九州で砂風呂といえば、真っ先に指宿を思い出す私ですが、別府にもあるとかで行ってまいりました。私は普通の温泉の方が断然好きなのですが、友達が砂湯と泥湯に入りたいとのことだったので、たまにはそういう経験もいいかなと。
別府海浜砂湯
というわけでやって参りました、別府海浜砂湯。
本当は二日目の宿のすぐ近くにある「ひょうたん温泉」で済ませられたらそれでよかったのですが、あいにく今は改装工事中とかで、貸切風呂くらいしかやってないのだとか。
別府海浜砂湯は屋外ですので、海風に吹かれながら気持ちよく砂湯に入ることができます。
朝10時すぎに到着したのですが、すでに順番待ちで入るまで1時間半くらい待ちました。(その間にタクシーの運転手さんは、香りの博物館に連れて行ってくれました)
順番を呼ばれると、浴衣を渡されるので浴衣に着替えて外に出て、お姉さま方が掘ってくれたくぼみに寝転がると、砂をばっさばっさとかけてくれます。
1チーム1台のカメラ携帯が許されて、お姉さまがたが、このように身動きできない私たちを激写してくれます。
砂自体は温かくて、いいのですが……。
何しろ砂が重いです。
最初は、なるほどね~これはこれで気持ちいいかなー、なんて余裕をかましていたのですが、どうやら私の胸から首への砂のかけ方が甘かったらしく、それに気づいたお姉さんがかけ足した時から、胸と首に重さがずしっと来て苦しくなりました。
こ……これは……息苦しいっ。
ごらんのように湿り気のある砂ですので、更に重いのです。
めちゃくちゃ上に砂を乗っけられているわけではないのに、それでもかなりずっしり来ます。
結構息苦しいなぁ……。このくらいでこれなんだから、土砂に巻き込まれたりしたら、それはなかなか助からないよなぁ……と、そんなことをしみじみ考えたりするくらい。
胸から首のあたりは軽くかけてもらうくらいがいいかもしれないです。
15分くらいすると、体を起こしてください~と声がかかりますので、起き上がって部屋の中にあるシャワーで砂を落として、お風呂に入ります。浴衣は程よく湿っているので、起き上がるとちょっと寒く感じます。
お風呂場ももちろん温泉なのですが、床には砂が辺り一面散らばっているので、あまり風情的なものはありません。脱衣所もすごい狭くて、込み合ってて着替えるのに苦労するくらいです。
半分くらい、外国の方でしたね。
私はやっぱり、手ぬぐいを頭にのせて「は~こりゃこりゃ」と、温泉にのんびりつかる方が好きかな。
MAP
公式サイト:http://www.city.beppu.oita.jp/sisetu/shieionsen/detail9.html
別府温泉保養ランド
その後、地獄めぐりなどをした後に別府温泉保養ランドに。
館内はこんな感じで、昭和っぽい造りの建物です。
内湯から出た先の露天までは、バスタオルがなくてもいけるとのこと。
確かに右下の露天は、バスタオルないと無理ですね。
ロッカー(お金が戻ってこない)があるので、そこにお財布や不要な荷物を置き、お風呂に向かいます。
が、この先、受付で渡されたお風呂の半券が必要になります。もういらないかと思って、ロッカーの中にしまってしまった私は、再度ロッカーを開ける羽目になりましので、皆様どうかご注意を。
お風呂場までは、渡り廊下を歩いていくのですが、外に出た瞬間から硫黄の匂いがむんむんとしてきます。
お風呂のある小屋につくと、畳敷きの休憩室があるのでそこで半券を見せて中に入ると、脱衣所があります。
更衣室は広いです。
目の前には「コロイド湯」なる内湯があります。
コロイド湯ってなんぞ?と思いましたが、濃い硫黄泉のことみたいです。
お湯は白く濁っていて、足元は気を付けないと滑ります。
温度は結構熱かったです。私はまあ平気でしたが、熱いのが苦手な友達は、入るのに難儀しておりました。
その先に地下鉱泥浴場というのもあって、中にいくつもの手すりがついています。
はいろうとしたらざっくりと足先に髪の毛が絡まった感触があったので、私はそのまま上がって露天に行きました。
露天ですが、入るところがゴツゴツしてて痛いです。しかもお湯が白く濁っているので、注意しないと転んで怪我をしそうです。用心深く進むと、小屋がなくなり露天になります。そこからは混浴ですので、立ち上がってると上半身が周囲に見えます。ので、しゃがみながら歩いていきます。
でもここのお湯は白く濁っているので、立ち上がりさえしなければ見えないと思います。
女湯の場所を歩いてみましたが、泥湯といっても足元に泥の感じはありません。普通の固い地面がある感じです。
でも、立ち入り禁止のロープが張られている方に少し足を伸ばしてみると、ふんわりとした柔らかい泥の感触があります。泥の感触が気持ちいいです。
そうそう!泥湯ってこんな感じだよね、と、泥の中に突っ込んだ足を水面まで持ち上げてみたら、白い細やかな泥と一緒に髪の毛が……。
ま……まぁ、泥をさらって綺麗にするなんてものすごい労力がいりそうだし、こういう温泉じゃ、掃除できないだろうからなー……。仕方ないけど、神経質な人はダメだと思います。
後から来た友達たちに、綺麗な泥を足の甲で掬って、腕とかに塗り付けて「すべすべ!!」とか言って、遊んでました。一人だと「ぎゃー!」と思ってしまうことも、友達と遊び始めたらどうでもよくなるのです。
ちなみに露天は温めでした。
でもここの温泉は、入っているとすごい体がポカポカしてきたので、そんなに長湯はできなかったです。泥湯の保温パワーおそるべし。湯あたりしやすいとのことですので、慣れてない人は長風呂はしない方がいいみたいです。
神経質な人にはお勧めしづらいですが、このポカポカパワーはなかなかすごいと思いますので、珍しい温泉に入ってみたいと思う方は、行かれてみてはいかがでしょう。
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