昨日は宿付近の神社仏閣を回れなかったので、チェックアウト前にいくつかを見て、そのあと南下しつつ観光し、十津川村に向かいます。
まずはお食事処にて、飛鳥荘での朝ご飯。
こちらも美味しかったです。
だし巻き卵もホカホカのものを運んでくれました。
こちらの宿、今回では一番、贅沢な気分になれた宿です。
いつもだと二の足を踏んでしまうような宿も、GoToで手が届きやすくなるし、旅行に行くなら今がチャンスですね。
8:30 東大寺と鹿
宿から少し歩いたところに東大寺があるので、歩いて行きました。
桁外れですよね。この大きさ。
南大門の先には、色鮮やかな中門があります。
大仏殿に入るには、中門の左から入館料を払って入ります。
奈良の最初の観光といったら、まず外せない場所ですよね。
ここはお寺にしてはとてもとてもとても珍しく、撮影禁止ではないので、大仏殿の廬舎那仏様(国宝)も撮り放題です。撮影禁止する神社仏閣が当たり前のように多い中、東大寺は大仏様と同様に、とても太っ腹です。
前回来たときは、多聞天様の近くにある、大仏様の鼻の穴と同じ大きさの柱の穴をくぐることができませんでしたが、今回は朝早くて参拝の人も少ないから、いけるかも……!?
と思ったのですが、コロナ対策で柱は封印されてました。残念。
でも、その分静かになったので、多聞天様はほっとしているかもしれません。
ここの御朱印は「華厳」と書いてくれるのですが、カッコイイのです。
前書いてもらった女性の方が、この時もいらして、肉太のカッコイイ「華厳」という文字を書いてもらえました。
帰り道。
奈良公園付近には鹿がたくさんいます。前回来たときは、観光客が至る所で鹿せんべいをあげる光景を目にしましたが、今はコロナの影響と朝早いということで、鹿せんべいをあげている人は誰もいませんでした。
以前よりあげる人も減ってるんだろうなーと、鹿せんべいを購入。
中には賢い鹿たちもいて、せんべい屋さんのすぐそばでスタンバってました。
私がせんべいを買う瞬間から、わらわらと寄ってきたのですが、その子たちはたぶんいつももらえてそうなので、もう少し先の方に行って、小さいグループの鹿にせんべいをあげました。
少し離れたところから鹿せんべいを見せても、最初は反応が鈍かったのですが、それが鹿せんべいだとわかると、一斉に群がってきます。
そうなるともう、落ち着いてあげることができません。
持っているせんべいめがけて我先にと食いついてくる鹿、こっちにもちょうだいよー、と、後ろから上着の裾を引っ張る鹿。
最後、手に残ったのが小さい切れはしに、鹿がぱくっと。
ひえっ、齧られるー!と思ったのですが、鹿の方は慣れたもので、口唇で上手にせんべいを持っていきました。その時私の手も一緒にぱくっとされたのですが、温かかったです。あ、生き物なんだなーと(当たり前だけど)。可愛いかったです。
9:30 興福寺東金堂
興福寺には色んな建物があり、貴重な仏像なども沢山ありますが、時間がないので東金堂の薬師如来様を狙い撃ちです。
全部見て回ると、なかなかいい拝観料になります。
奈良の観光向けのお寺って拝観料がかかるので、色んなお寺を見て回ると「あれ?結構使ったなぁ」なんてことになります。家族で行ったりすると、なおさらだと思います。
そんなわけで、東金堂の薬師如来様に会いに行きました。
こちらも、前回のお礼を兼ねてです。
東金堂には霊験あらたかな薬師如来様の他にも、日光・月光菩薩、四天王や十二神将の像もありますから、一つ一つじっくり見て回るのも面白いと思います。
11:30 大神神社
大神神社というと、私の頭の中には
「お~ど~ろきのー奈良~ 大神神社~はじまりの場所~」と、うましうるわし奈良のCMが自動再生されます。
で、今回は、全回登拝できなかったので、次こそ絶対登る!
