貝掛温泉を後にした我々は、次の目的地、月岡温泉を目指します。
その途中まずは、高龍神社をお参りです。 天気が悪くても、参拝客が途絶えることはありません。さすが金運神社として知られている神社だけあります。


そのあとは~ 新潟と言ったら、一度行ってみたかったお寿司の「佐渡弁慶」です。 近年は関東にも店を出してますが、やっはり本場で味わってみたかったので、イオン青山の中にあるお店に行きました。

正午少し前ということで、ほとんど待たずに入店できました。
ランチを注文、ほどなくして板前さんがカウンター越しに提供してくれました。
さーて、これが噂の佐渡弁慶の寿司……!

何だこれは……!?

美味しくなさそう!(特に左上の二つが)
いやいやいや……何この左上の筋がすごいのと、その隣のカピカピ干からびてるゲソは……。 食べてみたら案の定。 なんだー所詮こんなものだったのかーと、がっかり。
無言でお寿司を食べ続けていたら、板さんがホール人に出来たお寿司を渡していた。 そのお寿司は私が頼んだものと同じモノだったんだけど、私のゲソとはちがってピカピカ光り輝いている……!他のネタも新鮮そうに、キラキラしてた。
そんな~。
お店出てから、横で食べてた友人が 「期待値上げ過ぎてた。早く来るもんじゃないな~、古いのから出してたな」 と言ってました。
ですよねー! 早く行くとこんな目に合うのかー。
うーん……もう次はいいかな。 やっぱ私の中では、沼津魚がし鮨が最強ってことで。

その後は、マリンピア日本海に。 イルカのショー見るぞ~!

大きな水槽の中のトンネルを歩けたりするのは、テンション上がりますね。


私個人的には、アオリイカが綺麗で可愛かったです。

イルカのショーまでは時間があったので、ペンギンの餌槍やりとか見て時間をつぶしつつ、イルカのショーへ。 平日なので空いてましたが、前の方は椅子の上にたくさんの水が飛び散っていて、濡れるのでお気を付けください、という注意書きが。

これは……!鴨川シーワールドのシャチみたいに、品川水族館のイルカショーみたいに、観客を殺りに来るタイプなのか……!?
ちょこっと高まる期待。
いよいよショーが始まって、真ん中の中段くらいで見ていた私。 飼育員のお兄さんの合図で、びょーんぴょーんとジャブしていくイルカたち。 あっちでぴょーん、こっちでぴょーん。 ……で、

終了。
終了!? 高いところにボールを吊るして、あんなの無理だろ~と思うようなところめがけて、イルカがジャンプしてボールを弾き飛ばしたり、観客席目掛けて尻尾で水をバッシャバシャ掛けるとか、そーゆーのなし?
なしなんだー。そっかー。 我々は、ここでも期待値を勝手に上げ過ぎていたようです。
で、新潟市内から月岡温泉へ移動です。 本日泊まる宿は、白玉の湯 泉慶。 なんとこちらは、プロが選ぶホテル旅館100選(2025年)で、堂々一位に輝いたホテルです。

まー……大きい箱のホテルばかり選ばれてるような気がするし、十二位にホテル櫻井が入ってるけど、櫻井が十二位……?って感じもするから、一体どのくらいこの一位があてになるのかはわからないけど、でもやっぱり一位であるというのは一位であるだけの理由があるはず。
今回はヤフートラベルから、
旅館100選 総合1位受賞記念プラン!伊勢海老&村上牛&新発田牛食べ比べ&あわび付
のプランで部屋は、ひのき風呂付和室 15.5畳 (和室)です。
宿泊料は60,500円(内ポイント即時利用で-7,260円)で、一人26,620円です。
今回は基本プランより、少し食事をグレードアップしました。
今日、散々ハードルを上げ過ぎてがっかりしてきたのをすっかり忘れて、ちょっと期待しながらホテルの入り口に車をつけます。
早速係の人が近づいてきて、荷物を持ってフロントに案内してくれました。
チェックイン時、受付のお姉さんがにっこりと
「本日は貴賓室をご用意させていただきました」
キヒンシツ??
この雰囲気から察するに、たぶん部屋をランクアップさせてくれた様子。
ありがとうございますとお礼を言って、係の人に案内されたのは、西館6階。ちなみに大浴場は西館にあるので、西館の方がお風呂に入るには便利です。



案内されてびっくり!
靴を脱ぐまで五歩くらい歩かないといけないし、玄関から上がった先には生け花が用意されてます。

この入り口からしてある程度察せますが、
その先の部屋が…

何これヤバい!

