ぶらり箱根一人旅【天山湯治郷・箱根ハイランドホテル】

ぶらり箱根一人旅【天山湯治郷・箱根ハイランドホテル】
 
さて、今日はなんと、箱根に一人旅です!
箱根は何度も行ったことがありますので、行ったことのない鬼怒川とか、湯河原とか、伊東にしようかなーなんて思っていたわけですが、栄えある第一回目の一人旅は、箱根に決まりました。
 
私は宿を探すのも好きなんです。
いいホテルや旅館を探して、そこでちょっと日常と離れた時間を体験するのって、楽しいじゃないですか。
人と旅行するときも、宿は私が決めることが多いです。ネットや旅行パンフをにらめっこしながら、自分が「泊まりたい!」と思うような宿を何時間も探したりとか、よくあります。
 

箱根は意外と近かった

そんなわけで宿を決めて、乗換案内でルートを調べて……。
いつもは車で連れて行ってもらったりするのですが、本日は一人旅。運転できない私は電車でGoです。
そして…やっぱ、箱根っていったら、ロマンスカーだよね!
折角だから、そういうので行くのも悪くないかなー。と、乗換案内を調べれど調べれど、ロマンスカーの文字が見えてこない。
なぜ湘南新宿ラインなの!?どうして快速アクティーなのっ!?
しばし悩んだのち、ロマンスカーはうちの近くのルートを通らないことが判明。。。
そっかーそうだよね、小田急だもの。そりゃ小田急沿線のほういくわ。
 
大して下調べもしないうちにいざ箱根へ。
湘南新宿ラインは昔通勤電車だったので、旅情を増すためにアクティーを使って小田原まで熱海行に乗ることに。
あ、小田原って熱海より近いんだったけ←無知
眠い目をこすりながら、東横線に乗ったら、朝のラッシュに巻き込まれ旅の気分はどこへやら。
し……しまった!東横って、上りも下りもラッシュの対象になるんだった!(横浜も渋谷も会社たくさんありますがな)
 
しかも、昨日お金おろそうと思ったらそんな暇がなくて、仕方ないからほかの銀行のATMでおろそうとしたら「万」おろすところ間違えて「千」ボタンをぽちり。
うわぁぁぁ!今までこんなミスしたことないのになんでー!?
しかも今、まだ深夜早朝料金で手数料高かったのにっ。
こっ……このお金で恵比寿やプレモルが二缶飲めるよう~と、泣く泣くもう一度やり直し。
 
旅のスタートがこんな散々な状態で、大丈夫かっ!?と思ったりしましたが、それはそれ。
東海道線の快速アクティーに乗り込みました。
さすがにこちらは空いています。
しかも、一駅一駅の間が長い~。いつになったら横浜から戸塚につくんだろう、と、思うような長さ。
そういえば昔、茅ヶ崎に住んでいる友達が、戸塚は区間が長いから、この間に車掌さんが切符のチェックしにくるんだっていってたなぁ。
今じゃスイカとかだからごまかす人は減ってるだろうし、若い人は「キセル」って言葉知らないかもしれないなぁ……とか、ふと思ってみたり。
さぁ。とにもかくにも、ラッシュからは解放された。電車の向こうには海が見えてる!旅情を味合わなくてはっ!
 
と、思ったのも束の間、旅情に浸る前に小田原についてしまいました。。。
意外と早いっ。箱根って、そんな遠くないんだなぁ。車で行くと、もう少し時間がかかるような気がしますが、それは単にどこかが混んでるからのようで、早く着くときは着きますものね。
そこから箱根登山鉄道で、箱根湯本まで。
 
時刻はまだ10時過ぎ。ホテルのチェックインには早すぎます。
折角箱根に来たのだから、日帰り温泉に寄らない手はありません!
天山湯治郷は、箱根の立ち寄り温泉で超有名です。私も一度行ったことがあるのですが、その時はあまりにも駆け足だったので、今日はゆっくり天山を楽しもうという趣旨です。
 

