翌朝。相変わらずの雨模様…。(´ω`)
昨夜は気持ちよくて、ぐっっすり寝てました。
起きてまずは、昨日貸切風呂を予約していたので、フロントで鍵をもらい六尺桶風呂へ。
このお風呂だけは少し離れたところにあります。
小さな小川をまたいで、小ぢんまりした温泉小屋に。
目の前に広がる雨に滴る緑。遠くに鳥の鳴き声を聞きながら入る朝風呂は、本当に気持ちいいです。(´∀`)
雨が降ってなかったら完璧なのに。(ノД`)
ここのお湯も入ったらすぐに身体が熱くなって心臓がバクバク。共用の露天風呂より温度が高めのせいもありますが、すぐにほてってしまいました。
どうも私には、ここのお湯はのんびり入るには難しいみたいです。もっとのんびり浸かってたいよー。
小屋に張ってあった成分表を見たのですが、加水を少ししているみたいですね。もちろん、かけ流しで消毒などはしてません。
そしてお待ちかねの朝ごはん。
朝はフロントの近くにあるお食事どころで。私の部屋は四組の宿泊客がいましたが、そのうち半分は韓国の人のようでした。ホント人気なんですね、黒川温泉。
そして肝心の朝ごはんですが、朝から十分なボリュームです。味もちょうどいい感じ。
しかし旅館の朝ごはんは、食べすぎちゃっていけませんね。
食事後部屋でのんびりしていたら、フロントから電話がかかってきて、何時の路線バスに乗りますかということだったので、11時前のですと答えたら、それでは10時40分までにチェックアウトしてください。それまでは部屋にいていいとのこと。
え!?と、私はびっくり。( ゚д゚)
チェックアウトの時間は10時なのに、それを過ぎても部屋にいていいなんて……!
なんて素敵な配慮。(*´ω`*)
チェックアウト時に秘湯を守る会のスタンプ帳をもらいました。
しかも、精算時の値段を見てびっくり。貸切風呂とか別料金だと思ったら、そうではないのですね。これだけのおもてなしを受けてこのお値段とは……本当に値段以上の居心地のよさを提供してもらいました。
チェックイン前からチェックアウトまで、山河さんはそういった細かい気配りが本当に素晴らしい宿でした。
また絶対来たいです!(`・ω・´)
良かったところ
- 宿の雰囲気が最高。のんびりと静かな時間を楽しみたい人には、うってつけの宿になることでしょう。
- 温泉の雰囲気も言うべくもがな。露天も内湯も、それぞれまったく違う趣向と泉質なので、二重に楽しめます。
- 従業員の方の接客も、高級すぎず程よく気さくで、とても居心地がよかったです。
- 様々に素敵なのに、価格はつつましい。人気温泉地の人気宿とは、このようなものかと感動しました。
気になったところ
- 圧倒的に良かったところの方が多すぎて、特にありません。
宿のマイクロバスでバス停まで送ってもらい、湯布院行きのバスに乗りこみます。
半分以上が外国の方でした。なんか日本なのに日本じゃないような空気が不思議。
バスに乗ること、一時間半ほどで湯布院に到着。
一年ちょっとぶりです。
駅前のロッカーに荷物を預けて身軽になって、まずはタクシーで束の間(旧庄屋の館)に向かいます。
去年湯布院を訪れた際に、どーしてもここの温泉に入りたかったのですが、前回は震災後日が浅かったので、日帰りを受け付けてなかったのです。
今回は行けるかしらと思って調べたら、だましだまし使っていたポンプがついに故障したとかで、今回もだめかぁ……と諦めていたのですが、旅行直前にもう一度調べてみたら、温泉が復活したとのことで、狂喜乱舞!
やったー!念願の青湯についに入ることができる!
期待に胸を膨らませて、束の間に到着。
もうもうと吹き上がる温泉の煙。ここの源泉は熱湯に近い温度のようです。
束の間は見える家々は、束の間の宿の部屋のようです。コテージ形式みたいですね。各家に温泉がひかれていて、好きなだけこの青湯が楽しめるみたいです。泊まってみたい!
