青森の名湯【酸ヶ湯温泉】で白濁の硫黄泉を堪能する

青森の名湯【酸ヶ湯温泉】で白濁の硫黄泉を堪能する

東北で行きたい温泉と言えば、玉川温泉とか乳頭温泉とか、酸ヶ湯温泉などなど。その中でも東京から一番遠いのが、青森の酸ヶ湯(すかゆ)温泉です。
今回は念願の酸ヶ湯温泉に行くことができたので、書いていきたいと思います。

今年も北海道に行くことができましたmariです、こんにちは!
往復とも大洗~苫小牧の三井商船フェリーで行こうと思っていたら、往路のチケットが取れず…。
そうなると普段は仙台~苫小牧の太平洋フェリーになるのですが、今回は頑張って青森まで足を延ばして酸ヶ湯温泉に泊まり、翌日青函フェリーで北海道に行くことにしました。

というわけで、朝5時前に実家を出発。青森まで約700kmの旅。
実家からだと、ナビでは東北自動車じゃなくて常磐道がおススメされるんだけど、東北自動車を選択。常磐道だと途中1車線のところがあるからちょっと…。

順調に車を飛ばして、安達太良SAで朝ごはん。

朝から賑やかな安達太良SAのフードコート
あだたらラーメン 830円

味はまあ…普通?可もなく不可もなく。
フードコートのラーメンですね、って感じでした。

安達太良山でまだ1/3来たと言ったところ。まだまだ先は長い。
その次は、菅生PAで休憩。

菅生PA

この大きな三日月は、伊達政宗の兜かな。
仙台に入って来たんだなぁ…と感じますね。
中のフードコートを覗いてみましたが、仙台らしく牛タンとか他にも色々おいしそうなものがあって、安達太良SAよりこっちのほうが美味しそう…?(食べてないからカンです)

お昼ご飯はもう少し先のPAの松屋でさっと済ませて、ひたすら運転運転。
で、ようやく八甲田山の麓、酸ヶ湯温泉に到着!
15時のチェックイン時刻より少しだけ早かったので、宿のすぐ近くにある地獄沼をちらっと見物。

地獄沼

青い沼でどこが地獄?という気もする綺麗な景色ですが、温泉とか流れてて強酸性だから魚が住めないんだとか。
木々の向こうに、八甲田山が顔を覗かせています。

あれに見えるは八甲田山

いや~、いい天気だから、今日は絶好の登山日和だったんじゃないでしょうか。

沼の反対側には「まんじゅうふかし」という蒸気がでていて、腰かけて身体を温められる場所もあるのですが、そちらには行かず。
余裕がある人は行ってみるといいと思います。

戻って来た酸ヶ湯温泉前。

酸ヶ湯温泉

さっそくチェックイン。さて。目いっぱい温泉を楽しむぞー。

フロント

ご覧のとおり、登山客が続々とチェックイン(或いは日帰り温泉)してきます。いい天気で登山できて、そのまま麓の温泉に泊まるとか最高ですよねー。(羨望の眼差し)

さっそくチェックイン。
鍵を一つ渡されて、部屋に向かいます。
鍵一つか…。
鍵の数は結構大事で、鍵一つだとお互いに連絡を取り合って部屋の外に出なければならないので、結構不便です。できたら二つ欲しいところ。鍵の数一つで、かなりの利便性と快適性が変わります。

今回私たちが泊まったのは湯治棟の6号館の607号室、1泊2名で一人12,100円(下から二番目にリーズナブル)の部屋になります。
フロントは広くて、奥に進むと酸ヶ湯温泉の名物、ヒバ千人風呂の入り口があります。

フロント(夜の風景)
フロントの先はこんな感じ
ヒバ千人風呂の入り口
お風呂上りにおいしい湧き水を
ミニねぶた

部屋に行く途中に浴衣やアメニティがあるのでそれらをもらっていきます。

浴衣

ちなみに歯ブラシは部屋にも用意されてました。

旅館の一番奥に6号館と5号館とあって、ここに足を踏み入れるとまさに「ザ・昭和!」の匂いがプンプンしてきます。

6号館の廊下

6号館の扉は全面木ですが、5号館は真ん中にガラスがはめられていて、そのガラスの模様がまた、昭和そのもののでした。

このスイッチとかレトロ

ではでは、部屋の中へ。バスとトイレは共用になります。

なんか懐かしい

全てがレトロで、まるでおばあちゃんの家にでも来たような気分。
端から端まで部屋を歩くと、傾きを感じる床。うっすらと埃を被っている、電話の置かれている棚。
むしろ埃を被っているからこそ、おばあちゃんち感が増している…?

