石切り場が残る奇景の鋸山と、関東最古の勅願所の日本寺

石切り場が残る奇景の鋸山と、関東最古の勅願所の日本寺

元千葉県民でありながら、千葉県民であった頃は房総の方はほとんど行かず、都民になってからの方が房総に行っていたりする……。あるあるだと思います。
今回は、小学生の時行って以来の鋸山に行ってきました。鋸山は高さ329m、日本低山百選にも選ばれています。

今回のルート

鋸山にはいくつもの登山ルートがありますが、今回は「車力道」→「地球が丸く見える展望台」→戻ってきて道なりに石切り場などの名所を見ながら「日本寺」→「観月台」から戻ってくるルートになります。
トータルで4時間くらいかかりました。内、日本寺には一時間半弱くらい滞在してました。

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駐車場情報

「鋸山 登山 駐車場」とかで調べると、海近くの駐車場を薦められるわけですが……どれも遠いじゃないですか!
なので色々調べたら登山口にもっと近い駐車場があったので、そちらを利用させてもらいました。たぶん登山口から一番近い駐車場です。
青い丸の「のこぎり山パーキング」の他にも、その近くにもう一つ「NOKOGIRI MOUNTAIN COIN PARKING」という駐車場があります(こっちの方が置ける台数は多い)。料金はどっちも一日500円だったと思います。両方無人で、お金を入れる場所があります。
両方合わせても20台くらい?なので、土日は空いてたらラッキー?かも。

こちらは五台くらいだったかなー

登山詳細

さ~それでは登っていきますよ!

道案内には英語も

迷いそうなところには、看板があるので大丈夫です。

行きは左の道を、帰りは右の階段から帰ってきました

途中にヒカリモの発生地がありました。

車道力の登山道に入ると、木が一杯倒れていました。

ぼっきぼき

まだ去年の台風の爪痕が残っています。

道々にこんな看板が立っています
登山開始~
車力道について

ここは切り出した石を運ぶ道で、運んでいたのは主に女性の仕事だったそうです。一日三往復って……昔の人はすごく体力あったんですね。

まずは、地球が丸く見える展望台へ向かいます。
途中には石を切り出した跡があり、ジャングルの中の遺跡のように見えます。

階段は結構急でした

階段や坂をひーこら登りつつ、地球が丸く見える展望台に到着~!

いい眺め!

眼下に房総の海が良く見えます。写真は館山の方向です。
気持ちいい~。
この写真の左側も海が続いています。
ベンチに腰を下ろしてお弁当を食べている人たちが、何組かいました。
私たちもここでお弁当を食べて元気補充。

鋸山の山頂は、この展望台よりも少し先のところなのですが、この時はそこまで行かず、引き返して日本寺方面に向かいます。

そういえば、白い花の咲いている木の横を通りかかった時、咲いていた大きめの白い花が、風もないのに四つ五つ、ばさばさばさっと落ちてびっくりしました。
あれは何だったんだろう?小学生以来の訪問に、山が歓迎してくれたのかなー?

日本寺に向かう方面には昔の石切り場があって、その珍しい景色に目を奪われます。

フォトジェニックな「切り通し跡」
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石切り場跡は、ラピュタの天空の城っぽい雰囲気を出しています。

石切り場の壁に波上の模様が入っているように見えますが、これは削った跡だそうで、近代になって石を削る機械が導入されてから、模様が変わっています。

左に「安全第一」の文字

写真の左の真ん中より少し下辺りに「安全第一」という文字が彫られているの、お分かりでしょうか?当時ここの石切り場を使っていた石屋が刻んだものです。
他の場所には他の石屋のマークが入っている場所があるそうです。

石切り場を抜けてしばらく歩いて行くと、日本寺に到着。
拝観料を払い、山頂エリアの北口管理所から入りました。

日本寺って、なんかすごい大雑把な名前のお寺だなぁ……とか失礼なことを思っていたりしましたが、日本寺は奈良時代の聖武天皇の命により、高僧行基によって神亀2年(725年)に開かれた関東最古の勅願所だそうです。

ひ……広い……
百尺観音

昭和41年に完成したんだそうです。結構新しめなんですね。
ここから地獄のぞきのある山頂展望台に向かいます。

ロープウェイで来る人も多いのですが、ロープウェイの人でも、山頂展望台まではそこそこ階段を登らないといけません。
既に色々登ってきている私たちも足に来てますが、ロープウェイの人も息を切らせて階段を上っていました。

地獄のぞき

鋸山と言えばここ、地獄のぞきです。
あの柵のところまで行くには、後ろ側から岩を上るのですが、何故か階段とかはなくてごつごつした岩を上るので、ちょっと注意が必要です。

地獄のぞきから下を覗いてみたところ

高い所が苦手な人は、足がすくむ写真かもしれません。

右を見てみたところ

地球が丸く見える展望台とは、また違った眺望が楽しめます。

折角ですから、ただここを見て帰るのももったいないので、下に大きな大仏様があるということで見に行きました。

大仏殿に行くまでは、結構な階段を下ります……。
下るということは、帰りはここを上らなければいけないということです……。

道中には、それこそたくさんの仏様がいらっしゃいました。

観音様
お不動様
羅漢様

ようやく大仏のある広場に到着~!足がすでにガクガクです。

薬師瑠璃光如来

天明三年(1783年)に大野甚五郎英令が27人の門徒と岩山を3年かけて彫刻したものが原型だそうです。昭和41年から4年かかって修復しています。

仏様にご挨拶できたので、帰路につきます。
あれだけ下ってきたのを今度は上ります……。

ずーっと来た道を戻ってきて、最後は観月台を通って帰ります。

こちらも台風の影響が
木々の間の階段

車力道より歩きやすいかもです。
ヘロヘロになりながらも、なんとか車まで到着。
日本寺を上から真ん中あたりまで歩き回ったのが、思いのほか足に来ました。
まだまだ足腰の鍛錬が足りないことを実感です。

石切り場やお寺など、色々見どころのある山なので、単なる登山というよりは、観光+プチ登山みたいな感じで楽しめます。
登山が苦手な方は、ロープウェイもありますので、日本寺だけの観光でも面白いかと思います。ただ、山の中のお寺で、まあまあの階段の上り下りはあるので、動きやすい格好の方をおススメします。

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