日本最古の神社の一つ大神神社と、そこで会った優しい人たち

日本最古の神社の一つ大神神社と、そこで会った優しい人たち

大神(おおみわ)神社は、私が奈良に行く計画の中で、一番行きたかった神社です。
この神社は創建が不詳で、有史以前からある最古の神社の一つと言われています。
三輪山をご神体としているので、神社に拝殿はありますが本殿はありません。
そんな古くからある神社って、どんな神社なんだろう?とワクワクしながら神社に行きました。
ちなみに私は最初、この神社の名前が読めませんでしたw

大神神社 二の鳥居

神社は駅からちょっと歩くとあります。

いい雰囲気ですよね。ザ・神社といった感じです。

案内図(クリックで拡大できます)

案内図を見てびっくり。大きい!広い!
のんびり全部見ていたら、半日かかりそうな規模です。

木々に囲まれた参道

鳥居をくぐると、木の中を歩いて行きます。
歩いて行くと左手にまず目に入ってくるのが、この祓戸社です。

祓戸社

その先に行くと、少し開けた場所に出て、手水舎があります。

立派な手水舎

手と口を清めさせてもらおうと近づくと……

蛇が水を出しています

龍が水を吐き出しているのは色んな神社で見ますが、蛇……!?
ちょっと変わってますね。その理由はご神木を見た時わかりました。

手水舎の反対側に、こんなスペースがありました。

苗が売られてます

この木を部屋の中に置いておくと、悪いものが近寄ってこないって桜井識子さんが言っていたので、それはぜひ買って帰らねば!と思っていたのです。
住んでるところがマンションですので、センリョウを購入しました。(500円です)
電車で東京まで持って帰るのは、ちょっと大変でした。

拝殿

拝殿前を歩いていた時、神職さんから元気な挨拶をいただきました。
左右に、自分でお祓いできるように幣が置いてあります。

セルフお祓い用の幣と、おみくじ

こういうのいいですよね。
拝殿の右側には、ご神木の杉がありました。

巳の神木
巳の神杉由緒書き

洞から白い蛇が出入りしていたんだそうです。ですので、杉の木の前には卵がいくつもお供えされてました。

こちらがその洞です

白蛇といえば金運だなーと、洞に向かって手を合わせました。

拝殿でお参りは済ませたものの、大神神社はめっちゃ広いです。
さて……どこからお参りすればいいものか……さすがに全部は無理だしなぁ……。どーしよっかなぁ……。
拝殿の広場の前に立ってそう思っていたら、右の奥の方でこちら向かって手招きしているおじさんがいました。
?誰かほかの人かな?と思って周囲をきょろきょろ見渡しても、そのあたりに立っているのは自分だけです。
ってことは、私?
おじさんのところに行ってみると、声をかけられました。

「どこから来たの?」
「あ……はい、東京です」
「それはまた、よく来たねぇ」
と、なんとそのおじさんが神社の簡単な説明と、どういう風に回ったらいいかを教えてくれました!
なんてラッキー。とても助かりました。
「私はもうこの神社には1200回くらい通ってるんだけど、大神神社の神様があなたのことをとっても歓迎してるから、今あなたを見かけて声をかけたんだよ」
みたいなことを言われました。
1200回!?4年くらい毎日通い続けてるんでしょうか……。すごいですね。
おじさん、ありがとうございました。
私が神様に歓迎されてるなら、本当に嬉しいことです。

まずは、拝殿のすぐ近くにある神宝社に行きました。
こちらは、熊野権現の三神を祀っているそうです。

神宝社

神宝社のお社

この旅行の直後に熊野に行く予定があったので、そちらに行った時はよろしくお願いしますと、ご挨拶。
熊野は神社好きな人なら、一度は行ってみたいところじゃないかと思います。

御朱印は建物の中でいただくことができます。

なで兎

入口に「なで兎」が置かれていたので、撫でてみました。頭とかほっぺとか、テカテカになってます。

儀式殿

一瞬こちらにも拝殿かと思ってしまいましたが、儀式殿だそうです。大神神社にはこんな感じで大きな建物がいろいろとあります。
次は狭井神社に行くので、くすり道を通ります。

