越後のミケランジェロ 石川雲蝶の鮮やかな彫刻絵画(西福寺)と、紅葉シーズンには大人気の奥只見湖[新潟3]

越後のミケランジェロ 石川雲蝶の鮮やかな彫刻絵画(西福寺)と、紅葉シーズンには大人気の奥只見湖[新潟3]

旅行の準備でこのあたりの地域を調べていたら、石川雲蝶の作品が目に入ってきました。一目見て驚愕!こんなに躍動感があって繊細な木彫りの彫刻をする人がいたんだと知って、ぜひ本物を見たい!と、雲蝶の作品の中でも圧巻の「道元禅師猛虎調伏之図」のある西福寺に行きました。

宿をチェックアウト後……土砂降りの中。天気がよかったら、奥只見ダムに行って、遊覧船に乗って景色を楽しもうと思っていたのですが……。(´・ω・`)
でもとりあえず、ダムには行ってみる?ということで、宿からすぐ近くの奥只見シルバーラインへ。
シルバーラインは、奥只見湖に出るまでほぼずーーーっとトンネルです。
奥に進めばトンネルの岩肌はぼこぼこだし、道路自体もぼこぼこ。そしてずーっと暗い。
運転してた人は、眠くなるーと言ってました。
最近の綺麗な普通のトンネルとはかなり趣が違うので、こういうのが好きな人は好きかもしれません。

奥只見湖に到着。といっても、お土産屋と食事できるお店がポツリとあるだけ、しかもこのひどい天気なので、だだっ広い駐車場に車は数台しか止まっていません。(;・∀・)

しかも車を降りてもすぐダムを見られるわけではなく、階段を上っていかねばなりません。それが面倒くさい人用に、上まで運んでくれる有料のレールもありました。

とりあえずダム!

総貯水量は第二位という大きさ

生憎の天気過ぎて、景色が…(ノД`)シクシク
ここから出る遊覧船は、紅葉のシーズンになると人気なんだそうです。紅葉シーズンじゃなくても、奥只見湖のもっと深いところまで行けて、いい景色が見られそうですよね。残念。
ここに着いてから少し小降りになっていた雨がまた強くなってきたので、車に戻りました。

その後、これはどうしても見てみたかった、西福寺へ。
西福寺は1534年(天文3年)に波多野義重を開基、芳室祖春を開山として天台宗の寺院として創建されましたが、後に曹洞宗へ改宗され現在に至ります。

西福寺で有名なのは、石川雲蝶という幕末の彫物師が西福寺の開山堂の天井に掘った、「道元禅師猛虎調伏之図」。写真でも、色鮮やかでとても迫力がありましたので、本物を見たらどんな感じなんだろう……と、見る前から非常に楽しみにしていました。
石川雲蝶は越後のミケランジェロとも言われているそうですが、色んなサイトを見ていると「越後」の部分が「日本」だったり「新潟」だったりしますので、自分が一番気に入ったものを当てはめればいいと思いますw
西福寺のほか、永林寺などにも作品があります。永林寺の方は勝縁の寺で、賭け事にご利益があるとか。
宝くじを持って行ってお参りすればいい……かも!?

 

西福寺に着いたときは、めっっちゃめちゃ土砂降り。(´ω`)
拝観料500円を払って何か入ると、本堂ではお寺や雲蝶の作品の説明ビデオが見られます。
中は撮影禁止なので写真はありませんが、雲蝶は彫刻だけじゃなくて、絵もかなりうまかったようで、三顧の礼の水墨画などもありました。ぴかぴかの廊下の床板には、雲蝶が施したしょうぶの花やひょうたんなどの埋め木がところどころに隠されていて、歩きながらそれを見つけるのも、ちょっと面白かったです。お寺にそんなことしちゃうの!?と思いましたが、そういった遊び心があるって、大好きです(´∀`)

本堂でお参りをしてから、渡り廊下を歩いて開山堂へ。
部屋の中は薄暗いのてすが、階段を上って一段高いところから、すぐ上にある雲蝶の「道元禅師猛虎調伏之図」を見ることができます。大迫力です!

撮影禁止なので、西福寺さんのページより。

西福寺のリンクを張っておきますのでこちらをご覧ください。西福寺のHP

「道元禅師猛虎調伏之図」は、修行中の道元禅師が虎に襲われそうになってるところを、龍神が守ってくれた場面を表したものです。
「道元禅師猛虎調伏之図」の躍動感や色鮮やかさ、また、その周囲にある立体的に掘られた彫刻も見事で、奥の方までどうやって掘るんだろう?みたいな細かさで驚きます。これを6年で作れるものなんですかねー。
と~っても見る価値がありました。(・∀・) 本当に見事な彫刻でした。日本にこんなすごい人がいたなんて。
これは彫刻にあまり興味がない人であっても、「おおっ」てなるくらい、見る人を圧倒する作品です。

帰るときに、お寺の係のお姉さんが
「このあたり、避難勧告が出てるんですよね」
と、にっこり言ってました。(;・∀・)
まあ、そんなときに見に来る客も客ですが……(∀`*ゞ)

それじゃ、お昼食べて次の宿に行こうか~と、車を出して数十メートル先がこんな有様になっていました。

排水溝から水がぶぁっしゃー!の道路まで洪水状態。やべーこれw
川もめっちゃ増水していて、橋の数メートル下まで水が迫っていたり。
しかもお昼ご飯を食べに移動する途中、川の横の道を走っていたら、車が渋滞で全く動かなくなり&反対車線から車が全く来なくなり、嫌な予感……。まさか道が冠水?
その場でUターンして、高速に乗って次の宿まで行くことに。
越後湯沢の方は魚沼と違って、薄く日差しが見える天気。ちょっとしか違わないのに、この天気の差は……。温暖化なんですかね、やっぱり。
お昼を食べそこなっていたので、越後湯沢駅で酒粕ラーメンを食べました。
駅ビルにはお土産屋さんもたくさんあったので、浪花屋の柿の種の大辛口と枝豆あられを購入。この二つ、会社の子たちに大人気でした。枝豆あられの周りの粉が、ハッピーターンの魔法の粉のように癖になる味でしたw

越後湯沢駅付近から貝掛温泉まではほど近く、あんなにひどかった雨も止んできたので、あとはもう安全運転するだけです。
今回お世話になった貝掛温泉は、自分が思っていたのより遥かに素敵な宿でした。
そちらの様子は、次回に。

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