高評価も納得!美味しいご飯と、コスパ抜群の露天風呂付客室の宿【水上山荘】と群馬観光

高評価も納得!美味しいご飯と、コスパ抜群の露天風呂付客室の宿【水上山荘】と群馬観光

GWは旅行の値段も跳ね上がって、宿を取るのも一苦労ですが、GWの中でも価格が安めの日を狙って、谷川温泉に泊まってきました。

今回泊まったのは、水上山荘。GWに露天風呂付客室の部屋は、どこも目玉が飛び出るような値段がします。その中でも、GWの間の平日は少し安かったので、そちらを狙って行ってきました。
料金は三人で85,800円。ですが、ヤフートラベルだとポイントを即時還元できるので、それを使ってそこから-8,580円引いた額、77,220円が今回の宿泊料金です。ヤフートラベル(一休)は、じゃらんや楽天トラベルよりも安いことが多いので、最近はヤフートラベルばかり利用しています。

まずは群馬観光~。
いつも横を素通りしてきた場所に行ってみようというのが、今回の私の独断と偏見によるコンセプトです。

というわけで、まず向かったのは世界遺産にもなっている「富岡製糸場」です。
周辺には市営や民間の駐車場があるので、市営の駐車場に停めました。
富岡製糸場は、思ったよりだいぶ広かったです。

富岡製糸場

最初の建物では、富岡製糸場の変遷などが解説され、次の建物では実際使われていたものの展示、他にも当時の社宅や、工場の中に入れたりと、あちこちに建物があって、最初は一時間くらいで見て回れるだろうと思ってところ、二時間かかりました。

次の建物は展示物が一杯
当時の社宅を拝見
ブラウン管テレビ

レトロですね~。
私の幼いころの記憶の中でも、ここまで古いテレビではなかったような。

かつて実際稼働していた工場の中にも、入ることができます。

工場の中へ
糸をつむぐ実演もあった模様

まさかこんなに見るところが多い場所だったとは。

しかも、最後の建物は見ずに帰ったという…。
しっかり展示物の説明を読んで、館内に流れているビデオを見て……とすると、ゆうに2時間以上かかります。

見ごたえがあるので、時間に余裕をもって見に行くのがおすすめな所でした。
私が生まれてまだしばらくは、この富岡製糸場が現役だったというのが、一番驚きでしたね。
何となく、戦後しばらくして閉鎖されたんだろうと、勝手に思ってましたから。
次来る時は、2時間くらいの観光枠を取ってくることにします。
説明を読まずに、さっと色んなものを見るだけなら、1時間で回れると思います。

お腹もだいぶ空いていたので、群馬といえばのチェーン店「いっちょう」でお昼ごはん。
いっちょうは初訪問なのです。
群馬に来ると、いっちょうを横目にすることは何度もあったのですが、
『なんだろうここ、和食のお店みたいだけど、チェーン店っぽく見えないし、お高いお店なのかなー』
なんて思って、今まで気になりつつも近寄らなかったわけです。

気になっていた、いっちょう

いざお店の中に入ってみると、広い建物の中は、小部屋がいっぱいの造り。
とはいえ、注文はタブレットからだし、自動精算もできるようになっていたりと、見かけに寄らず中は近代的。お水やお茶はセルフなので、自分で持ってこないとです。

宿の夕食は早めなので、ここは軽くお蕎麦で済ませました。
私はカレー蕎麦。親はうどんを食べてましたが、ボリュームもなかなかあります。

カレー蕎麦

蕎麦の太さがばらばらなところをみると、手打ちなんでしょうかね。
お蕎麦が人気なのか、お蕎麦のメニューは大体品切れになっていました。

お腹いっぱい食べていいなら、セットメニューが目移りするほどあったので、それにしたかったんですけどね。二品選ぶやつとか。
そして和食だけじゃなくて、パスタなんかまであるんですね。こんな和テイストしか感じないお店なのに、幅広すぎ。
今回は軽めだったけど、次回はもっとしっかりしたものを食べに来たいところです。