日帰りの定番天山湯治郷へ

旅館組合巡回バスで、天山に到着。私以外に誰も乗りませんでしたが。
すでに駐車場にはそこそこ車が止まっています。
背に山を、前面に川を従え、静寂の中にある天山湯治郷。
建物の入り口からして、もうそこは別世界です。
特に私がはじめに訪れた時、車を降りると、春も後半だというのに、白い綿雪が天山一帯に舞い散っていました。
雲龍柳の綿毛らしいのですが、綿雪みたいに風に舞って、それそれは見とれる景色なのです。
今回はまだその季節には早く、散り際の桜が出迎えてくれました。
 
天山湯治郷を下から見上げる
天山湯治郷を下から見上げる
 
天山湯治郷の入り口
天山湯治郷の入り口
 
まず施設に入る手前に発券機があるので、そこで券を買い、それから2Fの入り口で靴を脱いで靴を入れた後、受付の人にチケットを渡します。
フェイスタオルは売っているし(当然新品だから水を吸いません)、バスタオルもレンタルしてくれたような気がします。浴衣は脱衣所の手前で貸してくれますが、あまり浴衣でフラフラ歩いている人を見ないので、借りなくてもいいと思います。
ここは基本、自前のタオル類+脱ぎきしやすい服で行く、のがいいでしょう。
あと、女の人なら、靴下やストール、スカーフなどの身体を冷やさないものを持っていくのも。
 
受付を済ませると、そのまま廊下を進んで階段を降りますが、廊下の右手には、カフェと売店があります。
突き当りと左手には、各15畳程度の座敷の休憩スペースとベランダがあります。
階段を下りて1Fには、目の前に浴衣を貸してくれるところ、右は男性の脱衣所、左は女性の脱衣所になります。
天山自体の施設が、小ぢんまりとしているので、脱衣所もさほど大きくありません。脱衣所の隣には、髪を乾かす洗面スペース。その横に階段があって、2Fは畳敷きの休憩スペースで、大きなビーズクッションが何個も置いてあるので、枕代わりに寝てる人をよく見かけます。また、その奥には、髪を乾かせる洗面スペースと、有料のマッサージチェアがあります。
 
お風呂ですが、洗い場は17+9個。内9つは、シャワーがなく、カランのみです。
内湯は一つで、これはお風呂に上がる直前に最後の〆的に使うのがいいみたいです。これはかなり熱くて、入ると心臓がバクバクします。
露天は6つ。泉質は2種類あり、手前側はアルカリ性単純泉、奥側はナトリウム-塩化物泉です。
一番手前に、白く濁ったミルキーバスがあります。他の日帰り温泉でも見るのと同じ仕組みのやつでしょうね、これ。ただし、こちらも温泉です。
 
うわ~茶色くない温泉って久しぶりだー!(狂喜)
お風呂の温度はそれぞれ違うので、私は温めのお風呂を堪能していました。他の立ち寄り温泉と違い、熱いお風呂が多いです。
こちらの温泉は塩素を使わず別の方法で殺菌しているようで、塩素のにおいがしないのも素敵です。本当のかけ流し温泉って感じでいいですね。そして加水も一切せずに、上手く温度調整をしているのだとか。素晴らしいですね。こんなこだわりぬいている施設ってあまりありません(*´▽`*)
どのお風呂も、岩で囲って作ってあります。洞窟風呂や、屋根のついているお風呂もあります。
見上げれば、上には山吹の花がかわいらしく咲いていました。
お風呂から出て、しばらく脱衣所の2Fで休憩していましたが、朝からおやつに持ってきたチョコしかかじっていなかったので、猛烈な空腹を感じてお食事処に。
 

