三回連続、結婚式に遭遇した話

三回連続、結婚式に遭遇した話

神社仏閣を訪れた時に神仏からの歓迎の印として、結婚式に遭遇することがあります。
桜井識子さんによると、境内での結婚式に居合わせた人たちにも幸運のおすそ分けがあるということで、結婚式に神様から御呼ばれしてもらえるのはとてもラッキーなことなのだそうです。

この日はroomsが代々木で開かれていたので、その前に近くにある明治神宮に参拝することに。

明治神宮

コロナの影響か、朝九時半だったからか、参拝客はそれほど多くありません。以前来た時よりも外国人観光客の姿が激減していました。神社ですから、このくらいの落ち着きがある方が、個人的には好きです。

三の鳥居をくぐったところで、ふと目に入ってきたのがこちら。

結婚式です

客殿からちょうど出てきたところで、今これから「結婚式がはじまる」というばっちりなタイミングでした。
あまりにナイスタイミングすぎて「わぁ!」と、驚きの声を上げてしまいました。

いいないいな~結婚式だ。結婚式を見ると、こちらも幸せな気分になります。
素敵なものを見せてもらい、神様からお呼ばれされたことが嬉しくてテンションがMaxに。

どうぞお幸せに!
この列を見送って、横を見たら、別の新郎新婦さんが境内を歩いていました。
後で六曜を見たらこの日は大安だったようで、大安の土曜日だから結婚式が多かったみたいです。

明治神宮は大きい神社ですから、しょっちゅう結婚式が行われているからだとは思いますが、結構な確率で結婚式に遭遇します。
とはいえ識子さんが、大安の日曜だから神社に行けば結婚式を見ることができるかも、と思って行っても、神様が見せてくれなければ時間が合わずに見ることができない、と言ってますから、明治神宮の神様に歓迎してもらっているのかもしれません。

境内
反対側から
ご神木と拝殿
絵馬とご神木

明治神宮は今年で鎮座100年なのだそうで、そう聞くと「まだ明治神宮って新しいんだなぁ」って思いますよね。明治天皇が祀られているのですから、そう古くなくて当たり前なのですが。

帰りがけに、フォレストテラスでお土産を購入。

フォレストテラス
期間限定「明治の大嘗祭」

明治の大嘗祭にちなんだところで作られたお酒で、本醸造と純米酒の二本セットです。まだ千葉の本醸造のお酒しか飲んでませんが、なかなか美味しかったです。

カフェテラス

それから代々木体育館へ。

代々木体育館
何かのオブジェ

ファッションや地域復興のイベントやら商品やら、色んなものが陳列されていました。

そして翌日。
天気が良かったので「そういえばまだ今年に入って、神田明神に行ってなかったなぁ……」と思い出して、お参りに。
秋葉原も、外国人がほとんどいなくなっていて、昔の秋葉原を思い出しました。
こういってはなんですが、なんか日本人が多くて落ち着きます。

神田明神

この朱塗りの真っ赤な隋神門。江戸っ子気質な門というか、「火事と喧嘩は江戸の華」という言葉を思い出します。この煌びやかさ。嫌いじゃないです。

境内に入ると……。神田明神は境内で何かしら面白いイベントをやっていることがあるのですが、今日は特にない様子。
その時耳に「結婚式」という言葉が飛び込んできました。
ん?結婚式!?と、拝殿を見ましたが、参拝客の行列が見えるだけで、特にそれらしいものは見当たりません。
ふと、右側の明神会館の方に目を向けると。

あれはもしや!

またしても結婚式に遭遇です。しかもタイミング的に、今から始まろうとしているその時です。

何たる偶然。二日続けて結婚式にお目にかかれるとは。本当にラッキーですね。

巫女さんたちに先導されて、花婿花嫁さん一行は、本殿に向かって歩いて行きます。

本殿へ

神職さんたちが雅楽を奏じながら、先導します。いいですね、演奏付きなのって。
本殿の中で行われている結婚式も少し見させてもらったのですが、普通、新郎新婦は横並びに神様の前に座るところが多いと思うのですが、神田明神では神様を横に見るような形で、新郎新婦が少し間を挟んで向かい合わせに座っていました。
二人が俯き加減に向き合って座っているのが、ものすごく初々しい感じがして、見ているこちらまで胸がキュンキュンしてしまいました。

素敵な結婚式を見させてもらったので、将門神様のお気に入りのスポットである獅子山でお礼を。

獅子山

水しぶきをかけていただき、それからご新馬のあかりちゃんのところへ。

ご神馬 あかりちゃん

係の人が小屋の中を清掃すべく、あかりちゃんを外に出すためにニンジンを外に置いていて、それを平らげているところです。
たまに見られないこともあるのですが、今日はしっかり全身を拝めました。