遅いお昼を食べて、本当はもう一ヶ所観光する予定だったけど、それだとチェックインが遅くなるので、予定を切り上げて本日の宿泊地、谷川温泉へ。
水上温泉には何度か泊まったことがありますが、その奥の谷川温泉は初めてです。
四時に本日の宿「水上山荘」に到着。と、同時に雨が降り始めてきました。天気が持ってくれてよかった。

水上山荘

この宿は斜面に建っている七階建てで、宿の入り口は四階になっています。
谷川岳がよく見えるロビーでチェックイン手続きを済ませ、お部屋に案内してもらいました。

広々としたロビー

今回案内されたのは、二階の一番端の部屋「花水木」です。
部屋に入ると、まず目の前に飛び込んでくるのは、大きな窓ガラスの向こうに見える雄大な谷川岳と、眼下に流れる清流。なんて素晴らしい。

花水木の部屋
翌朝の窓からの眺め 谷川岳が隠れてる…

一幅の絵のような光景に、テンション爆上がりです。唯一無二のこの景色を邪魔しないように、大きな一枚ガラスを使っているところがまた粋なものです。

広縁は本当に広縁というほどの広さがあり、少し前までは掘りごたつとして活躍していたテーブルが置かれています。

足をのばせる

建物はそこそこ年季が入っていますが、綺麗に掃除が行き届いています。

TVや空気清浄機
浴衣やお風呂セット
タオルには刺しゅう入り

足袋靴下もありましたが、この足袋が、なかなかしっかりした足袋でした。よく旅館についている足袋って、もっとペラペラな感じのものが多いので、ちょっとびっくりしました。

お茶
ウェルカムお菓子
玄関前にある冷蔵庫
ウォシュレットつき

洗面台は奥の突き当りにあります。

洗面台
化粧水など色々
歯磨きなど
ドライヤーは横

洗面台にバスタオルが用意されてますが、部屋にも用意されています。
一人二枚使えるのは、とっても助かります。

洗面台から半露天風呂に繋がっています。
露天風呂付客室のいいところは、いつでも貸し切り温泉が楽しめるとこ。
露天風呂付客室といっても、本当に小さな浴槽がくっついているだけだったりする宿も少なくないわけですが、ここは違います。
窓を開ければ露天にもなる、半露天風呂といった感じの岩造りのお風呂です。
岩風呂には半身浴ができる背もたれ付きの椅子があり、外には寝湯もついてます。ただ外の寝湯はぬるかったので、夏じゃないと入るのは難しそうでした。

もちろん、ここの露天風呂も、源泉掛け流しです。最高~。

岩風呂には半身浴ができる椅子も
半露天にも
外には寝湯が
POLAだよ

部屋の探検を終えて、お茶とウェルカムお菓子のお饅頭を食べて、三階の大浴場へ向かいます。
女湯は内湯に湯船二つ、露天も湯船二つの造りになっていました。
露天はどちらも温度は変わりがありませんでしたが、内湯は檜風呂の方が少し温度が高かったです。
というか、全体的にぬるめです。寒い日の露天はちょっと辛そう。
この日も少し肌寒かったので、露天を少し楽しんだ後は、内湯の檜風呂で身体を温めなおしてました。

ここの温泉のすごいところは、加温なしの源泉掛け流しなところです。大浴場のシャワーやカランのお湯も、温泉なんだそうです。(ただその分、お湯の出が弱いですが)
お湯を肌に滑らせると、少し肌に引っかかって、キシキシする感じです。
飲泉もできて、湯口にコップが置いてあったので、ありがたく飲ませていただきました。胃腸の調子が整えられるとのことです。
硫黄泉の飲泉とは違って、普通に飲める温泉でした。

