赤坂の真ん中で、大勢のお稲荷さんがお出迎え【豊川稲荷 東京別院】

赤坂の真ん中で、大勢のお稲荷さんがお出迎え【豊川稲荷 東京別院】
豊川稲荷の門には稲穂の束が

ふと思い立って、豊川稲荷に行ってきました。
お稲荷さんって、神社とお寺にあるけれど、それぞれ別なのだそうな。
神社のお稲荷さんのご祭神は、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)で、お寺のお稲荷さんは荼枳尼(ダキニ)天なのです。
倉稲魂命は日本神話に登場する神様ですが、ダキニ天はもともとインドの神様で、人を食べていたのですが、大日如来に諭されて仏教に帰依します。しかし人を食べないと生きていけないので、大日如来は死んだ人間ならいいことにしたのだそうです。

このように出自がまったく違うけれど、ともにお稲荷さんとして祀られているわけです。
そしてこのダキニ天については、巷では色々言われています。
霊験あらたかだけど、きちんと御礼をしないと手痛いしっぺ返しが来るとか、一生拝み続けないといけないとか。そんな話が、調べるとたくさん出てきます。
豊川稲荷はお金の御利益の他にも、芸能界関係の人たちもよく訪れるようですので、そっちの方面でもご利益があるようです。

そんなのを聞いたら、二の足を踏みますよね。
私もそのクチだったわけですが、でも最近読んだ本ではそのようなものでもないと書いてあったので、それならちょっと行ってみようかな……と、訪れることにしたのです。
よく考えてみれば、そんなに怖い神様だったら、もう少し別の祀られ方をしてるでしょうしね。

赤坂見付の出口Bからおりて、歩いて5分くらいのところです。
見えてきました。

豊川稲荷

なかなか渋い佇まいです。
赤坂の街中に、こんな空間があるなんて。しかも後ろは赤坂御所です。
敷地内にはダキニ天だけではなく、恵比寿様、大黒様、福禄寿様など色々な仏教の神様が、いたるところにいらっしゃいます。
相性が悪いと気分が悪くなったりする人もいるとかで、ちょっとドキドキでしたが、そんなことも全然なく。
なんというか、まろやかな雰囲気です。もっと神社みたいなピリリとした雰囲気なのかなと思っていたのですが、違うんですね。

朝8時過ぎでしたが、ぱらぱらと参内する人の姿もありました。
手水で手を清め、本殿でお参りします。

本殿 レトロな扉がいい雰囲気
凛々しいおいなりさん

蝋燭を奉納できるようなので、ためしに一本奉納しました。
誰もいなかったので、本堂の前でしばらくお祈りして、よし、と顔を上げた丁度その時、見計らったかのように太鼓の音が一つ「ドン!」としました。

「??」
ご祈祷とか何か始まるのかなと思ったけど、叩かれた太鼓はその一回だけ。
なんだろ?
面白いタイミングだっただけに、もしかしたらダキニ様が、がちょっとした合図を送ってくれたのかもしれません。

そのあと境内をぐるりと見て回りましたが、本当に色々なところに神様がいらっしゃいます。
ぎゅっと密集した、神様のテーマパークみたいです。

神様が一杯いすぎて、来る時に小銭をたくさん用意してきたのですが、使い果たしてしまいました。

手水舎の向かい側にある大黒様

入口から本殿をお参りしてさらに奥に進むと、融通稲荷があります。

黄色い三方の上に融通金がおいてあります。一年後に、お礼を添えてお返しします。
私もお借りしてきました(*´∀`) 何かいいことあるといいですね。

その先には、奥の院があって、そちらにダキニ様がいらっしゃるようです。

奥の院

靴を脱いで中に上がることもできるみたいです。お願い事はこちらですると、より聞いてもらえるのかも。

そしてもちろんここはお稲荷さまということですから、お稲荷様がいっぱいいます!