ゆったりと美味しい食事を楽しむ

お食事処は、離れの1Fと2Fにあります。2Fは温泉しゃぶしゃぶ、1Fは滋養料理ということでしたので、迷わず1Fの山法師というお店に行きました。
オープン直後なのに、もう人がまばらにいます。
好きなところでいいと言われたので、さすがに外は寒そうなので部屋の中の窓側の座敷に。テーブル席は少なくて、主に座敷で、個室もあります。
メニューは写真じゃなくて手書きっぽいイラストで描かれていて、味わいがあります。下手な写真より、こういう方が美味しそうに見えますよね。
さっそく私は「鯛の漬けとろごはん」を頼みました~。鯛だからちょっとお高いけど、でも鯛だし食べたいよね!
鯛のづけ丼!
鯛のづけ丼!
 
漬け丼の他に、とろろ、うみぶどう、茶碗蒸し、タイのあら煮、香の物、白玉が出てきました。
美味しかったです。ぺろりと平らげてしまいました。他の日帰り温泉施設でも、このくらい作ってくれるといいのになー。
 
外では、景色を眺めつつお酒を楽しむおじさんが
外では、景色を眺めつつお酒を楽しむおじさんが
 

もう一つの温泉施設「一休」へ

お食事処が入っている離れの1Fは、他にも休憩スペースとなっていて、仮眠用のマットが30ほど、隣の部屋は読書スペースとなっていて入ると目の前に本棚があり、奥にはリクライニングの椅子が4つと、ソファが3つあります。
どちらの部屋も、窓から流れる川のせせらぎが天然のBGMになっています。
読書スペースのほうが吹き抜けになっておらず部屋も狭いので温かくて、こちらのほうがついウトウトしてしまいそうでした。(あくまで読書スペースなので、うたた寝はともかく爆睡するのはいけません)
 
その後、もう一回天山のお風呂を楽しんだ後、今度は隣の施設「一休」に行きました。
こちらも温泉施設なのですが、天山と違って本当にお風呂だけしかないのです。
天山を出る時にカウンターの人に、一休に梯子したい旨を告げると、一休に立ち寄ってそのまま帰るのかどうか聞かれました。
そのつもりだったので、そうだと答えると、梯子料金は100円でいいとのことでした。
また天山に戻ってくるのだと、300円くらいだったような気がします。
温泉の梯子は、平日だけのようですね。
 
隣の一休に入って受付を抜けると、長い廊下の片側の窓は全開になっていて、駐車場が眺めおろせます。廊下に風が吹き込んできていい気分~。
女湯に入ってみると。。。
バーン!と部屋の中央に大きなヒノキのお風呂があって、壁際にロッカー、内湯と露天の仕切りがなくて、ぶち抜きで露天とその後ろの山まで見えます。
不思議な空間。脱衣所とお風呂の仕切りもありません。脱いで振り返ったらすぐそこに湯船があります。
露天の2つのお風呂は、熱くて長湯はできない感じで、桜と枯葉がいっぱい浮いてました。
ヒノキのお風呂は適温でしたので、しばらくそこの真ん中でぼーっと外を眺めていました。
ヒノキの湯から見ると、ちょうど外の景色が切り抜かれた1枚の絵のように見えます。
折しも強風がどこかにある桜の花を散らして、1枚の絵画が桜吹雪に彩られたその光景が、とても美しかったです。
 
こちらのお風呂も印象深かったですね。直帰するなら100円で梯子湯できるのですから、行っておいて損はないでしょう。
 

広大な敷地の中にある、箱根ハイランドホテル

そろそろホテルのチェックインの時間になったので、桃源台行のバスに乗って箱根ハイランドホテルへ。
このホテル15,000坪の庭園があるということで、すごい広い&隣がガラスの森美術館だったなんてつくまで知らなかった!
 
hotesl_entrance
 
最初は泊まるにしても、明日は朝から現実世界に引き戻されないといけないので、
「湯元あたりで宿見つけるしかないかなぁ……でもこれだ!って感じの宿は見つからないし、湯元だと天山とまた同じ泉質だろうしなぁ……」
と決めかねていた時に、たまたまこのホテルを見つけて、部屋も綺麗で広そうだし、ご飯も美味しそうだし、仙石原ということは硫黄泉!ちょっと朝起きるの大変になるけど、ここしかないっ!と、宿を決めたのです。
 
チェックインして通されたスタンダートツイン。
ツインにしては広い~!綺麗!
 
