倍晴明です。晴明というと、一条天皇が病に伏したとき、禊を行ったところ回復して藤原道長から信頼を寄せられたとか、そういう話のある人です。平安貴族の全盛期に、陰陽道を用いて活躍したスーパースターですね。

安倍晴明というと私の中では、陰陽師役をした野村萬斎さんとか、その音楽で踊った羽生弓弦くんなどを思い出すところです。話は逸れますが、野村萬斎さんを最初にTVで見たのは、NHKの朝ドラ「あぐり」の夫役のエイスケさんで、あの飄々とした役どころがとても上手くて、この人なんかすごい……と思ったのが最初でした。
更に話は逸れますが、NHKの大河ドラマで毛利元就役を演じた中村橋之助(今は中村芝翫)さんの話。障子が開いて誰かが入ってくるシーンがあって、そこは中村橋之助さんの顔しか映ってないシーンだったのですが、橋之助さんが微かに相好を崩したので、誰が入ってきたのか分かったのです。(入ってきたのは自分の子供)
自分の表情だけで誰が入ってきたか、見る方にはっきり分からせるってすごい!と思った記憶があります。
歌舞伎とか狂言の人って、演技力が半端ないですよね。
鬼平犯科帳の中村吉右衛門さんとか、大好きでしたw

さて、閑話休題!
ようやく本題に戻ってまいりました。晴明神社です。
こちらの神社は、大通りに面したところにあります。しかも、一の鳥居と二の鳥居の間に道路が通っています。

晴明神社

鳥居の額の部分が文字ではなく「★」なのが目を引きますね。

真正面から

鳥居の先には、かなり大きな狛犬がいました。

なんかでも……神社で見る狛犬とは、だいぶ形や雰囲気が違いますよね?
ちょっとユーモラスな感じです。

一条戻橋

道路を挟んで、二の鳥居があります。

この晴明神社ですが識子さん曰く、ご祭神の晴明さんが陰陽道で魔の力を使用していたこともあり、神仏とはまた違った「魔」の色があるそうなんです。
神仏色ではないということは、八坂神社の牛頭天王みたいに、良くないお願い事でも叶う可能性があるってことでしょうかね?
晴明神社の話は、京都旅行の冒頭で紹介した桜井識子さんの「京都でひっそりスピリチュアル」の本で面白く書かれているので、興味のある方はそちらをぜひ読んでいただければと思います。

二の鳥居の先、右手手水舎の隣に晴明井(せいめいのいど)があります。

晴明井

こちらの井戸、水の落ちる先がその年の吉方位に向けられているそうです。

本殿
末社

末社って、本殿の横や裏にあったりして、すぐ近くで参拝できるものが多いですが、こちらの末社は本殿の横に並んでいて、しかも遠くにありました。

境内はさほど広くないので、ぐるりと一望できます。
本殿の横には、晴明さんの像と桃の像が置かれてました。

こちらの桃を撫でると厄除けになるそうです。

テカテカ!

私も撫でさせてもらいました。怨霊退散!
それから御朱印をもらおう~と思ったら、書置きだったのでもらいませんでした。(別に記念にもらったっていいのですが、なんとなく御朱印帳に手書きで書いてもらえるのが私は好きなので、書置きの場合はあんまりもらわないことが多いです)

お守りにも晴明のシンボルの五芒星のものが多いです。

授与所の手前には御神木があって、男の人が一生懸命撫でていました。

私も昔はよく御神木を触っていましたが、識子さんの本を読むと、どうも御神木は触られるのを嫌がられる木の方が多いとのことで、それからは遠慮して遠巻きに眺めることにしています。
御神木の下では手を合わせて「御神木のエッセンスをください」とお願いするのがいいみたいです。

と、一通り見て回ったわけですが……。

……。
なんかですね……。
晴明神社にいる間、ずーーっと、ある臭いを感じてました。
例えるなら、動物園の匂いを薄~くした感じの臭い、とでもいいましょうか。微かに感じました。

気のせいかな?と、周囲の人をきょろきょろ見てたりしたのですが、みんな楽しそうに参拝してたりして、私とおんなじように感じている人はいなさそうでした。
私だけか……。なんだろ……晴明様に、あんまり歓迎されてなかったのかしら……(´ω`)
まあ、また次回行く時に、そのあたりは分かるかもしれません。

冬の昼は短いです。
晴明神社を後にして、そろそろ日が傾き始めてきました。
しかし!まだ今日行きたいところがあります。

次はバスに乗って神泉苑に向かいます。弘法大師が雨乞いをしたと言われているお寺なのですが、こちらのお寺、予想していたのよりずーーっと楽しいお寺でした!
そちらは次回に。

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