こんな棚も、今は見ない

ご覧の通り、灰皿があるので喫煙OKみたいです。が、部屋に入った時に、煙草臭さは感じませんでした。
父も灰皿があるな~といいつつ、喫煙所まで行って吸ってました。

ハンドタオル、歯ブラシ、バスタオル
玄関横には、ドーンと空の冷蔵庫

お茶でも飲んでちょっと休憩です。
東北道に入ってから酸ヶ湯まで、ずっと私が慣れない運転をしてたので、さすがに疲れた…。
父はさっそくお風呂に入りに行きました。

ウェルカムお菓子は羊羹

館内図を見ると、色々と建て増ししてきたのが分かります。
湯治棟でも3号館は新しく、旅館棟はもちろんここより新しく綺麗な造りになっています。6号館は一番奥なので、お風呂や食事に行くためには宿のフロント辺りまで行かねばならないので少し遠いです。が、めちゃめちゃ広い宿というわけではないので、私的には許容範囲です。

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名物ヒバ千人風呂は男女混浴になっていて、湯あみ着をレンタル(500円)することもできます。父曰く、大体の女性はレンタルしていたみたいです。
また、夜と朝に一時間ずつ、女性専用の時間が設けられているので、女性はその時間を狙うといいでしょう。

混浴時も浴槽の真ん中に立札があって、半分男性半分女性とエリアで区切られているので、混浴だけど混浴じゃない感じになっています。
ガン見するマナーが悪い客がいたんでしょうね~。見ないように、見てないけど視界の端にちらりと映るのが、またいい、みたいなそういう風情が混浴文化だと思うんですけどね。

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さて…私もお風呂に行きますか

ヒバ千人風呂には洗い場が無いので、「玉の湯」に行きます。
玉の湯は男女場所が違っていて、男性は1階の宿の中心部に、女性は1階の旅館棟の外れにあります。旅館棟の1階はフロントからだと階段を上るので、実質2階のようなものです。6号館だとまさに端から端に歩く感じになるので、ちょっと面倒かな。

玉の湯 女性

こちらはまあまあ大きな浴槽(6畳くらい?)と、洗い場の構成になりますが、全139室の規模の温泉で、このサイズはちょっと小さいような。しかも、日帰り温泉の人たちも入ってくるし。
ぎゅうぎゅうではなかったけど、まあまあ人がいました。

こういうところだから、シャンプーとかあんまりいいの使ってないのかな~と思っていたら、意外やDHCのでした。
温泉自体は千人風呂とは源泉は異なるものの、同じように白濁の強酸性の硫黄泉で、気持ちいいお湯でした。もちろんこの宿のお風呂は、どこも源泉掛け流し。
やっぱり泉質はいいですね。
試しに少しお湯を舐めてみましたが、酸っぱい~。
だから「酸ヶ湯」なんでしょうね。

ほかほか温まった帰り道、覗いてみた売店はなかなかの規模。

売店

モンベルのウィックロン酸ヶ湯Tシャツも一瞬気になりつつ、お酒とつまみを購入。田酒も売ってた~さすが青森。

1階には休憩スペースもあって、ここでのんびりくつろぐことも。

洒落た休憩スペース

宿に泊まって、フロント脇のお洒落なロビーとか、こういった休憩所とか、結局ほとんど利用しないんですけどね。それなら部屋で休んじゃおう、ってなもので。

湯治棟には、料理や洗濯ができるスペースがありました。

自炊スペース

部屋には空ポットがあるので、ここでお湯を沸かしてポットに詰めて持って行きます。

洗濯機も

共用のトイレも洗面はこんな感じ。

洗面とトイレ

トイレの数はあるのですが、一つ一つが結構狭くて、碇ゲンドウポーズで頑張ろうものなら、前の壁に頭ついちゃうくらい。
うーむ…なんか狭すぎて落ち着いてトイレできない。
ということで、私はもっぱらトイレは他の広そうなところを使ってました。場所によってトイレはまちまちなので、気になる人は、好みのトイレを探すといいと思います。