と思っていたわけですが……。
なんということでしょう。そこそこ強い雨に見舞われました。
どうしようかなぁ……諦めるかなぁ……としばらく葛藤したものの、どうしても登りたかったので、覚悟を決めて行くことに。
まずは拝殿でお参りをしてから、登山口のある狭井神社へ。
こちらで入山の受付を済ませて、登拝料を払います。
この時、首にかける白いたすきみたいなものを渡されます。
登拝中は食べたり(水分補給はOK)、無駄なおしゃべりはNGです。普通の登山と違って、ルールが厳しいので気を付けましょう。
また、受付は正午までで締め切られるので、それ以降に入山することはできません。下山してきた時に、受付で男の人たちが断られてましたので、そのあたりは調べてから行かれた方がいいと思います。
こちらでお水をいただいてから、登山開始です。
傘を差しながら登ります。
そこまできつくはないとは聞いていましたが、それでも傘を持ちながらだとどうなんだろう……と心配でしたが、大丈夫でした。
ただそういっても登山は登山なので、楽ではないですし、ぬかるみに足を入れないようにして歩くのが大変でした。
晴れて、地面のコンディションが良かったら、もっとさくっと登れるとは思います。
最後の方に高宮神社というお社があり、その先に奥津磐座(おきついわくら)という、大きな岩のあるエリアに出て、そこまで行って参拝したら来た道を引き返します。
驚いたのは、平日で天気が悪かったにもかかわらず、そこそこな数の人たちが登拝していたことです。中には、裸足の人もいました。ここは登山目当ての人はほぼいないはずで、神様を拝みたくて登る人ばかりだと思います。
これだけ登る人がいるってことは、凄い神様なんでしょうね。
結局、往復で二時間くらいかかりました。
ぬかるみに注意しながら下りたせいか、後日結構筋肉痛になりました……。
大神神社の拝殿まで戻ってきて、帰りに榊の苗を購入しました。
登山前に見た時は、両方あったんですけどね。万両の方が人気なようです。
でですね……。帰る頃には、雨が止んできました。。。
旅行中雨が降ったのは、この日この時間だけ。見計らったかのようなタイミングでした。
すごく楽しみにしていた登拝だったんだけど、これは大神神社の神様に嫌われたかなぁ……。
今度は天気がいい時に登ってみたいです。
15:00 長谷寺
大神神社から少し行ったところに長谷寺があるので、そちらも行きました。
この仁王門からの登廊が、雰囲気があって素敵ですよね。
緩やかに本堂まで登っていきます。
本堂は懸造りになっていて、後ろの眺めがいいです。
もう少し紅葉が進むと、更に綺麗な景色が見られるんでしょうね。
この時は秋季特別拝観が行われていました。別途拝観料を払えば、長谷寺の大きな観音様のすぐ下まで行って、足を触ることができます。
今回は一緒に行った人たちがさほど興味を示さなかったので、行きませんでしたが、あの大きな観音様を、真下から見上げるのはなかなかできない体験です。しかも、観音様に直接触れるのですから。
興味ある方は、一度体験してみてください。
18:00 民宿やまとや
この日の宿泊先は十津川村にある、こちらの民宿にお世話になりました。
チェックイン時刻(この日は18:00を予定)より着いたのが数分遅れたのですが、宿から電話かがかかってきました。たぶん夕食時刻の関係からだとは思いますが、ちょっとびっくり。
夕食時刻(この時は18:30スタートでした)近くにチェックインする予定で、少しでも遅れそうな人は、早めに連絡をしておいた方が、宿の人に余計な心配をかけなくて済みます。
女将さんはサバサバしていて、テキパキバリバリ仕事をするような感じで、部屋を案内してくれたお婆さんはずっとニコニコしているような方でした。
この日は宿泊客が少ないということで、2階を全部使わせてもらえました。
普通なら、真ん中の畳の廊下で、二部屋に仕切られているんだと思います。
しかも、4つの部屋前部にエアコンがついている親切設計。
お風呂は下に温泉が、トイレは共用になりますが、二階を貸切なのでトイレも付いていると同じようなものです。
下にもいくつか部屋があって、泊まる人がいなかったようなので、ちょっと他の部屋も見物です。
ここには洗濯機と乾燥機があって、しかも無料で使えます(もちろん洗剤も)。なんて親切~!
夕飯は徒歩1分のところにある、ドライブイン長谷川で食べます。
宿の女将さんたちは、宿に来ることはなくて、こちらで働いているようです。ちなみに、チェックアウトも朝食後にここでします。
こういうところ出てくる焼き魚って冷めたものが多かったりしますが、ちゃんとあたたかいものが出てきて嬉しかったです。いい感じの焼き具合で、見た目も綺麗ですね。
お値段の割には、色々出してくれてありがたいです。
味付けも、いい感じになじみのあるような味でした。
そしてここの名物の釜めし登場!
釜めしに卵……!?斬新です。鶉なら見たことあるけど。
一緒に行った人は、釜めしに夢を膨らませ過ぎていたのか、ちょっとがっかりしてましたが、宿代からしてみれば(ここ重要)、十分じゃないかなと。
ただ、もう少し水分が少ないとよかったかな~。
そして温泉!今回の宿で、唯一!の源泉掛け流しです。
温泉は宿の横の棟にあります。
バスタオルは一人一枚ですが、脱衣所にはハンドタオルが用意されているので、びしょびしょのタオルを使わなくても済みます。民宿なのに、これはポイントが高いです。
お風呂場に入ると、ほのかな硫黄の香りと金気の臭いがします。
水回りも綺麗に掃除されていて、気持ちよく入ることができます。
しかもここ、なんとシャワーからも温泉が出ていました。贅沢ですね~。それだけ豊富に温泉が出てるんですね。
温度も少し熱いかなというくらいで、寒くなってきたこの季節に、しっかり温まることができます。
気持ちよくて、滞在中何度も入ってました。
また、飲泉もできて、湯口の横にコップが置かれています。硫黄がそれほど強くないので、飲もうと思えばまあまあ飲めます。
ちなみに、宿の洗面所からも温泉が出るようで、飲めるようにお茶碗が用意されていました。
やっぱり、掛け流しの温泉は最高です。
この日は、思う存分温泉を堪能してからの就寝。
明日はいよいよ、熊野三山を巡ります。
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