中はがらんと広くてシンプルな白い空間でした。
料金を払って中に入ると、広い脱衣所と広い広い温泉。何十人か入れる広さ。
脱衣所も洗い場も温泉も新しくて、綺麗です。
お湯は白く濁り、ほんのり青みを帯びていて、とっても綺麗。温泉でこんな綺麗な色のお湯があるなんて。
私たちが入った時はずっと他にもお客さんがいたので、写真が撮れなかったので、こちらはお借りしてきたものですが、私たちが入った時はこんなにミルキーブルーではなく、もっと淡いブルーでした。日によって変わったりするみたいです。
そしてお湯。ナトリウム-塩化物泉で、pH8.6のアルカリ性。泉温は97.4℃と高温。
手を入れると、ぬりるとまとわりつく、他にはないこの感覚。メタケイ酸が500mg以上と美容液のようなこのお湯は、保湿成分がたっっぷり含まれていて、女性ならばたまらない泉質なのです。
お湯の温度は、注ぎ口付近は熱湯に近いような源泉が注がれているので熱いですが、お風呂自体が広いので場所によって温度差があり、好みの温度のところを選ぶことができます。
母もこのとろっとろのお湯が気に入ったようで、一生懸命「メタケイ酸」と繰り返しつぶやいてました。お土産話にするつもりなのでしょう。
私たちが入っていた時は他に二人くらいしかいなかったのですが、お風呂を上がるころには訪れる人がだいぶ増えていました。やはりここは人気あるでしょうね。入れ違いに入ってきたおばさま方は、リピーターの方のようでした。
その後は金鱗湖の周辺を散策しようと……したのですが、とにかく雨がひどい。連日のザーザー降りで、半ば心が折れたので、前回も訪れたベンガル専門猫カフェに。
しばらく猫に遊んでもらいました。遊びたい盛りの仔猫もいて、とってもかわいい~。
雨だったからか、訪れる人も多かったです。
湯布院は黒川とは比べ物にならないくらい、中国人観光客が多いです。
猫カフェも1/3くらい中国人観光客のようでした。
そして、その施設にある有料トイレが、今回行った中でも一番汚いトイレだと、母が言ってました。汚物入れに、紙が一杯入っていたそうで。向こうだと、トイレに紙を流さない習慣がありますからね……。その注意書きが向こうの言葉で書かれていたようなのですが、あまり見てないのでしょうかね。
正直、湯布院はあまりに中国人観光客が多すぎて、温泉と由布岳以外は観光地としての魅力をあまり感じません。黒川みたいに風情があるわけでもないし、金鱗湖に続くメインストリートにはお洒落なお店が並ぶだけだし。お洒落なお店なら、別に東京に戻ればいくらでもありますし。
しかもどこもかしこも、看板やメニューには、日本語中国語韓国語と併記されていて、風情も情緒もへったくれもありません。十数年前に金鱗湖に来たときは「なんかここ、雰囲気いいなぁ。次はゆっくり来てみたいものだな」なんて思っていたのに、去年ようやく再訪した時には、当時の雰囲気がまったくなくなってしまっていて、ちょっとがっかりしたのを覚えています。もっと日本の観光客が一杯来ていれば、こんな風にならなかったのかもしれません。
少し気力が回復したので、金鱗湖に行く途中に……ノルウェージャンフォレストキャットの猫カフェ発見!