ずらりと並ぶお稲荷様

ひょいと覗いたら、こんな感じでずらりと整列しているので、「おおっ」とつぶやいてしまいました。
この奥にある三神殿には、太郎稲荷、徳七郎稲荷と、宇賀神王がいらっしゃいます。太郎稲荷は健康を守り骨節の痛み、頭痛、肩こりなどに救っていただける、徳七郎稲荷は対人関係をよく、宇賀神王は衣食住にご利益があるそうです。

この宇賀神王にお参りしてた時、後頭部に何かを感じました。後頭部がちょっと後ろに引っ張られるような?ちょっと不思議な感覚でした。福徳をもたらしてくれる神様ですから、何かいいご縁が出来たらいいなー。(´∀`)

他にも、霊狐塚にはこれでもかというほどお稲荷さんの像が所狭しとありました。何体あるんでしょうってくらい、みっちりとお稲荷さんが置かれています。

お稲荷さんだけか思いきや、カエルさんまでいました。

豊川水神社

一通り見たかなーということで、帰る前におみくじを引いたら小吉でしたorz

することなすことよくないって、なんやねーん!ヽ(`Д´)ノ
最近引くおみくじが、面白いようにみーんな「今は冬だ」と言うのです。そのうち春が来るよ、でもまだ今は冬だよ、みたいな。色んな所で引くお御籤すべてに同じようなことを言われ続けるのって、ある意味すごいですよね……(´ω`)

ふと、左腕が痒いことに気づきました。2センチくらいぷっくり腫れてます。
本殿から奥は木々も茂っているので、お参りしているどこかで蚊に刺されたみたいです。
む~っっっ、かっ、痒い…………。
でも掻くとますます痒くなるし治りも遅くなるし。
ムヒも持ってないし、どうしようかなーと思った時に、ふと目に着いたのが手水。
手水がムヒじゃないことは百も承知ですが、
「すみません、ちょっと使わせてください(>_<)」
と、神様に謝りながら痒いところに水をかけました。
これで腫れが引いたりしたら面白いのにな~なんて思いましたが、腫れはひかずにぷっくりとしたまま。
そりゃそうだよね(ノ´∀`*)
と思ったわけですが……痒さがどこかに行きました。
まさかの手水パワー!?お稲荷様ありがとうございます(*´∀`*)
痒くなくなってたので刺されたことさえ忘れていたのですが、数時間後に思い出して腕を見た時、ほぼ見えない位に綺麗に痕が無くなってました。
これってちょっとすごいかも?

豊川稲荷から歩いて15分くらいのところに日枝神社があるので、ついでにそこも参拝しようと、google先生に道案内をしてもらいました。この辺りで昔働いていたので、土地勘はあるのですが、一応。
スマホをちらちら見たり見なかったりして歩いていたら、途中から……

あれっ……?なんか戻れってナビが言ってる!?
おかしーな、まだ先だよね?行き過ぎてないよね?

と、スマホをよく見たら、目的地が「豊川稲荷」に戻ってました。
へっ……?
確かに日枝神社に設定しなおしたし……?なんか間違って触った??
いじった記憶ない……よね……??

別のアプリが起動するとかならよくある話ですが、行き先が変わってるなんて……?
謎です。
その時は慌てて設定しなおしたけど、もしかしたらまだお参りするべきところをしてなくて、豊川稲荷に戻っておいで~って言われてたとか……?(実際弁天様や叶稲荷、愛染明王を素通りしてました)

その後日枝神社にも立ち寄ってお参りして帰りました。
日枝神社は表の参道ではなく赤い鳥居が並ぶお稲荷様の細い参道を登って行ったのですが、なにやら入口に若い男の子二人がカメラを持っていて撮影をしているようでした。お参りを終えてその道に戻ってきたら、一人の子がシャツをはだけ、カメラの前でセクシーポーズを決めておりました。

日枝神社の稲荷参道

……なにしてんねん。大きな鳥居をくぐった先なんだから、一応ここも境内なんやで。。
っていうか、バチ当たりそう。。。
神社仏閣では、きちんとした身なりで訪れることをお勧めします。

というわけで、豊川稲荷はなかなか面白いところでした。全部お参りしきれてなかったのにも気づきましたので、また今度行ってみたいと思います。
今になって思えば、名古屋に住んでいた頃に、本家の豊川稲荷に行っておけば良かったです。その頃は熱田神宮くらいしか行かなかったですからね。

皆様も是非、お稲荷様にお願い事をしてみてはいかがでしょう。
私のお願い事は……叶ったらいずれ書きますw

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