広めで嬉しいスタンダードツイン
広めで嬉しいスタンダードツイン
 
洗面もある程度の広さがあるし、ドライヤーや加湿器まである!
これはいいホテルですね。(確信)
一度ご飯前に大浴場に行かねば(義務感)と、1Fの大浴場へ。
ホテルなので、部屋着のままフラフラするのはNGなわけですが、部屋からお風呂まではOKとのことでしたので、部屋着を着てお風呂に行ってきました。
ホテルとはいえ、何百室もあるホテルではないので、更衣室などは広くはありませんが、ホテルの施設だけあって綺麗だし、フェイスタオルとタオルは使い放題です。
お風呂に入った途端、硫黄のにおいがぷーんと鼻を突きます。
いいね!!これぞ温泉っっ!って感じ。一気にテンションが上がります。
温泉の内湯は透明がかってますが、外の露天は濁り湯です。色は褐色がかった白みたいな。
お湯の感じも、ちょっとざらざらしてるというか、最近入ってきた温泉とは違います。
ジャグジーやミストサウナもあって、お風呂でのんびりするには事欠きません。
寝る前や朝も入れるみたいだから、入らないと!(更なる義務感)
 
お風呂の横にある休憩スペース
お風呂の横にある休憩スペース
 
夕飯ですが、久~しぶりにフルサービスなホテルのディナーをいただきました。
しかも、一人でご飯食べてるの私だけだしw
ボッチは私だけか~!
ホテルの人が気を利かしてくれたのか、端っこで他の席が見渡せる席を用意してくれていたので、お酒を飲みながら他の人々をウォッチしてました。
あそこの席は出てくるごはんが豪華だなーとか、メインディッシュを運ぶ時は、3人がかりなのかーとか、あのスーツ着た二人、全然話が弾んでなさそうだなー……っていうか、なんでこんなリゾートホテルにスーツの男が二人なんだろう??とか、想像力が広がるところです。
結局一人でご飯食べてたのに、2時間くらいそこにいましたw
まあ、宿泊料に含まれているご飯の他にも,お酒や食べ物を追加で注文してたから、そんな嫌な顔はされていないと思いますが。
一人でご飯食べてても、居心地悪くないですよね、いいホテルって。
 
そんなこんなで、思いっきり満喫しまくった水曜日。
お風呂にたくさん入って、疲れて眠いけど、とっても満足した1日でした!

「箱根ハイランドホテル」をじゃらんでチェック→

mariの施設check!

【天山湯治郷】

コメント:施設の雰囲気がたまらなくいいです。都内のスパに行き慣れていると、係の方の対応に少しそっけなさや物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、そこは気にせずに。温泉の泉質にはとてもこだわりがあって、フレッシュな温泉に入れるというのはとてもありがたいですね。そしてご飯がおいしい~。静かに時が流れていくのを感じられて、とても癒される空間です。

おススメ:★★★★☆(4.5)
落着き度:★★★★☆(4)
清潔感:★★★★☆(4)
温泉:★★★★☆(4.5)
岩盤浴:なし
食事:★★★★★(5)
休憩スペース:★★★☆☆(3.5)

温泉:ナトリウム塩化物温泉(弱アルカリ性・低張性・高温泉)とアルカリ性単純泉
公式URL:http://tenzan.jp/
nifty温泉:https://onsen.nifty.com/hakone-onsen/onsen001513/

神奈川カテゴリの最新記事