ああ……ここに行きたかったのに…orz ここにあったのね。もっとちゃんと調べておけばよかった。強い雨に気力がぼろぼろで、ちょっと後悔。
到着した金鱗湖には、ガチョウさんが二羽おりました。
横を通りかかった中国人観光客たちが、ガチョウを自分たちのほうに来させようと、さしていた傘でガチョウを囲って引き寄せようとしてました。中国人は笑ってましたが、ガチョウは嫌がってバタバタしてました。
……ホント、マナーが悪い……。
早足で金鱗湖を跡に。本日泊まる宿のマイクロバスが迎えに来てくれているので、由布院駅まで戻ります。
途中に美味しいチーズケーキのお店があります。前回ここのケーキをお土産に会社の子に買って行ったら、大好評でした。
お昼らしいお昼を食べていないので、お昼代わりに購入。
そして湯布院駅前に到着。
今日泊まるのは「草屋根の宿 龍のひげ」です。束の間に連れて行ってくれたタクシーの運転手さんに、今日泊まる宿を聞かれたので答えたら「いい宿にお泊りですね」と言われた宿です。
少し話は逸れますが、最初に予約した時点では、この宿はいっぱいで取れなかったのです。満室というか、別邸は空いていたのですが、離れの中でも私が泊まってみたかった「こごみ」が埋まっていたのです。
仕方ないから、出てくるお肉がおいしいと評判の、ある宿のしゃぶしゃぶコースを予約しました。
ある宿……。どことは書きませんが、精肉店のオーナーがやっている宿のようです。
私は肉がだめなので、魚に変えてほしいと書き添えたのですが、電話がかかってきて、鍋は一つで出すので、一人だけ別はできないとのこと。
仕方ないので、鯛しゃぶにしてもらうことにしたのですが、母が肉を楽しみにしていたみたいなので、その後もちょっと悩んでました。
その後また10日くらい前に宿泊確認の電話がかかってきた時に、やっぱり牛のしゃぶしゃぶにしてほしいことと、肉は一人前でいいということをお願いしました。
肉に戻すことはすんなりOKだったのですが、一人前だけ出すという希望をなかなか受け付けてもらえません。別にその分料金負けろとか言ってないのに。料金はいただきますが、それでもよろしいですか?と言われれば、本当は何かちょっと変えてくれたら嬉しいけど、まあ仕方ないなと思いながら「はい」と言うのに。
私「でも、宿のご飯って多いですし、そのあたりにはお腹がいっぱいになってしまうから、母の分だけで、私は肉はいいので……」
宿「ですがお肉はおひとり様約150gほどで、これだと足りないこともあるかもしれないので、二人分お持ちして余った分は翌日にまた別の形でお出ししますので……云々」
は!?私の言ったこと聞こえてた?お腹いっぱいのところに、150gの肉で食べたりないとか絶対ないから……。ある程度の年齢の母親がそんなに大食漢なものですかね?しかも私が食べないのに、300gも肉を出されたら、母はこんなに残すのも悪いと思って、無理に食べようとしてしまいそう。
私「でも、残すのも心苦しいので……」
宿「残される分には問題ないですので」
と、宿側は一向に折れない。折れないというか、こちらの要望に沿ってくれる気配がみじんもありません。
なにがなんでも二人分出して、二人分出したから文句は言わせない、みたいな気配がプンプン漂ってきました。
不承不承それで引き下がって電話を切ったのですが、電話を切った後に、あまりに強引に押し付けられた感じがして、ものすごい腹が立ってきました。
あー、この宿やめたい。こんな気分でこの宿に泊まったって、楽しめるはずないじゃん。
キャンセルしたいな、どこか他にいい宿ないかなぁ……。と、しばらくいろいろ探していたのですが、そういえば一番最初にいいなと思って泊まりたかった「龍のひげ」はどうだろう?と、思いつきました。何の気なしに調べてみたら、なんと埋まっていたはずのその部屋が、キャンセルが出たようで空いてました!!!
なんというラッキー!!!!
喜び勇んで速攻予約と、電光キャンセル。
やったー!泊まってみたいなぁと思っていた宿に泊まれる~!+(0゚・∀・) + ワクテカ +
あのひどい電話がなかったら、そのまま私は龍のひげにキャンセルが出たことを知らずに、あの宿に泊まっていたわけですし、そう考えるととっても腹立たしかった電話にも、ものすごい感謝です!
ホントありがとうございます!きっともう、泊まることはないでしょうが。
しかしなんでこんな対応の宿が、じゃ○んでは高評価なんでしょうね……。
後日飲食で働いている知り合いにその話をしたら、
「一泊5万以上する宿なんでしょ?そのくらい対応してくれないの?っていうか、鍋って一人一人に出さないの?」
って言われました。
なるほど、それもそうだな、と思った次第です。
長々と話は逸れてしまいましたが、そんな経緯があったわけです。
この泊まりたかった龍のひげは、山河に続きこちらも中心部からは結構外れていて、車で10分くらいかかります。
少し山のほうに入ったところに、宿はありました。広い敷地に転々と建物があるようで、母屋もいい感じに木々の間に建っていました。
駐車場のところで一人が既にお迎えに外で待機しています。と、思ったらもう一人建物から出てきました。
二人がかりでお出迎え!?なんかスペシャルゲストになった気分です。
やはりこの宿は、一味違う…のか……!?
次回はその、気になる宿をご紹介します。
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