あんまり湯治棟に泊まったことがないのですが、以前行った四万温泉積善館なんかだと、湯治棟の建物自体はすごいレトロなんだけど、トイレだけは「ここはデパートのトイレかっ!?」と目を剥くほどに綺麗で現代的で広くて快適でした。
トイレが広くてキレイだといいよね。
ちなみに積善館の湯治棟の宿泊代は、ここと似たようなものです。

夕飯までちょこっと楽しむ

夕方になって、ようやく夕食。
食事は旅館棟まで出向きます。

湯治プランなので、そんな贅沢な食事が出るわけではないですが、最近ダイエット中でそんなに一杯食べないので、このくらいでもちょうどよく。

本日のメニュー
湯治プランの夕飯

これにお代わり自由な豚汁とご飯がつきます(セルフ)。

具沢山の豚汁

豚汁というか、キノコたっぷり!具沢山なキノコ汁です。

飲み比べは津軽セット
津軽セット

青森も日本酒美味しいですね~。
特に右の二つが私の好みだったかな。

で、食事ですが、まあ…こんなもの?あんまり記憶に残ってないです。
もうちょっと頑張ってもらいたい気も。
だって、また引き合いに出すのもアレだけど、積善館の湯治プランのお弁当、味も美味しかったもの。
積善館の湯治棟泊まってご飯食べて、これならもっといい部屋に泊まって、会席コースを楽しむのもありだなぁ、と夢も膨らむけど、ここの宿だと、この食事なら湯治棟で正解だったかも…って思ってしまった。

気を取り直して?
食事の後は、ヒバ千人風呂の女性タイムが始まるので、そちらへGO!
気兼ねなく入れるのっていいですね~。

千人風呂へ

普段は右手が女性、左手が男性の入り口となっていますが、女性タイムの時だけは、両方女性が使えます。
女性の脱衣所が混んでたので、男性の方へ。もちろん中は女性のみ。

こちらの温泉、総ヒバ造りなんだそうで、大きなお風呂が2つあります。
熱湯と四分六分の湯で、熱湯の方が温くて、四分六分の方が熱いです。
白濁した温度の違う硫黄泉を交互に楽しむのは至福の時間~。横にある打たせ湯を楽しんでいる人もいました。
夜の薄暗い雰囲気の中に、浮かび上がる温泉を楽しむ女性陣。味わいのある景色です。
私はしっかり、30分ほど堪能しました。ほっかほかです。

千人風呂と言われるから、もっとすっごく広いのかと思って入ってみたら、実際は広いけど、そこまで広いわけでもないんだな、と言ったのが正直な感想です。
もちろん、広いは広いのですが。一つの建物としては広いと思います。

翌日の女性専用タイムも楽しみたかったのですが、スケジュールの都合上、泣く泣く諦めました。

もっと温泉を楽しもうと思っていたのに、運転疲れで早々とダウンした翌日。

朝食の流れ

朝食は夕食と同じ会場で、バイキング。

朝食会場
うん。出来合いのやつだよね
パンも少々
サラダ
パインがある~
朝ごはん

品数的には少なめで、あんまり選択肢がないかな…。正直、少なすぎてびっくりしました。えっ?バイキングなのに一列でほぼ終わりって、マ?みたいな。
カレーも食べてみたかったので、温玉カレーにして食べました。

まあ…普通?

ここはご飯をもう少し頑張ってもらいたいです…はい。

部屋に戻って身支度を整えて、チェックアウト。
外に出ると、宿の右側にくっきりはっきり八甲田山。今日も、とてもとてもいい天気!
これはもう!絶好の登山日和やん~。私は何で登れないのさ~!

いい天気に山の麓にいるのに登れないなんて、山好きには辛すぎる。
でも今回は山に登るわけではないので、またいつか。快晴の八甲田山に登れる日が来ますように!

さて、こちらの酸ヶ湯温泉ですが。全体的な雰囲気としてはあくまで保養地湯治場で、そこにちょこっと旅館が足されているといった感じです。
温泉の泉質は、さすがだと思います。白濁した硫黄泉の掛け流しは、満足度が高いです。
内湯の千人風呂だけじゃなくて、露天もあると更に良さそうですけどね。難しいのかな。

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