海老川の源流を抱く、地元の人にも愛されている由緒ある寺院【御滝不動尊】

海老川の源流を抱く、地元の人にも愛されている由緒ある寺院【御滝不動尊】

船橋市民でも、近所じゃなければさほど知られていないけれど、初詣の日にはかなり混雑する、この辺りでは比較的大きな寺院、それが「御滝不動尊」です。今回ご紹介するこのお寺、知名度はそんなに高くないんじゃないかと思いますが、船橋の中では大きなお寺です。

御滝不動尊の創建は1423年と言われています。昔むかし、境内が夜でも昼のような明るさで、通りがかった能勝阿闍梨がいぶかしく思って護摩祈祷を行ったところ、夢に円仁が現れて、円仁の彫ったお不動様がそこから発見されたのだそうです。その場所からは水が湧きだし、滝ができ、御滝信仰が起こったそうです。

御滝不動尊 正門

本堂の横にも入口がありますが、こちらが正面です。

門をくぐると、このような小道があります。
写真では明るく写ってますが、実際は木々が鬱蒼としていて少し暗いです。

お大師様

参道には四国八十八カ所参りのお大師様が並んでいます。
昔からあるのか、壊れていたり欠けていたりする者も多いです。

弁天池

参道の右手に池があって、カモや金魚が泳いでいて、池の真ん中には弁天堂が建っています。ちなみに、初詣の時はこの横あたりまで参拝客の長蛇の列ができています。

参道の右に池があって、左には金網でガードされた敷地があります。
そこには鹿がいるのですが……、初詣時にはここ数年お目にかかっておりません。でも、いることはいるはずです。
今回行った時も鹿さんには会えませんでした。
なかなか会えないなぁ……と、(´・ω・`)こんな顔をしていた私を、猫がじーっと見ていました。

階段を上って仁王門をくぐると広場に出ます

この階段の手前、右側に、滝があります。

昔はここで滝行も行われていたんだとか。

お水取りもできるようです。
お正月にはここの水で作られたお酒も売っていました。

ひとつ前の写真に「海老川」の源流と書いてあります。
海老川は船橋とは切っても切れない川で、市内を流れる二級河川です。日本武尊が東征の際に、渡ることが難しかった海老川に船を並べて渡ったことより「船橋」の名前がついたという説があります。

そんな海老川の源流が、周りに山などない平地のこの寺院からスタートというのは、なんとも不思議な気がします。
昔は「こんなちょろちょろしか出てない水が、海老川の源流?」と全然信じてませんでした(;・∀・)

ちょっと前に完成した三重塔

仁王門をくぐると、本堂にでます。

本堂
由緒書き

本堂に向かって左手に観音堂、右に大師堂があります。

観音堂

観音堂では新年になると獅子舞の人が待機していて、希望する人の頭をガブガブしてくれます。
赤ちゃんが「ぎゃーーっ」と泣き出すのは、お約束です。

大師堂

大師堂は旧本堂で、昔はこちらが本堂でした。
今では弘法大使が祀られています。

手水
本堂

こちらには不動明王が祀られているそうです。
ただ御堂の中は、ガラス越しなので外の光の反射でよく見えません。ほかの建物も似たり寄ったりで、お寺に来ているのだけれども、建物の中の仏像は一つとして見ることができないのが残念です。ご祈祷を受ければ見られるとは思いますが。

本堂からの眺め 新年は参道の横に屋台が立ち並びます
御瀧型灯篭 珍しい形なんだそうです
本堂から近いところにある門

余談ですが、なぜか私たちは小さい頃からこの御滝不動尊のことを「御滝神社」と呼んでいました。
ずーーっとここを神社だと思っていたのです。
今になれば、不動明王と大きく書かれていたりするのですから、神社のはずないのですが……。

なんでお寺って気づかなかったのかなぁ?と思っていたら、「お寺といえばお堂に仏様がある」というイメージがありますが、この寺院ではほとんど見ることができないので、仏様が見えない→神社と、思い込んでいたのかもしれません。

三が日の様子

御滝不動尊の横には、御滝公園があります。
ここの公園の桜は綺麗で、お花見の時に地元の人たちがお弁当などを持ち寄って、よく花見をしています。
桜の咲いているシーズンに行くと、寺院と桜の両方が楽しめます(*´∀`)

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