仲居さんも丁寧に部屋や宿の説明をしてくれました。
その後はもちろん、部屋の大探索が始まります。
トイレが二つあって、一つは玄関の横にありました。

ミニキッチンに水はもちろん、ネスプレッソがついてました。いいホテルに泊まるとたまに見かけるアレです。いろんな種類があるので、どのカプセルにしようかな~と、悩む楽しみがありますね。


しかもこのマッサージチェア、音楽まで流れます。


もちろんガラスもピカピカです。

ソファーの部屋と、バスルームの間にあるこの部屋には、使いきれないハンガーと作務衣やお風呂の籠などありました。






自動で蓋が開くこんにちはトイレではないですが、自動で流れます。


ソファーの近くにコンセントがなかったので、ここに延長ケーブルがあったのが、ありがたかったです。
それにしても、二人で泊まるには広すぎて広すぎて…!
たぶんここって、泉慶の中で最上級の部屋のはず。
しかもこの部屋、宿のHP見る限り、普段は宿泊受け付けてないっぽいけど…?
何故そんなところに私たちが??
何はともあれ、貴賓室に宿泊できるなんてラッキー以外の何物でもありません。
思いがけないサプライズに、宿泊中はずっと舞い上がっていました。
折角広い部屋に泊まれるのだから、部屋をまんべんなく使い倒したいところですが、結局ソファーのあるところにずっといたので、広い広い和室はただの巨大な通り道となってました。
広い部屋あるあるです。
部屋をあちこち探索して満足した後は、いよいよお風呂に向かいます。
月岡温泉といえば!エメラルドグリーンのお湯!!
硫黄泉といえば、透明だったり白濁してたり色々ありますが、エメラルドグリーンなお湯はなかなかありません。
泉慶の温泉は、西館の1階と2階にあって、時間で男女入れ替えになります。
最初は女性が2階でした。1階の方が広いです。
どちらも内湯は白湯で、露天が温泉になっていて、サウナや水風呂も用意されています。

身体を洗って露天に出ると、結構しっかりと硫黄の香りが漂います。
温泉の色は、思ったよりも濃いエメラルドグリーンの色をしていました。
お湯の温度は少し熱いorちょうどいいけど、しばらく入っていると熱くなってくるので、水風呂に入ってクールダウンし、外の椅子に腰かけて外気浴からの、再び温泉にイン、を繰り返します。
これは整う~。
泉慶の自家源泉の泉質は、含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(低張性 弱アルカリ性 高温泉)です。
掛け流しだったら最高なのですが、湧出量などの兼ね合いか、月岡温泉は掛け流しのところがないようです。
一時間ほど温泉を楽しみ、ホカホカになったお風呂上りに、色んな飲み物が用意されてるのが嬉しいです。





お風呂上りは、一階のラウンジへ。
ここではフリードリンクをいただくことができます。



残念ながら、アルコール類はありません。

ここもそうですが、一階にこうしたサービスがある場合は、部屋のお菓子が省略されていることが多いです。


ヨーグルトアイスはさっぱりしていて、お風呂上りにいい感じです。
アイスで冷えた身体をコーヒーで温めながら、やたらと広いラウンジでしばし歓談の時。

一階には売店もあって、これがなかなかの品揃えでした。
お土産はここで買えば済みそうなくらい。




そんなこんなで、あっという間に夕食の時間に。
夕食は一階の突き当りの食事会場でいただきました。


私たちのプランでは、個室ではなかったような気がしますが、個室に案内してもらいました。



いつもじっくりお品書きに目を通す友人。通り一遍に目を通して、ほとんど覚えてない私。
なので出てくる瞬間瞬間を、楽しむことができます。


ここで大事なは日本酒!今回は菊水の無冠帝。


上の薄い方が村上牛、下のブロック状のが新発田牛になります。
先付などをちまちま食べて、ちびちび日本酒をなめていると、お刺身が運ばれてきました。

伊勢海老!出てくるだけでテンション上がるやつ。

贅沢なお造りとおいしい日本酒で、すっかりご機嫌です。

ふんわりした口触りのスープで、下にカボチャのポタージュがありました。

次に運ばれてきたのが、のどぐろです!

