成田山新勝寺の迫力の御祈祷でパワーをもらい、参道の鰻屋で英気を養う

成田山新勝寺の迫力の御祈祷でパワーをもらい、参道の鰻屋で英気を養う

今回は言わずと知れた、成田山新勝寺に行って参りました。
初詣の参拝客数は明治神宮に次ぐ第2位という、人気のある神社です。東京からは交通の便がいいとも言い切れない(というか、少し遠い)場所なのに、それで2番目というのはかなりすごいことだと思います。
創建は940年。平将門を倒すために建てられた神社という話も、有名です。
今回訪れて感じたのは、新勝寺は庶民にやさしいお寺だなーということでした。

総門

成田山新勝寺!
小さいころ訪れて以来だと思います。何十年ぶりだろう~。

仁王門

大きな提灯の下をくぐって階段を上ります。結構急なので、足腰の弱い人はちょっと注意です。ちなみに、左の大きな建物光輪閣の近くにエレベーターがあるので、そちらを使うのもいいかもしれません。

池には亀の形をした岩が

階段手前には池があって、亀の形をした岩の上に、亀がたくさん甲羅干しをしていました。

階段を上った先にあるのは……。

大本堂
大本堂

広い敷地に大きい建物。右側には、三重塔や聖徳太子堂もあります。

壮麗な三重塔
聖徳太子堂

そろそろ護摩祈祷が始まりそうだったので、大本堂の中に入って、ビニール袋に靴を入れて中に入ります。
護摩祈祷は祈祷をお願いしていなくても近くで拝見させてもらえる寺院は多く、成田山もそうです。

脇陣に上がって待っていると、お坊さんがまず私たちに向かってお話をしてくださり、お不動様の真言をみんなで練習がてら唱えます。その後お坊さんがたくさんやってきて、その中で一番偉い人が須弥壇の前に、他の数人は左右に控え、そのほかの人たちは後ろ側にずらりと横一列に座った状態で祈祷が始まります。

部屋の左端にある大きな大きな太鼓が打ち鳴らされると、その振動でビリビリとこの空間にあるものが震えています。すごい迫力です。
参加しているお坊さんの数も多いので、読み上げられるお経も盛大で、いろんな意味でパワフルです。

しばらく祈祷が進み、火がぼうぼう燃え盛ってくる頃に、多くの人が一斉にぞろぞろと物を持って前のほうに歩いていきます。
お坊さんや係の人が、人々が差し出すものを受け取り、護摩の火にかざして返却していました。
これがお火加持というもので、便乗して参賀して私たちの持ち物でも、火にかざしてもらえます。
これは桜井識子さんが、お財布についたお金の垢を綺麗に焼いてもらえるから、バックなどより絶対お財布がいい、と言っていたので、私たちはお財布を炙ってもらいました。
これで金運も上向きに!?
護摩祈祷に参加できた方は、ぜひこのお火加持を受けられてください。

最後はお不動様が置かれている前に手すりのように置かれている何かを触って御縁をいただきます。

最近ぼちぼち神社の祈祷を拝見させてもらってますが、これだけ大掛かりにやるところって少ないと思います。みんなで一緒に真言を唱えたり、お火加持をさせてもらえたりするのは、参加型護摩祈祷という感じで、いいですよね。

住職さんが、この建物よりさらに行ったところに、大きなお不動様がありますということでしたので、行ってみることに。

本堂から少し離れた左側に、釈迦堂がありました。

釈迦堂

釈迦堂と本堂の間の階段を上っていくと、次々に建物が見えてきます。

光明堂は愛染明王などが祀られており、中に入ってお参りすることができます。

さらに先に進むと……。

醫王殿(手前)と平和大塔(奥)

醫王殿には薬師如来と十二神将が祀られており、後ろの平和大塔に大きなお不動様が祀られています。

平和大塔の中には自由に入ることができて、一階にはいろんなものが展示されていました。普通こういうところって、拝観料を採ったりしそうなものですが、無料なんだそうです。
歌舞伎の初代市川團十郎に男子が生まれなかったところ、新勝寺で祈願したところ無事に生まれ、それに感謝し以後成田屋という屋号を使い始めたというエピソードがありました。だから掛け声が「よっ!成田屋!」なわけですね。なるほどー。

その他にも、砂曼荼羅が展示されていたりして……。
これがもう本当に芸術的な作品なのです。砂でよくこんな細かいものを描けるな!というくらい。
隣で他の人たちにこの曼荼羅の説明しているガイドさんの言葉を小耳にはさんだのですが、
これはダライ・ラマ猊下が来日したときに作成したか何か(忘れました……)?のようで、本来ならばこの芸術的に美しい砂曼荼羅は壊さなければならないみたいなのですが、「なんとかしてこの曼荼羅を残せないか」と新勝寺の人が掛け合った結果、「では、私が次に来る時までは残しておいていいですよ」と言われて、それで展示しているのだとか。
なので、なかなか次にお呼びできないんですよ~と、ホントかウソか言ってました。

二階は、大きなお不動様があって、近くで参拝することができます。綺麗な彩色が施されているお不動様です。
またこの地下には、タイムカプセルがあって、各国の元首からいただいた平和の言葉をこの建物の建立時に保存してあるそうで、その開封時期が2434年!なんだそうです。すごいよ!誰も生きてないよ!!!
そのタイムカプセルを開けるのに立ち会ってみたいものですね。何回か生まれ変わった先に、できてたりしないかなw

満足して参拝を終えた後は、成田山といえば鰻が有名なので、鰻を食べに行きました。
別にこれは成田が鰻の名産だったからではなく、いろんな地方から成田まできてくれたのだから、ぜひとも精をつけてほしいということで、鰻のお店が多いんだそうです。

賑やかな参道

訪れたのは老舗の「川豊」。
土日の昼などは行列ができる人気店です。

川豊

お店の入り口では、定員さんたちが鮮やかな手つきで鰻をさばいてました。

1階と2階がありますが、1階はテーブル席と座敷があり、2階はざしきのみです。
2階への階段は少し急ですので、上る時は少し気をつけた方がいいかもしれません。

2階はお座敷のみ
外にあったメニュー

大体の人が頼むのが、うな重(うなぎ2/3匹分)か、上うな重(うなぎ一匹分)。私は前回上を食べて途中でお腹いっぱいになってしまったので、うな重に。
待つことしばらく、ほかほかのうなぎが到着しました!

うな重+肝吸い

お味の方は、鰻はふわふわ、タレはそれほど甘くなく、鰻の風味を損なわない感じ。もちろん、国産の鰻を使っています。おいしい~!
ちなみに、上うな重だとこんな感じです。

上うな重

お中にぎっしりとうなぎが詰まってます。
鰻なので庶民には優しくないお値段値段ですが……成田山に寄って、懐に余裕のある方はぜひ食べていかれてはいかががでしょぅか。

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