登山者向けサービスの豊富な温泉宿【有明荘】

登山者向けサービスの豊富な温泉宿【有明荘】

先日燕岳に日帰りで登ってきたのですが、ものの見事にガスに包まれて何にも見えない山行でした。

本当有明荘に前泊して、翌日燕岳に登り、燕山荘に泊まって下山の予定でしたが、天気が悪そうだったので日帰り登山にして、有明荘には下山後泊り、翌日以降は新潟に足を延ばすことにしました。

とはいっても、雨こそ降らなかったものの、期待した天気には程遠く…。

最高に見えてこのくらいの見通し…

真っ白白の視界の中、一瞬だけ日が射して、遥か下に見える川が輝いて見えたのが、ものすごく印象的で綺麗でした。

あとは燕岳名物のイルカ岩を見たり、

イルカ岩

高山植物の女王、コマクサを愛でたり。

コマクサ

山頂手前の山小屋「燕山荘」でカレーを食べて。
そんなこんなで、くたくたになって下山。
その日は燕岳の登山口の近くにある「有明荘」に宿泊しました。

一番登山口に近い宿は「中房温泉」で、そちらにしようかとも迷ったのですが、今回は「有明荘」に。どちらの宿もかけ流しの温泉が楽しめます。特に中房温泉の方は温泉の数が多くて、一日で回り切れないくらいだとか。

「有明荘」は燕山荘グループの宿で、宿泊客のほとんどが登山者という宿。
チェックイン時に、明日登山する予定なら、後ろの無料駐車場に車を移動してねと言われましたが(駐車場のスペースの関係かと)、明日は新潟に移動する予定だったので、そのまま宿の駐車場から移動しなくても大丈夫でした。

チェックインを済ませると、今回宿泊予定の本館へ。
ハイシーズンの本館の宿泊料金は、一泊一人13,500円でした。

お部屋はシンプル

シンプルな部屋で、手洗いバストイレは全て共用となります。
部屋はきれいに掃除されていました。
ウェルカムお菓子や、wi-fiはなくて、布団の上げ下ろしは自分たちで行います。

バスタオル、フェイスタオル、浴衣、歯ブラシ

温泉は内湯と露天があって、露天はとても広々としていて気持ちがいいです。
内湯の方が温度は少し高めで、露天はそれより低いけど、ちょうどいいくらいです。

お湯はpH8.7のアルカリ性単純温泉で、お湯の中で肌をこすると少しつるりとします。硫黄の香りもほんのりと。よーく見ると湯舟には湯の花も浮かんでいます。

大浴場の利用は23時までで、朝は5~7時です。

開放的な露天風呂

露天以外に2階には家族風呂が二つあって、空いていれば入ることができます。

家族風呂
こちらもかけ流し

家族風呂は8時まで、好きな時間に入ることができます。

夕食は18時からです。
食事は洋食。メイン料理はビーフシチューです。
スープとピラフはお代わり自由になります。

夕食

食事は、まあふつう…だったかなー。グラスワインが一杯つくのは嬉しい。
ビーフシチューは美味しかったかな。あっさりめな感じでした。

食事を始めてしばらくすると、宿の人が明日と明後日の燕岳の天気を教えてくれて、少しお話をしてくれます。ちなみに、この日のお客さんは全員登山客だったようです。

コロナ対策で、19時10分には食事を済ませてくださいと言われたので、ちょっとせわしなかったです。5類になったのだから、そのあたりはもう少し緩くしてほしいところ。

部屋にいても結構廊下を歩く音などが聞こえてきたのですが、9時くらいになると急に回りが静まり返ります。みんな早く寝て明日に備えているようです。

翌朝の朝食は6時スタートです。
例えば、6時スタートでも8時くらいまでは朝食会場がやっているのかと思っていたのですが、一斉に6時スタートでした。
朝6時からごはん…。早い。

もっと早くに出発する人には、朝食をお弁当に変更できるサービスもあります。

朝ごはん

宿の予約時に、「登山」と「観光」というカテゴリーから選ぶのですが、これを「観光」にしておいたら、もしかしたら朝食の時間とか変わったりしたのかな~と、ちらっと思いましたが、どうなんでしょうね。

朝食会場は、登山のカッコをした人たちばかりで(あたりまえだけど)、ちょっと新鮮でした。
食べ終わった人たちは、身支度を整えて続々と出発していきます。
宿には燕岳登山口までの送迎サービスもあります。(登山口まで、歩いても15分くらいですが)

私たちはもう少しのんびり。館内を見てみたり。

売店 燕岳のTシャツも売ってる
大浴場の手前の休憩スペースとマッサージ器
自販機は高め
お湯と飲料用の水

ここは洗面の水が飲用できないので、部屋のポットの水がなくなったら、ここから水をもらいます。(朝7時まで)
お風呂上りに冷たい水でも~と思って飲んでみたら、常温でした。ちょっとびっくり。
朝はここで、インスタントコーヒーをサービスしてます。

フロントでは少しでも身軽に登山ができるように、下山までの間荷物を預けている人が結構いました。無料で預かってくれるというのは親切ですね。
宿泊者は、下山後にここの温泉に無料で入れるようです。

私たちは少し温泉を楽しんだのちにチェックアウト。

登山者用のサービスは色々とあるけど、その他のサービスというものは本当に必要最低限という感じでした。
燕山荘が運営しているから当然?といえばそうなのですが、この宿は山小屋寄りの宿ですね。
山小屋の延長として見れば、登山の前泊として使うのに、これ以上ないサービスの宿です。
ただ、普通の温泉宿に宿泊するつもりで訪れた人は、ちょっとびっくりするかもしれません。

泊まる人の立ち位置で、大分評価が変わる宿だと思います。

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