フロント付近
館内図
売店

売店はかなり控えめな感じでした。お酒は売ってましたが、ジャンクなお菓子など食べたい場合は、来る前にコンビニで調達するといいです。

夕食は六時半から、一階のお食事処でいただきます。
お食事処の部屋は二つあって、奥の部屋の方が豪華な感じがしたので、露天風呂付き客室に泊まっている人と、普通の部屋に泊まってる人で別れてるのかな~と、推測。

個室でごはん

個室には、おいしそうな前菜がスタンバイしてました。
仲居さんがお食事の説明をしてくれて、程よいタイミングで食事が運ばれてきます。

お品書き

お品書きに料理長の名前が書いてあるような宿に泊まるのは、しばらくぶりかもしれません。

前菜

右の葉っぱに目が行きますが、山葵の葉っぱとかで、食べることができます。
山葵の風味はするけど、辛くはなかったです。
若竹煮はしゃきしゃきで、蕗も絶妙な歯ざわり。
真ん中は筍豆腐で、もっちりとした筍の風味が豊かなお豆腐。
左の新玉ねぎのプリンは、予想外に美味しかったです。

先付の肉じゃか

肉をめくると、マッシュしたじゃがいもが隠れてました。
肉じゃがというと濃い味付けを想像しますが、こちらは写真通り、あっさりしています。

もちろんお酒も頼みます
群馬の地酒を一通り試す。どれもおいしい
造里

お造りが、サラダ仕立てになっててお洒落。
奥がサクラマスで、手前がサクラダイ。
サクラマスって、ヤマメが川を下って大きくなったものなんだそうです。知らなかった!
母はサクラマスが美味しい~と、気に入った模様。あっさりした鯛に比べて、ねっとりした食感と旨みがありました。

椀物

はまぐりと、うるいです。
はまぐりのおだしって美味しいですよね。上品な味で、大好きです。
久しぶりだな~。大きな蛤食べるの。

凌ぎ 桜寿司

酢飯が桜の葉で巻かれていて、上には釜揚げの桜海老がのってます。
桜餅にせよ、桜の葉が登場すると、何でも口の中が桜の葉の味に。

焼物 春のナージュ仕立

はて?ナージュとはなんぞや。
ナートゥナトゥナト~♪ではないよね。

正解は、フランス語で「泳ぐ」という意味だそうで、餡かけの中でカレイやホタテが泳いでるという見立てなのかも。
さっぱりしたものが続いたところで、脂のあるカレイが登場で、余計に美味しく感じます。

肉料理 上州牛と彩野菜のしゃぶしゃぶ

肉が二枚巻かれてますが、広げたら普通の肉の二枚分くらありました。

一枚で鍋が埋まる

味はもちろん、いうことなし。

ご飯とお味噌汁

もうかなりお腹一杯なところに、止めを刺しに来るのがご飯。
ただこのご飯、とても美味しかった!お米が美味しい。
水月夜という全国コンクールで入賞したみなかみのお米なんだそうで、少し小粒なんだけど、家で食べてるお米とはもう全然違いました。
しかもただのごはんじゃなくて、ちりめん山椒を混ぜたご飯だったので、もっと食べられそうな気分になります。
おにぎりにして夜食でもいいかも。もうこれ以上入らないけど。

