草津に到着して、テンションがあがりすぎて、バスの中にメインのバッグを置き忘れてきた私。
旅も始まったばかりで早速こうなのだから、この先とても不安……?
どどどどーしよう!?
今頃気がついて、顔面蒼白になる私。
写真撮ろう~なんて思っていた、ちちやの温泉饅頭を口に押し込み、ガブガブと二口で丸呑みして、バスターミナルに猛ダッシュ(心は)
私「すす、すみませんっっ!あ、あのっ、かばんをバスに……」
係員さん「ああ、あれですか?」
指を指されたところには、まごう事なきオレンジ色のバッグがドンと置かれていました。
あーよかったーε-(´∀`*)ホッ
っていうか、普通あんな大きなショルダーバック忘れてバス降りるか!?(/ω\)ハズカシーィ自分の間抜けっぷりに笑うしかないわけですが……草津が最終駅でよかった。そうじゃなかったら、今頃もっと遠くまで運ばれていたわけです……。
ふたたび湯畑のところまで戻ってきました。
すると先ほどまでいなかった警察官が、チャラいカッコをしてるけどもはや決して若者ではない人と、押し問答をしています。
広場でスケボーは危ないと注意する警官と、うるせー誰もケガさせてないし、俺はやめないぜとキレるおっさん。
まさかワザワザ観光客がこんなところまでスケボー持ってきてやっているんだとしたら、どんなDQNなんだろうって話ですね。
まあそんなはた迷惑な人は、熱い湯畑に転げ落ちてしまえばいいのです。ヽ( ´ー)ノ フッ
さーてと。忘れ物も取ってきたし、ここから私の旅は仕切り直しです。
とりあえず、朝からザーザー降っていた雨は、草津では曇天ながらも止んでいました。
ということは、明日また雨が降らないという保証はどこにもないですし、今から入ってみたかった西の河原の露天風呂に行くしかないですね(`・ω・´)シャキーン
西の河原の露天風呂は、湯畑から西の河原通りを通って行きます。
途中にいくつものお土産屋さんがありますが、その中でもひときわ目立つのが、温泉まんじゅうを丸ごと一つ配っている「長寿店」。
お爺さんが三人くらい店の前に立っていて、出来立ての温泉まんじゅうを丸ごと一つずつ道行く観光客の人に配っています。
私も何か一つもらったので、食べているとお茶までもらいました。
味はまあ……普通?( ・ω・)
お茶を飲みながら食べていると、明日買うなら今からも予約できるよーと、ちょっと強引な感じのセールスが……。
お土産には温泉まんじゅうを検討していましたが、他のお店でチェックしたいところがあったので、買わずに出ました。明日帰るのに、今から買ってもね。
そのお店からちょこっと先に行ったところにも別の温泉まんじゅう屋さんがあって、そちらのおばあさんにもつかまって、温泉まんじゅうをまた一つもらって、ついでにお茶もいただきました。
こちらの方が少し小ぶりなお饅頭。
「あっちの店のお饅頭は、中国産だからね。うちのは違うよ」
と、おばあさん。
貴重な情報は感謝しますが、なんとなく商売敵を貶めてる感じがしなくもなく。
尤も、私との会話よりも、鵜の目鷹の目で通りすがりの観光客を追いかけてお饅頭を渡す方に一生懸命な感じでした。
ここも何も買わずに立ち去りましたが……。
この道、あんまり通りたくないわwww
これ絶対、通るたびにまんじゅうを進められるパターンでしょ。
地図を見ると、湯畑までの迂回ルートもあるにはあるのですが、こちらは坂がきついので、結局この道を通るしかなさそうです。
にしても、そーいえばちちやのお饅頭も最初に食べていたから、きょうだけで3つお饅頭食べてる……食べ過ぎ(;・∀・)
しかも、ちちやのは味わわないで丸のみ状態で味覚えてない(;´・ω・)
皮が薄めなのくらいしか……。
通りを抜けて西の河原公園の手前に、今回宿泊予定の「綿の湯」があります。
チェックインの時間にはちょっと早かったから、荷物だけ預かってもらおうと思ったら、チェックインもしてくれましたヽ(´ー`)ノ
宿の記帳時にウェルカムサービスで、お茶と温泉まんじゅうが出てきましたw
富貴堂さんのお饅頭はちょっと食べてみたい気がしましたが、さすがに1日に4つはまずいという理性が。これはは明日いただくことにします。
お部屋は4Fで、3Fまではエレベーターがあるのですが、4Fはありません。2棟がくっついた感じの宿でしたので、泊まる部屋によっては移動が少し複雑です。
お部屋はこちら。シンプルでキレイでした。
荷物を部屋に置いて窓から外を見ると、目の前はもう西の河原公園の入り口がみえます。
それではお外にレッツゴー!
と、西の河原公園に。
公園内では至る所から温泉が湧きだしています。観光客の人たちが、そのあたりの水溜りに手を突っ込んでは「温泉だ~」と喜んでいました。
公園を道なりに進むと、足湯が見えます。公園の中に足湯って、気持ちいいですよね。
そこを更に奥に進むと見えてくるのが、西の河原露天風呂。
受付で600円払い、入ってすぐ横に貴重品を入れる返却式のロッカーがあるので、そこに貴重品を入れてから、女湯へ。
脱衣所は広いです。まあまあ綺麗ですが、部屋の隅のほうには埃がたまっていたりして(;・∀・)
そしてお風呂!