くすり道

狭井神社は病平癒で知られており、こちらの道の端々には、薬業関係者が奉納した薬木や薬草が植えられています。ちょうど私が通ったときは、神社の人がお手入れをしていました。

さらに道を進んでいくと……。

磐座神社(いわくらじんじゃ)

お社がなくて、石が直接お祀りされてました。医薬の神様でもある少名毘古那神(すくなびこなのかみ)が祀られているそうです。
こういう説末社もあるんですね。

しばらく歩くと見えてくるのが、狭井神社の鳥居です。

狭井神社

このエリアだけでも、普通の神社になってしまいそうな雰囲気です。
左には池があって、弁天様がいらっしゃいます。

市杵島姫神社(いちきしまひめじんじゃ)

参道をまっすぐ進むと、狭井神社に着きます。

狭井神社
狭井神社の由緒書き(クリックで拡大できます)

こちらに登山姿で来ている人が何人もいました。この右側に登山口があって、三輪山に登ることができるようになっているからです。

登山口

セルフお祓いの幣がここにもあります。
山に登りたい人は受付が2時までなので、早めに来なければなりません。私みたいな初心者でも、3時間あれば行って帰ってくることができるみたいです。
飲食禁止(水分補給で飲む分にはOK)はわかるけど、ここは撮影もダメなんですよね。
私も登ってみたかったんですけど、そこまでの時間の余裕がなかったので……。次回のお楽しみです。

神社の裏には、お水取りできるスペースがあります。

薬井戸
霊泉の説明書き

私もペットボトルに入れて持って帰りました。悪いものを浄化してくれるパワーがある水とのことで、毎日飲んでたらとっても健康になれそうですよね。
地元のおばさまらしき方は、大きなペットボトルにたくさん詰めてました。

狭井神社から出ようとしてた時、境内のお手入れをされているらしき方から声をかけられました。
なんでも、今(この時は4月です)この季節にちょうど咲く花が咲いているということで、教えてくれたのです。

それがこちら、

銀龍草

小さい可愛い花で、つつましく木の根元に咲いていました。
初めて見ました。確かに白というより銀といった感じの色をしています。
親切に教えてくれた方に感謝です。

そこから久延彦神社 (くえひこじんじゃ)に行くまでに、枝垂桜が綺麗なところを通ります。
枝垂桜が咲いているところに差し掛かった時、すれ違ったおばさまがにっこりと「桜がとても綺麗ですよ」と言ってくれました。
この神社では、こうやって何人かに声をかけられました。
なんかよく声をかけられるな……と。
自慢じゃないですが、普段歩いててあんまり声をかけられることって少ないのに、なぜか続けてそんなことがあったので、これはきっと大神神社の神様が人を使って歓迎してくれたのじゃないかなと。

枝垂桜は見ごろを少し過ぎたくらいで、まだまだ綺麗でした。

訪れる人も少なくて、綺麗な桜を独り占めです。
染井吉野もいいけど、歴史ある土地には雅な桜が似合いますね。

少しベンチなどもあったので、腰を下ろすとちょっと寒かったのですが、それでも今しか見られない桜のカーテンを見たくて、しばらく桜を見上げていました。

桜と別れて、次は久延彦神社 (くえひこじんじゃ)です。こちらは学問の神様ということで、頭がよくなりたい私にはお参りしておかなければならないところです。

久延彦神社

中には知恵ふくろうという可愛い置物がありました。

知恵ふくろう

もちろん頭を撫でさせてもらいました。
この久延彦神社は少し高いところにあって、いい眺めが広がっていました。

遠くに見えるのは、大神神社の一の鳥居ですね。あんなに遠くにあるんですね。

とってもいい神社でした。
持って帰ったセンリョウは、現在すくすく育っていて、倍くらいの大きさになっています。
あんまり植物を育てたことがないので、うまく大きくなってくれるといいな~。

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