デザートのやよい姫
レアチーズプリン

上のキレイな緑色は、ピスタチオです。
お腹一杯、入らない、と皆口々に言いながら、みんなぺろっと完食してました。
ごちそうさまでした。

食事から戻ると、部屋にはお布団が敷かれていました。
そして、床の間には…。

寝巻とラベンダーのポプリ

ラベンダーといえば、リラックスや安眠にいい香りです。
寝巻だけじゃなくて、こんな素敵なものまで用意してくれるなんて、素敵な心遣いですよね。

お茶セットも、氷水も用意されてました

私が部屋の温泉を楽しんで戻ってきたら、部屋は暗くなっていて、みんな眠りについた模様。私もポプリを枕元に置いて、いつもより早く寝ることにしました。

翌朝の朝食。
夕食と同じ部屋でいただきます。

朝ごはん

カゴの中には、マスのお刺身、山菜、漬物、とろろ、納豆。
和朝食一辺倒、というわけではなく、スムージーやタコスがありました。

朝ごはんの説明

もちろんその他にも…。

朴葉焼き 豚肉

脂身が苦手な母も、ペロッと食べていた豚肉。

大きなだし巻き卵とトマトのピクルス
朝には外せない生卵
小さめながら、濃厚な感じ

相変わらずご飯が美味しい~。
そしてご飯に合うものばかりだから、お代わりせざるを得ません。
もう朝からお腹いっぱいです。

デザートにプリン

ごちそうさまでした。
食後は、ラウンジでコーヒーの無料サービスを頂きました。

器も素敵

紙コップでもらえるのかと思ったら、綺麗な器で出てきました。

外の景色を楽しみつつ

しばらく部屋でのんびりしてから、チェックアウト。
今日は谷川岳のロープウェイで、絶景を楽しもうと思ってましたが、谷川岳は雲の中なので、予定変更していくつか道の駅などを巡って帰ることに。

道の駅月夜野はーべすとの横にある、矢瀬遺跡
山菜など安かった

お次は、東洋のナイアガラと言われる、吹割の滝へ。
何度もこの横を通り過ぎたことはあったのですが、いつもスルーしていたので、ちょっと見てみようかな、ということで。

すごい水量で流れ落ちる

見るまでは、東洋のナイアガラって、またずいぶん大風呂敷を…とちらっと思ったりしたわけですが、実際その水量が流れ落ちるさまは、なかなか迫力がありました。
ただ、流れ落ちる場所の近くまでいけなかったので、ナイアガラ部分がよく見えませんでしたが、それでも楽しめました。
停めるところによっては駐車場代もかからないし、滝も見物料かからないしね。
それで楽しめるのだから、なかなかいいのではないかと。

そのあとは、道の駅の中でも人気の高い、川場田園プラザへ。

川場田園プラザ

広大な道の駅で、建物がいくつも建っていて、レストランも色々、ハムやソーセージを売っている店、パン屋、お土産売り場などなど。
確かにここは、色々冷やかしたり食べ歩きしたりして時間を過ごせそう。
人気があるというのも納得です。

最後は、ガトーハラダの本店で、工場見学。

ガトーハラダ

祭日などは工場見学もかなり混むという話でしたが、訪れたのが午後3時と遅めだったせいもあってか、十分位待って入ることができました。
入口でラスクやガトーハラダの商品の可愛いシールなどをもらい、そのままエレベーターで上に行って、ガラスの向こうから少し工場を眺めることができます。

本格的な見学というより、ちょこっと作業風景を眺める、と言った感じです。
また、スライスしたフランスパンに粉砂糖を振りかけて、バーナーで炙ったものを試食できました。

これはこれで美味しい

見学後は横の店舗で、限定品などを購入して帰宅。
なかなかあれこれ巡って、充実した観光になり、親も大満足だったようで何よりです。

今回泊まった水上山荘ですが、かなり良かったです。
部屋はもちろんロケーションも素晴らしいし、宿の人の接客も丁寧だったし、ご飯もおいしい。最近の宿代高騰の中でも、価格もそこまでに高くない。(平日価格なら安いと思うくらい)
温泉は加温加水なしの、正真正銘の源泉掛け流し。
寝る前に寝巻やポプリが用意されていたりと(最初から置いてあるのではなく、お布団を敷いた時に用意されるというのがまた良い)、細やかな宿の心遣いを色々と感じられて、また訪れたいと思えるような宿でした。

余談ですが、最近はローカルな宿でも外国人実習生のような人がいるところも結構ありますが、この宿では見かけませんでした。
外国人実習生が悪いわけではありませんが、担当された時に、言葉がうまく伝わらないことがあるな、と、ちょっともどかしく思うことが何度かあったので、やはり日本人の方に対応してもらえるというのは、安心できる要素です。

こういう宿は、頑張っていつまでも続いてほしいものです。

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