広いっっ!100人入っても大丈夫!イナバの物置もびっくりですよ。
お湯は無色透明なのですが、お湯の浸かっている部分の石風呂部分は、青緑色をしています。
これはイデユゴメという藻で、強酸性の草津の湯でも生きていられる藻だそうです。
さてここで、西の河原露天風呂の泉質に触れる前に少し。
草津には6つの有名な源泉があります。
- 湯畑:温泉街の中央にある有名なアレ。湧出量は万代鉱に次いで多い4,437リットル。硫黄の匂いあり。
[泉質:酸性-硫酸塩-塩化物泉(酸性低張性高温泉)ph2.08 泉温52.7度] - 万代鉱:1970年代に噴出して歴史は新しいが、湧出量は草津の源泉の中でも1番多く毎分約6,200リットル。
[泉質:酸性-塩化物・硫酸塩泉(酸性低張性高温泉)ph1.6 泉温94.5度] - 西の河原:名前のとおり西の河原公園に湧出している色んな源泉の総称。
[泉質:酸性-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(酸性低張性高温泉) ph2.08 泉温49.3度] - 白旗:湯畑の側に白旗の湯があって、そこの手前に湧いている。硫黄の臭いが強くて、白濁している。
[泉質:酸性-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(酸性低張性高温泉) ph2.06 泉温55.5度] - 地蔵:眼病に効果があるといわれている。
[泉質:酸性-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(酸性低張性高温泉) ph2.05 泉温53.0度] - 煮川:レア源泉。この温泉に入れるのは、煮川の湯と大滝乃湯だけ。煮川の湯は熱いらしい。美人の湯だとか。
[泉質:酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(低張性酸性高温泉) ph2.1 泉温51.6度]
いつもの、ナトリウム・塩化物云々じゃないのが、なんか嬉しくなりますね!
草津のお湯は強酸泉のおかげで、湯内の雑菌はほとんど消滅するのだとか。たまに世間を騒がせるレジオネラ菌だって、ひとたまりもありません。その分肌への刺激が強いわけで、お肌の弱い人はちょっと注意しなければなりません。万代鉱や煮川は、刺激が強めでピリピリすることがあるそうです。
と、長い前置きは以上にして、西の河原の露天風呂ですが……。
西の河原にあるお風呂なんだから、当然西の河原源泉を使っているのだろうと思いきや……違います。ここは万代鉱源泉を使用していますので、間違わないように。
温泉ですが、そんなに熱くはないです。湯口の方面は熱いでしょうが、何せ広いので、そこは自分が適温だと思う場所に移動すればいいのです。
周りは山と緑。はーこんなところで露天風呂とか最高~!
って思っていたら、お湯に浸かっていた肩の辺りがちょっとヒリヒリ。ショルダーバッグを肩にかけていたからでしょうかね。さすが万代鉱の強酸性泉です。
途中半身浴も挟みながら、のんびりと温泉を堪能しました。
その後は、宿にもどって夕食までのんびり。
でもその夕食前に、ここでも一っ風呂入っておかないともったいないよね!ということで、宿の温泉に(・∀・)♪
今回なぜこの宿「綿の湯」に泊まろうと思ったかといえば、源泉の一つ「わたの湯」を引いている数少ない宿だからです。「わたの湯」は草津の6大源泉からは外れますが、草津の中でも湯の花成分が多くて、お湯が乳白色なんだそう!これは興味津々、入るしかないわけです!
「綿の湯」のお風呂は、女性は2F男性は1Fにあって、時間で入れ替え性ではありません。
女湯の前には、お風呂上りの麦茶と無料で使えるマッサージチェアが用意されていて、至れり尽くせりです。
脱衣所とお風呂は広くなく、数人入れば一杯になるくらい。
お風呂は真ん中で分けられていて、右が「わたの湯」左が「万代鉱」になっています。
チェック合う手までに何度かお風呂に入りましたが、全て仕切り状態で楽しむことができました。ラッキー♪
もともとこの宿は部屋数が少ないので、お風呂が狭くてもごった返すことは無いと思います。
身体を流して、早速「わたの湯」に。
温度は温め。お湯はほのかに白いです。そして確かに草津のお湯にしては、柔らかい気がします。硫黄のにおいもしっかりあります。
隣の万代鉱の方は、先ほど入った西の河原の露天風呂でも使われていた源泉です。
こちらのお湯は隣の「わたの湯」より高めでした。温度が少し違っていて、交互に入ることができるのがいいですよね。(´∀`)
二つを入り比べてみて、私は……万代鉱のほうが好きでした。
普通は濁りの温泉のほうが好きなんですけどね。なんだろう……?なんか万代鉱の温泉のパワフルな感じが、気に入っているのかもしれません。
そしてお待ちかねの夕食ターイム!
やはり旅の楽しみは温泉と美味しい食事です(*´ω`*)
続く。
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