それから、お守りを買って御神籤を……。

コラボしまくりw

二日も連続で結婚式に遭遇できたし、これはいいことあるんじゃないか!?という下心丸出しで引いたおみくじは「調子に乗るな、誠実でいろ」みたいなことを書かれていました……。
はーーー。神田明神の御神籤で優しいこと言われたことあったかなぁ。将門神様は厳しいです。
ホント御神籤って面白いですよね。
行くたびにボッコボコ……とはいかないまでも厳しめに言われるところと、優しく応援してくれるところがあります。

神田明神と梅の花

浮かれ気味のところに水をかけられて「せやなー……調子乗っちゃうところあるし、気を付けよう」と、とぼとぼと次の目的地である、湯島天満宮に向かいました。

湯島天満宮は行ったことがなかったので、いつか行ってみたいと思っていたのと、今ちょうど梅まつり期間中なので梅も見たくて行きました。

今年は暖冬なので、もう梅がほとんど散ってたのが悲しかったです。

湯島天満宮

境内に屋台がいっぱい並んでいて、その賑わいが神社というよりお寺みたいです。

本殿

天満宮といえば菅原道真公。ということは学問の神様だから、このシーズンだしお参りに来ている大半は学生なんだろう、と思っていましたが、全然そんなことはありませんでした。
観光客も結構いましたし、もちろん学生と親みたいな人もいましたし、私のように普通に参拝に来ている人もたくさんいました。

狛犬と梅
合格祈願の絵馬もびっしり

先ほど言った神田明神のスカッとした広さとは打って変わって、こちらは人と屋台がまじりあってごちゃごちゃと賑やかに存在しています。

ぐるりと境内を歩くと、梅を見ながらのお茶会や(梅がもうほとんど散ってたけど)、フラダンスやお囃子などの催し物などが開催されたりしていました。

本殿に戻ってきてお参りし、折角だし御朱印を書いてもらおうかなーと思ったら、御朱印の受付のところから「ただいま40分待ちです」の声が聞こえてきたので諦めました。季節限定書置きの御朱印なら、すぐにもらえたみたいです。

もう一度本殿のあたりまで戻ってきて、おみくじを引いてみました。
湯島天満宮の御神籤は、神様の言葉の代わりに道真公の歌が書かれていました。

このたびは幣もとりあえず手向山 紅葉の錦神のまにまに
(今度の旅は急のことで、道祖神に捧げる幣(ぬさ)も用意することができませんでした。手向けの山の紅葉を捧げるので、神よ御心のままにお受け取りください。)

これって、聞いたことあるなぁ……?くらいの知識の乏しさ。百人一首に書かれている道真公の超有名な歌です。ちなみに、御神籤に書かれている歌には何種類かあるようです。

で、肝心の御神籤の内容ですが……。
「あれ?これ、なんかこの間、どこかで引いたのと同じような内容だなー」
と、おみくじを矯めつ眇めつしていると、本殿の前から小さな歓声と拍手が聞こえてきました。

ん?なんだろ?と、本殿の横から覗いてみると。

結婚式!

二日連続、本日二回目の結婚式遭遇です。
もしかしたら湯島天満宮でも結婚式に遭えたりして。でも、学問の神様だから結婚式はあんまりないかなーなんて、来る前にちょっと思ったりはしましたが、まさか本当にこちらでも結婚式を見ることができるとは思ってもみませんでした。

わー、ここでも結婚式あるんだ。三回連続だなんて奇跡だ!またしてもすごいラッキー!
でも……と、ふと考えが過ります。
二日続けて行く神社全てで結婚式に遭遇したので、もしかして、結婚式に遭遇するのって、そんなに珍しくないことかも?と考えがマヒしてしまったわけです。
もしかして、これってたいしたことない……?

すると後ろから、おばさまが
「珍しいわねー、結婚式(を見られる)なんて」
と言っているのが聞こえてきて、
あ、やっぱり珍しいことなんだよね。と、正気を取り戻しました。

それにしても三回連続で結婚式に遭遇するとか、たぶん今後もなかなかないことだと思います。
行く先々の神社で歓迎されたなら光栄なことですが、自分のような人間が、そんなに神様に歓迎されたりするものなんですかね……?なぞ。

それはともかく。
新郎新婦が入ってくる時、拍手が起こったのは湯島天神だけでした。みんな優しい人たちなんだなーと、こちらもちょっとほっこりしました。(そして一緒になって手を叩いていたら、腕に挟んでいた携帯を落としました)

境内の裏で縁起のよさそうな催し物をしていたので、そちらを拝見しました。

大黒様の舞
獅子舞

獅子舞って勇ましく踊るだけかと思っていたら……

頭をかきかき

うとうと寝初めて、片耳ずつピクピクさせたりして、可愛い部分もある獅子舞を見させてもらいました。

大黒様と獅子

獅子の中に入っている人は男の人だと思っていたら、女の人でびっくりしました。
これから運がよくなりそうなものを見せてもらい、満足して帰りました。

幸せのおすそ分けをたくさんもらえた連休でした。
みなさんも、神社仏閣で結婚式に遭遇したら、神様から歓迎されている証拠ですから、大いに喜んでいいことと思います。

ぶらり東京カテゴリの最新記事