青函フェリーで函館へ【三内丸山遺跡と五稜郭】

青函フェリーで函館へ【三内丸山遺跡と五稜郭】

酸ヶ湯温泉を少し早めにチェックアウトして、世界遺産の三内丸山遺跡へ。
フェリーの時間がAM11:45なので、それまでに少し見学できるはず。

三内丸山遺跡は縄文時代中期の集落跡で、その規模が大きかったことで有名です。最盛期だと500人ほどが暮らしていたんだとか。
青森なんて冬寒そうだし雪すごそうだし、ここに大規模集落!?と私も最初思ったのですが、なんでも縄文時代は今より温暖だったそうです。

三内丸山遺跡 入口

観覧料が大人410円と、なんだか安い。ありがたいですね~。
入口を進んですぐのところに、ボランティアガイドの案内板が。

ボランティアの方が、無料で案内してくれるみたいです。
一時間くらいで終わるというから、そしたらフェリー乗り場に向かえば時間的にいい感じかも、と、参加することに。

時間になると、20人強の人が集まっており、拡声器を持ったボランティアさんが遺跡を案内してくれました。
ボランティアさんがまず最初に、私たちはあくまで一介のボランティアで、専門家ではないので、難しい質問には申し訳ありませんが答えられないです、と言ってました。
なんか過去に、めちゃめちゃ突っ込まれたことがあったのかもしれません。

三内丸山遺跡の全体図のミニチュア

三内丸山遺跡の全体図は写真のとおりですが、実際はもっと広いみたいです。
外に出ると、今だに発掘作業が行われている場所がありました。

今日は発掘はお休みだった様子
建物と道路

道も本当にこんな感じで造られていたであろうものを、復元してあるんだそうです。

間に見えるのは土器
竪穴式建物

縄文時代の家と言えば、竪穴式住居ですが、ここには三種類の竪穴式住居があります。
ですが、実際出土するのは柱や土台の跡であり、上に使われている材料はとっくに朽ちていますから、そこに何を使って何をどう建てたのかは、現在の人たちにはわからず推測によるものなんだそうです。

言われてみればそりゃそうだ、と納得する話です。
しかし、昔図鑑などでよく見た、茅葺の竪穴式住居が当然そうなのだと思っていた私からすれば、目からウロコが落ちた話でもありました。

定番茅葺スタイル
中は暗い
もしかしたら、木の皮だったのかも…?
いやいや、土なんじゃない?暖かそうだし

このなかに正解があるかもしれないし、あるいはまったく別の造りかもしれない…。いろいろ想像してみると面白いですね。

お墓の跡

お墓の跡は上から覗けるようになってましたが、内側のガラスに水蒸気がたまっててちょっと見えづらかったです。

土器の欠片が一杯

三内丸山遺跡といえば、大型掘立柱建物跡が有名で、高さが約16mだったかな、の栗の木を柱にして建てた建物です。

大型掘立柱建物跡

大型掘立柱建物跡の横に立っている人と比べると、その大きさがよくわかると思います。
人力で、こんな重そうな柱を建てたなんてびっくり。どうやって縦にしたんだろう…。

この大型掘立柱建物跡は、本来の位置からは少し離れた所に復元されていて、実際建っていたところでは、その痕跡を見ることができます。

この穴の中に、腐りかけた栗の木が発見されたんだとか。よく栗の木が残ってたなぁ。写真の穴の中にあるそれは、発見当時を再現したものです。
で、この木にどのくらいの圧力が掛かっていたかを、現在は調べることができて、その結果、柱の高さは16mであったと推測されてるんだそうです。
現代の科学はすごい。

大型掘立柱建物跡

色々見て回って、最後は大型掘立柱建物跡の後ろにある、大きな集会所みたいな建物の中で解散でした。
そのころ時間は10:45分と、50分と書いてある予定が、実際は1時間15分かかりました。

バタバタとフェリー乗り場へ向かい、青函フェリー乗り場で手続き。
青函フェリーと津軽海峡フェリーが大体交互に運行している感じで、この時青函フェリーは半額セール(大人2名+普通車5m以内で、計13,850円)をやっていたので、迷わず青函フェリーにした次第。

時刻表

太平洋フェリーとか三井商船フェリーとかだと、車を運転する以外は車を降りて徒歩での乗船になりますが、こちらは運転者じゃなくても車に乗りっぱなしで大丈夫です。

隣には津軽海峡フェリーが

青函フェリーと津軽海峡フェリーだと、津軽海峡フェリーの方が船は大きく、ショップも用意されていて便利だと思います。
とはいえ、乗船時間は4時間だし、あんまり変わらないといえば変わらないです。

係の人に誘導されて、車を車両甲板に置いて上に上がります。

エントランス部分
船内図(クリックで拡大)
自販機
カップ麺

お昼に何か食べようかと思ったら、カップ麺しかありませんでした。この辺りは津軽海峡フェリーとの違いかも…。コンビニで何か買っておけばよかった~と思いつつ、カップ麵を食べました。

部屋は雑魚寝できるエリアと、椅子のスペースがありました。

女性専用エリア

土曜日だというのに、乗客はかなり少ない感じ。
wifiが使えるのはありがたいです。三井商船フェリーはないのと同じ有様なので。

出航
またね、青森~

青森はまた来たいですね。
八甲田山もそうだし、奥入瀬や岩木山など、まだ行けてないところがたくさんありますからね。

大間はまだかな

快晴で風もあまりなく、甲板に出て外を眺めるのにもいい陽気。
出航してから、大間まではかなり時間がかかるんですねー。大間すぎたらすぐ函館が見えてきます。

4時間、ほぼほぼぼーっとしていたら過ぎていきました。
車両甲板に降りて下船の待機。

車両甲板

函館を地を踏み、その足でホテルにチェックインするのもいいのだけど、その前にちょこっとだけ函館観光を。
以前来た時はなかった、五稜郭の新タワーに行ってきました。

五稜郭タワー

1階はお土産屋さんが一杯。
エレベーターで上までいけるチケット(大人1,000円)を購入して、地上約100mから五稜郭を眺めてきました。

五稜郭
五稜郭と言えば、土方さん
綺麗な星形

あともう100m高かったら、もっとしっかり星形が分かったんだろうなー。
展望台からは360度の眺望が望め、函館山なども見渡すことができます。

遠くに函館山
雲の間から差し込む日射しが神々しい

段々と日が暮れていく函館の美しい景色をしばらく味わい、五稜郭タワーを下りようとしたところ…。

透けてる

タワーの真下が見えるポイントがありました。
これは高いところが苦手な人は、覗いてはいけないヤツですね。

五稜郭タワー1階には、大砲の展示も

あと、函館と言えば、グルメでは「ラッキーピエロ(五稜郭タワーの対面にもあった)」や「ハセガワストアの焼き鳥弁当」などが有名ですが、こちらの方は後日食べましたので、それに関しては後程。

五稜郭タワーを後にして、この日の宿「函館・湯の川温泉 ホテル万惣」に向かいます。宿については次の記事で。

北海道観光カテゴリの最新記事