前泊の貝掛で出たのどぐろの干物とは、全然違う!のどぐろの脂をしっかりと感じることができて、おいしいです~。これに端麗辛口、麒麟山の日本酒なんて、最高のマリアージュ。
うほうほ言いながら楽しんでいたら、お肉と一緒に食べるように、ご飯を持ってきてくれました。

和牛食べ比べとまいりましょう。

どちらも霜降りのいいお肉ですが、お肉の旨味は村上牛のほうがあるというのが、我々二人の総意でした。もちろんこれはたまたま、今回食べたお肉に限った話かもしれません。
ラストはお口さっぱりデザート。

デザート盛り合わせが出てくるとは思いませんでした。
ごちそうさまでした。
のどぐろとお肉が美味しかったな~。
料理は特にこれは!といったものはなかったけど、普通においしかったです。

翌朝。
浴場が男女チェンジされていたので、一階の大浴場へ。



一階脱衣所は、かなーり広いです。
内湯も露天も広くて、時間があったらもっとのんびり楽しみたかったな~。

すぐに朝ごはんの時間になったので、食事会場へ。
朝ご飯は二階になります。

朝食は、ビュッフェスタイルになっています。







ボタンを押すと、ベルトコンベアの上に生地が落ちてきて、焼けてぽとっと落ちてきます。
まあまあ宿のビュッフェ会場は見てきたつもりですが、これは始めて見ました。





食事中に、お兄さんたちが、お餅つきをするイベント発生。

つきたてのお餅は、隣で配ってくれます。



具だくさんお雑煮でいただきました。もちもち~。
胃袋に余裕があれば、黄粉やあんこでもたべたかったな。

色々と取ってきました。

パンケーキだけではなく、ワッフルも焼けるので……


友人はお玉一杯で焼いてくださいという注意書きを無視して、二杯入れたら溢れてました。
普段はパンケーキも好きなんだけど、これはワッフルの方が好きかな~。
ということで朝ご飯でした。
正直言って、朝ご飯は今までが良かっただけに、ちょ~っと残念だったかなー。
朝食会場行って、並んでるものをパッと見た瞬間、
このクオリティーは……?と違和感を感じました。
ミートボールとか、マカロニサラダとか、その他お惣菜類も、これって市販のものだよね?っていうものばかりで、品数は少ないわけじゃないんだとげ、食べたいなーと思う品が少なかったです。
最近、ビュッフェでもそこそこ工夫しているビュッフェが増えてきてる中、この朝食はちょっと……?と思った次第です。
食事の後は、チェックアウト時間まで、貴賓室を堪能しました。
部屋のキーを返却する際に、フロントのお兄さんに「広かったでしょう?」とにっこり尋ねられたので「ええ、びっくりしました」と、にこやかに返しました。
ホテルを出る時は、お姉さんたちが最後まで手を振ってお見送りしてくれたし。
チェックアウトしてはいおしまい、ではなく、お見送りしてくれるのって、些細なことだけど嬉しいですよね。
チェックアウト後には、宿からほど近い旦飯野神社にお参り。


ここの神社は相変わらずおみくじ無料だし、飴も無料だし、サービス精神がすごい神社です。
私はここでお札を購入しました。福の神様のお札ですから、うちにも福が来ますように。
お次は彌彦神社へ。




以上で新潟でのお参りは終了。
神社から10分くらいのところにある、さくらの湯に行きました。


まずは温泉。
ここは源泉掛け流しになっていて(といっても、日帰り温泉施設なので消毒はしてると思う)、お湯は透明ですが、ほのかに硫黄の香りがします。
湯船はぬるめから少し熱いのまで、何種類かあるので、選んで入ることができます。
ぬるめの浴槽の人気が高かったです。




こういう場所の食事なので、過度な期待はできません。まあ、普通かなー。
友人は、下処理済みのエビは味が薄いと言ってました。

またお風呂に入ったりしてから、帰路につきました。

というわけで、ホテル泉慶ですが……。
良かったです。ほんと。
なんといっても、貴賓室にランクアップさせてもらって、素敵な体験をすることができました。
もしそれがなくて、和室の部屋だったとしても、結構満足できたんじゃないかなと思います。
ホテル100選に選ばれるだけのことはある宿です。
従業員の方の接客も素晴らしかったです。
チェックアウト時に、夕食で給仕をしていただいた係の人から、手書きでメッセージをもらえるという温かい心遣いや(忙しい中、一組一組に手書きでなんて大変だろうに)、女将さんらしき方がフロントの端で、宿を出ていくお客に対してありがとうございましたと声を掛けていたし、接客もかなりしっかりしてるんだな~という印象でした。
お客さんが嬉しいと思うことをやってくれる宿ですね。
夕食もいいものを出してくれたし。朝食だけがちょっと残念。
加温加水消毒なしの源泉掛け流し温泉宿以外は、再訪ってあまりないのですが、泉慶はもう一度行ってもいいな~と思いました。
今度は姉妹館の、華鳳にも行ってみたいですね。
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